ささやかで愛おしい日常
月曜日の大阪出張が決まって、その前の週末の土曜日の予定がなくなった瞬間に思ったのは、実家に帰ろう、ということだった。
理由の1つは、今年のゴールデンウィークは旅行に行っていて実家に帰らなかったので、90歳を超える祖父母に会うチャンスを逃したくないと思ったから。
もう1つは、実家の「今」を写真に残しておきたいと思ったから。参加している「もとくらの写真・現像室」というオンラインコミュニティーで以前インタビューをしてもらったとき、今わたしが撮りたいものは?の問いに対して行きついた答えが「ささやかでかけがえのない日常」だった。東京でのわたし自身の生活もそうだけれど、実家に住む祖母や両親の生活もまた、撮り残しておきたい、と。
そんなわけで東京から新幹線で新大阪へ。そこから特急くろしおで和歌山まで。さらにローカル線に乗り継いでたどり着いたのが、わたしが「実家」と呼ぶ場所。
FUJIFILM T-X2を片手に切り取った、日常の記録。
新幹線と特急を乗り継いで、和歌山へ
最寄り駅までは、この電車。人口が減って何度も廃線の危機を迎えながらも、ねこのたま駅長で一躍有名になった「貴志川電鉄」。
すっかり春が終わって、季節は初夏。
風がそよぐ
父の部屋はレコードとカメラとトミカとその他たくさんの古いものたちがあふれかえっていて、時間が止まっているよう。
帰省するといつも決まっておばあちゃんが作ってくれる、鯖寿司。
家族で囲む食卓
朝の風景
家紋。江戸時代〜昭和初期は商売をしていたらしく、暖簾が残っている。シンプルで書きやすいから、好き。
帰り道、駅のホームから。
また帰ってくるね。
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