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ヒゲ脱毛がバチクソ痛いってなんで言ってくれなかったんですか?【拷問】

私はヒゲが生える速さには定評があります。
会社づとめしていた時には、その日出張で会社に居なく夜の飲み会だけやってきた先輩に
「お前社会人ならヒゲくらいは剃れよ」と言われたことがあります。
今朝剃ったのに。
今朝剃ったのにです。
それほど私のヒゲは成長速度は速く、しかも濃いです。
濃いのはカルピスと嫁の化粧だけで良いとよく言いますので、ヒゲ脱毛を決意しました。

色々とネットで調べてみると、医療脱毛はいたいけど効果が高いと聞きました。
しかも結構な値段がします。
むむむと考えましたが、どうせやるなら生半可な処置ではなく、もう金輪山生えないくらい根絶やしにしてやろうというのが私の性格です。
進撃の巨人のエレンよろしく、私は処置前にカウンセリングの際に「回数は最大、部位はヒゲ全て、首も含む。駆逐してやる」と言い放ちました。
そして私が契約したコースは20万をゆうに超える。
しかし後悔は無い。
俺は、ヒゲを駆逐するのだ!
そんなわくわくと高揚感をいだきながら、施術前のカウンセリングを終えました。
5分後地獄を見ることを知らずに。

さて、皆様今年も8月が終わろうとしています。
人間というのは一年という区切りで生きています。
年初には目標を立て、年末には「目標がかなったぞ」「当初の目標じゃなかったけど充実した一年だった」と言えるよう日々邁進していると思います。
そこで私から皆様へ質問です。

今年はなにかを成し遂げましたか?


私ですか?
私はそうですね。

麻酔なしでレーザー脱毛を成し遂げました(バキバキの目で)


引用 https://jennyc.jp/men/column/4211/

私が受けたのはこのもっとも痛みが強いヤグレーザーというやつです。
それを耐えました。一回だけですが、耐えました。

「一回麻酔なしでやって痛かったら麻酔お願いしようっと」
「それにエッセイのネタになるかもしれないしなあ」ネチャア

粘着質の笑いを抑えて施術室に向かった私を出迎えていたのは地獄でした。
途中苦しむ先生が「今からでも麻酔やります?」と甘い誘惑をささやいても「いや、ぼくは一回このままやるのだ! やるのだ!」とずんだもんばりに土臭く叫びました。
ちなみに施術があと5分長かったら「もうやめるのだ……どうしてこんなにいじわるするのだ……?」と泣きながら中断を求めていたという自信があります。
自分で来たのに。安くもないお金を払い、最大回数のコースにも契約したのに。
ギブアップをする寸前でした。良かった、あと5分でプライドをかなぐり捨てるところでした。
しかも施術中、あまりに苦しむ私に気を使ったのか先生が「はーい」のあとにバチンとやる、「はーい」のあとにバチンとやる、といったように痛みの前に「はーい」を受ける方法で行いました。
これ、あれです。
シコルスキーVSガイアのあれです。
10カウントして、ゼロと同時に攻撃が飛んでくる。
それを繰り返すことでシコルスキーに敗北を認めさせたガイアと同じ方法です。
先生の「はーい」の1秒後にはバチン!と激しい痛みが飛んできます。
するとどうなると思いますか?
先生の「はーい」自体に恐怖を覚えるのです。
これは正しいのか正しくないのか。わかりません。
でもともかく私は、シコルスキーとガイアの戦いを脳内で反芻することで遺体に耐えたのでした。

この痛みを私の中の想像で例えてみます。
当方男の子ですので、わからないところは適当に書いておりますのでご了承下さい。

1 特に気にならないレベル
2 「いてっ」って言っちゃうレベル
3 足の小指タンスアタックレベル
4 爪ペロンレベル
5 骨折レベル
6 睾丸キックレベル
7 ヤグレーザー←New!!!!
8 出産レベル
9 ショック死境界線レベル
10 確実な死

多分このくらいだと思っています。
痛みに耐えるのが強いのは女性で、男性が出産したら耐えられないと聞いたことがあるんですが、それならヤグレーザーはここです。
カウンセリングの際には「輪ゴムをパチンとやられる強い痛み」とかいてありましたが、あの、嘘つくのやめてもらっていいですか?(突如の2ちゃん管理人)

私がこの痛みを例えるとするならば、
「500度くらいに熱したビー玉を0.1秒押し付けられる」です。
それを顔面の半分、ヒゲが生えてる範囲全てにまんべんなく押し付けられる感じです。
こんなの拷問でしょ。
本当に、痛みってこんなのがあるんですね。
良い経験になりました。もう一生やらねえよクソが。

これは施術中も思っていたのですが、なんか本当に、痛みがずっと襲ってくると怒りが湧き出てくることに気づきました。

くそがくそがくそがくそがなんでこんな痛みを味わわないといけないんだああああああああああ許さない許さない許さない許さないあああああああ

こんな感じです。
何度も言いますが、自ら予約し足を運びヤグレーザーを選んでこれです。
本当に、人間って理不尽ですよね(さわやかな笑顔)

そうして私は帰り際、泣きながら次回以降の麻酔のお金を払って帰路についたのでした。
だからこれを見ている、ヒゲ脱毛をお考えの男性諸君。
一回、たった一回だけど施術を終えた人間からのアドバイスです。

ヒゲは、剃るものだよ。

どうしても楽をしたいなら麻酔だ。金のことは気にするな。借金してでも麻酔しろ。
ちなみに麻酔してもそこまで痛みは減らないらしいから、それでも耐えられない場合はプライドをずたずたにされる前に諦めるんだ。
今回私から伝えたいのは、それだけです。

それじゃあ……





おまけ
私、学生の頃柔道部だったのですが、足の爪が「巻爪」になることがよくありました。
爪の両端が肉に食い込んで常に激痛が走っている状態です。
人間の部位って、痛みが一定を超すとしびれを発症するんですよね。
それを理解したのも巻爪でした。
歩く度に激痛が走ります。
体育の厳しい先生でも、「巻爪なんかで出るな悪化するぞ」と普通に休みをもらえるくらいです。

ただ、ヤグレーザーは、そんなものじゃないです。
さっきの表でいうと巻爪は4.5くらいです。
それほどです。
それほどなんです。
あなたを止める権利は私にはありませんが、それでもやるというならどうか祈らせて下さい。
どうかご武運を。

サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。