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『Kingsman キングスマン』

「痛快アクション」という言葉がぴったりの一本。しかしただのドンパチではなく、ひねりも効いていて退屈しなかった。基本、スパイものは好きだ。キングスマンは国や政治や宗教と切り離されているスパイたちだから、その設定も私好みだった。ただヴィランのヴァレンタインはもとは環境保護主義だったところが、かなりヤバい存在に変化していて極端だ。花火がグロテスクさを消してはいるけれど、コミックモード過ぎてどんな立ち位置から観ていいのか分からなくなる(それも狙いなのかも知れないが)。


コリン・ファースが好きな女性は多いけれど、この役で見せる一面にさらに魅了される方々も多いのでは。まさに英国紳士の代表 プラス 敏腕スパイなのだから。彼はタロン・エジャトン演じるエグシーの父親リーをスパイ(キングスマン)として育てたが、目の前でリーを失ってしまう。まだ幼かったエグシーに託したメダルが後に彼らを再会させる。

ヴィランのサミュエル・L・ジャクソンのリスプ(lisp
=「s」「z」の音が舌足らずで「th」となる)する演技が終始見事なキャラを作り出していた。マイケル・ケインやマーク・ハミルなどのベテラン俳優陣も出演していて、かなり豪華なキャスト。

育ちが悪くて手癖が悪いのも、時には大いに役に立つものだ。いかなる才能もどんな目的にそれを活かすか、にかかっている。




続編の「ゴールデン・サークル」はまだ観ていない。こちらのキャストも豪華なようだけれど、評価は一作目に比べてイマイチのようで・・・。

さらにキングスマンが誕生する第一次大戦の時代を描いた前日譚の「ファースト・エージェント」も気になる。こちらの原題は『The King's Man』と表記される。

私が過去に書いたドイツ映画に出ている俳優さんたちも、この作品に何人か登場している。

さて次は「ゴールデン・サークル」を観るべきか、時系列を意識して「ファースト・エージェント」を観るべきか。




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