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【一人暮らし】まさかこの年になってホームシックになるとは思いませんでした

※おそらくみなさんが思っているホームシックとは別物かもしれませんが、どうぞ寛大な心でお読みください。

さて、漫画は好きでしょうか。
私は好きです。
なぜなら面白いからです。

昨今色々と悩みは問題は尽きませんが、その中でも「面白い漫画が多い問題」は特に人々を日々悩ませていますよね。
私もそのうちの一人です。
面白い漫画が多すぎます。
私は以前「ミニマリストを自称しているが漫画は数百冊ある」というエッセイを書きました。
こちらですね。

まだ過激派ミニマリストに見つかっていないため
「あ???????机と椅子を捨ててからミニマリスト名乗れや?????!?!?!?ぶちころがすぞ????????」
などという殺害予告はまだ来ていません。
ただ私の生活は「好きな漫画が数百冊ある状態」が最低限となるため私はミニマリストだということになります。
まさか物ではなく利便性を捨てて満足しているミニマリストの方はいらっしゃいませんよね?(バキバキに血走った目で)

そんな人間ですので、漫画喫茶によく行きます。
動物園と一緒で漫画喫茶という形態にいろいろ文句をつける方がいらっしゃいますが、私はお金のない私でも大量の漫画が摂取できるという素敵な空間だという認識ですので、そこはご了承いただければ幸いです。
今この話そこじゃねえんだよパターンですね。

最近、近所の漫画喫茶がセールをやっているという話を聞きつけました(風の噂で)
しかもそのセールというのが平日の夜限定、朝まで漫画を読み放題で1500円という破格すぎるものでした。
漫画を読まずにカプセルホテルとして使っても馬鹿みたいに安いですよね。
1泊1500円。
それに平日夜というのはニートの活動時間ですので、今の私にぴったりです。

あ、申し遅れました。
現在ニートの人間です。
仕事? 欲しけりゃくれてやるので勝手にもっていってください(クソダサワンピース)

なので夜通し漫画を読むために昼寝などをかまし、私は夜の漫画喫茶へぶっこんだという次第でございます。
その日の目的はまず「マイホームヒーロー」を全巻読むというものがありました。
簡単にあらすじを言うと「ごく平凡な家庭を持つ父親が、家族のために奮闘する」という話です。めちゃくちゃ端折ってますが一言でいうとこんな感じです。いい父ちゃんなんですよ、主人公は。いろんな意味で。

まだ完結していませんが全24巻、5,6時間ほどかけて読みました。
前半は一度読んだことがあったのでとばしとばしでしたがなかなかのハイペースです。
ですがさすがの朝までパック。なんと時間はもう6時間ほど余裕があります。
私は一度休憩がてらドリンクバーのクソまずコーヒーに大量の砂糖をぶちこんで一息つきました。

漫画喫茶の狭い空間。
個室と言う割にはガバガバすぎる部屋。
こんなのハードオフのジャンクコーナーにも無いぜ?という感想を抱く激重パソコン。
遠くから聞こえるいびき。
漂うカップ焼きそばの匂い。
漫画喫茶というのはいつの時代も変わりません。
漫画喫茶とはこういうものなのです。
何も文句はありません。
私はただただ漫画を読む機械となるのです。
コーヒーをずずず。
ほう、と息を吐くとあらためて先程からこの心の芯から湧き出る感情が私を覆い尽くします。
先程から抱いているこの感情。
この謎すぎる感情。



それは「なんか寂しい」という感情です。
なんか心が不安というか、違和感というか、とにかく家に帰りたかったのです。
心がざわつくなんて久しぶりの感覚です。
家族ものの漫画を読んだからでしょうか。
いやでもあの漫画主人公がかなりのサイコパスすぎてそんなことを感じる系のものではなかったはず。

今は夜中の4時。
漫画喫茶は近所なので歩いて40分ほどで更には自転車をレンタルすれば15分で帰宅できます(近所とは)
それに気づいた時には行動は早いです。
私はあと6時間もあるパックを捨て、帰路についたのでした。

家に帰ると待っていたのはペットのねずみです。
私が電気をつけたので餌の時間かと顔をのぞかせました。
それを静かに無視して(起こしたのにひどい扱い)布団を敷いて横になりました。
ちょっと行動としてはよくわかりません。
寝るなら漫画喫茶で寝ればいいのに。
漫画喫茶で寝るなんて、昔からよくやっていました。
寝起きにドリンクバーのうっすいオニオンスープを飲むのが好きなので「漫画喫茶に住んでしまおうかしら」なんて昔ののび太くんみたいな発想に至ったこともあります。

それでも私は、一人暮らしの家が恋しかったのです。
家に帰って寝たかったのです。
布団を敷いて布団に入った段階で、私の中の不安感はすっかりなくなっていたのでした。




といったことを、飲み会で友人に話しました。
黙って聞いていた友人は
「それ、ホームシックなんじゃないの。家庭といよりも物体としてのホームにシックしたのでは」
というものでした。

これは……一人暮らしを拗らした人間の末路なのでしょうか。
実家ではなく一人暮らしの誰にもいない家に対してのホームシック。
あまりに家が心地よい空間過ぎて、私は外で一人でお泊りが出来なくなってしまったのでしょうか。

私にはわからない、生まれて初めてのホームシック(?)の感情です。
実家から飛び出て一人暮らしの時に起こるならまだしも、近所の漫画喫茶でのホームシック。
謎です。
謎すぎる不安感でした。
まあ漫画喫茶自体は6時間で1500円だとしても安いから良いんですけど。

同じような経験、感情を覚えたことがある方、コメントお待ちしております。
あとこの現象に名前もつけたいですよね。
そちらも募集しています。

今回は以上となります。
それでは。







おまけ
家が好き家が好きだと思っていましたが、まさかライクじゃなくてラヴの方だったとは……
じゃあもう家庭円満じゃん(????)

サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。