素人短歌劇場 平成最後の4月編

令和になりましたね!
それなりに充実したゴールデンウィークをとうの昔に通り過ぎ、日常に戻ってきた恵洲英知です。

4月はぼちぼちと書いてました。


平安の世に憧れて香焚けば仏間の匂いの部屋出来上がる
(3月の末にお香を買ったんです。ワクワクして焚き、香りを楽しんだのは良いのですが、翌日の部屋の匂いが仏間になりました)

去年まで部屋で花見が出来たのに切り株のみが寂しく残る
(家の前に桜の木があったのですが、台風で枝が折れたら大変や、折れる前に切ってしまおうということになって切り株だけ残して切ったんです。春になるとその寂しさが増しました)

切り株に緑の葉っぱ芽吹いてる蕾ふくらみ咲いた一輪
(前述の桜の切り株から葉っぱが出てきて花も咲いたんです。桜の生命力。その喜び)

あれ寒い4月も半ばを過ぎたのにマフラー巻いて行く桜道
(4月の前半、本当に寒かったですよね……)

賞味期限今日までだから食べといて思い出したは深夜の一時
(そして太る)

雨降れば桜のピンク散るけれど畑のマゼンタ散らないレンゲ
(畑のレンゲソウの鮮やかなマゼンタ色がびっしりの風景っていいですよね)

振り向けばとことこ三毛猫佇んで彼女も満月見に来たのかな
(月光に照らされる三毛猫って、雰囲気あったのでつい)

頭痛する地味に鼻水くしゃみ出る花粉は平気、はい風邪決定
(ただただ鼻水くしゃみが辛かっただけの一首)

漠然とレディーが買うと思ってた赤い口紅今日買っちゃった
(最近自分の年齢を見直してもうすっかり大人なんだなとちょっと嬉しい反面、もうそんな年かと複雑な気持ちになるんですけど、赤い口紅はカッコいいし憧れなので最終的にはしゃいでる感じになりました)

真っ黒い眼球赤く光らせて遮断機叫ぶ中に入るなと
(遮断機の赤いライトの周りの黒い部分が雨後か質感かで眼球のように見えたので)

寒くない雨が降っても寒くない小躍りしちゃうすっかり春だ
(四月の前半、本当に寒かったんですよ! もう寒くない!という喜び)

寒くないもはやパーカーいらなくて汗ばむ陽気まだ春ですよ
(寒くないシリーズその2。むしろ春を通り過ぎて夏やんけ!っていうやつ。この歌を作った次の日にめっちゃ寒くて凹みました)

最後だと騒いでいたと思う間に四月と共に平成が去る
(令和の発表からあっという間に改元までいったなぁと)

さようなら平成最後の夜が行く起きたら令和また会いましょう
(時代の変わり目なので、何が言いたかった)

最後に四月三十日のバレットジャーナルの最終ページをば。

こんな感じでわたしの平成が閉じて行きました。

#tanka #短歌



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