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本当に優しくなれるのは強い人だけ。

しがない働きアリとして毎日毎日コツコツと小銭を稼く生活を1年半ほど続けた。
まあ、仕事は割とうまくこなしている方だと思う。
1年半も同じ部署、同じプロジェクトで働いていると、そりゃ少しずつ戦力として見られるようになってくる。
戦力として見られるようになると、どうなるか。
そう、出張に行かされる。

出張で愛媛に飛んだ。
飛んだというのは「僻地に島流しにされた」という意味ではなく、「飛行機で空を飛んだ」という意味だ。愛媛は僻地ではない。

飛行機というのはなんとも乗るのが難しい。
座席を予約し、空港まで行くのは新幹線とさほど変わりない。
しかし、空港に到着するや否や、途方にくれた。
広すぎる。空港、広すぎる。
自分が今どこにいるのか、目的地はどこにあるのか、というかそもそも目的地って?状態である。

スマホのアプリを使ってなんとかゲートにたどり着いたはいいが、荷物検査はまた初見殺しである。飛行機ってのは一見さんお断りなのか?と疑いたくなった。

どうにかして飛行機に乗り、愛媛に到着。
松山空港は羽田と違って迷いようがないくらい狭くて嬉しかった。建物の最大敷地面積はあのくらいであるべきだと一旦主張しておきたい。


愛媛出張では主に二つのことをした。
一つは仕事。もう一つは飲み会、、、

仕事のことは話す必要がない。割愛する。疲れた。ただそれだけ。


僕がここで愚痴を言いたいのは、もとい言及したいのは出張先での飲み会についてである。

僕はもともと飲み会が嫌いではない。好きだ。超好き。
なんなら毎日飲み会でもいいくらい。お酒も人と話すのも居酒屋の雑多で混沌とした雰囲気も大好きだ。

そんな好きを全て台無しにするのが、他人を貶めることで自分の評価を上げようとする、上司媚売りごますり雑魚野郎だ。
雑魚と言ったがまあ、8個先輩らしい。

僕は上司に媚を売る人を見るのが嫌いだ。
なぜ嫌いかというと、自分の能力に自信がなく、そして大抵は本当に能力が備わっておらず、それにもかかわらず出世して金と権力を得ようとするその傲慢さ、強欲さ、下品さ、怠慢さが気に障ってしまうからだ。
まあ、それは許すことにした。許すというと上から目線なので言い方を変えると、気にしないことにした。

ただ、人のネガキャンをしてまで自分の評価を上げようとしているのは流石に看過できなかった。
僕は8個先輩の雑魚が発するプロジェクトメンバー(その場にいない)へのネガティブな発言を全て記憶し、それを一つずつ頭の中で論破し、そしてその何個もあるロンパネタのなかの一つを居酒屋の机の上に叩きつけ、8個先輩の雑魚を黙らせ、場の空気を凍りつかせるという、今までの短い会社生活で3本の指に入るくらいの失敗を愛媛の空に響かせてホテルに帰った。

いやはや、やってられるか、である。

次の日、8個先輩の雑魚は出社し、僕を睨みつけ、パソコンを開き、カタカタしていた。

ケッッ。である。

なぜ人を貶めてまで自分が上に行きたいのか理解ができないので考えてみた。
【考察】
・彼は本当に徹頭徹尾完全無欠に自分に自信がないと仮定する。
・自信がないのは理想の自分と現実の自分に乖離があるから。
・理想が高いのは、幼少期に親から期待され、愛されて育ったから。
・愛されるとオキシトシンがたくさん分泌される。
・オキシトシンの受容体が強い人はシャーデンフロイデが強くおこりやすいと、どっかの研究だかで結果が出ていた気がする。

【結論】
人を貶めることで擬似シャーデンフロイデを起こし、気持ち良くなっている

とまあ、テキトーに並べてみたが、全部テキトーである。


要するに、自分にも人にも優しくいたいよねって話。


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