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合格祈願

あれは中学3年生の夏休み。

友だちと毛越寺へ合格祈願に行こうと
自転車で出かけたことがある。

田舎の中学生だ。
自転車に乗るには学校指定のヘルメットが必須だった。

かっこいいとは言えないヘルメットを被った女子中学生が自転車に乗って走る。

どこをどう通ったのか、まるで覚えていないけれど国道4号線の上り坂を汗を流しながら立ちこぎした記憶だけはある。

その坂は冬になると大型車輌が立ち往生するような坂。
当然、今の私の体では自転車で上ることなどできるはずはない。

若いって素晴らしい。



無事、毛越寺に到着し最初に頂いたのは百年茶というお茶だった。

売店で試飲させてくれていたのだ。

そのお茶の美味しいこと!
のどが渇いていたことも相まって
命の水、本当に百年生きられる気がした。



やがて春になり、みんな無事に高校に合格。
願いは叶った。
神や仏に頼ってみるのも良いものだ。

合格祈願バンザイ。



それにしても、なぜ毛越寺に行くことにしたのか?
お寺なのに…

合格祈願をする場所では、ないはず。

子どもというのは不思議なことをする時があるのだな。。。

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