見出し画像

”フレンド”の多様性

個人的な話ですが...

私の在籍している大学は、7月末から9月末までが夏休みです。

もうすぐ終わりなんです...

これから講義や実験がまた始まるとなると、それなりの楽しみはあるけど、どこかガッカリ...

後期授業開始に伴い、記事も短くなる場合がございます。ご了承ください。

”信頼の度合い”と”信頼の種類”

 対人関係のあり方において、”信頼の度合い”と”信頼の種類”は重要な要素です。

ここでの”信頼の度合い”とは、自身の時間やアイデンティティ、責任などを任せて信じられるものの量として定義します。

ここでの”信頼の種類”とは、「この人とならこの日遊びに行きたいな。」「この人ならお金をこれくらい貸せるな」「この人になら、このれくらいの仕事を任せられるな。」といった、自身の時間やアイデンティティ、責任などを任せて信じられるものの種類として定義します。

 ちなみに、信頼の度合いが低い友好関係は、若者の間で”よっ友”と言われています。

すれ違った際に挨拶はするが、会話に発展するわけではなく、連絡先を知っていなかったり、遊びに行くほどの仲ではない関係です。

つまり、その人に時間を割くほどの、信頼関係が構築できていない初歩的な友好関係と言えるでしょう。

 ”信頼の度合い”が増すことで、”信頼の種類”も多様になります。

いろんな”〇フレ”

 恋愛感情はないが、性愛行動を伴ったり、恋愛的な行動を伴う対人関係を、現在では”〇フレ”と言い、この”〇”には様々な日本語が該当します。

 今回は”セフレ”、”ソフレ”、”キスフレ”、”カモフレ”、”ビリフレ”について、ある程度説明させていただきます。

 ”セフレ”とは、セックスを行うフレンドの事であり、”〇フレ”発祥の原点でもあります。

 ”ソフレ”とは、添い寝をしてくれるフレンドの事です。男女で一緒のベッドに入りますが、性愛行為は行わずただ添い寝をするだけの関係です。

 ”キスフレ”とは、キスだけを行うフレンドの事であり、キスはしたいけれどセックスは面倒で疲れるという人によって名前がついたとされています。(挨拶の際キスをする文化は定義外です。)

 ”カモフレ”とはカモフラージュフレンドと言い、恋愛関係はないですが、異性の友達と恋人のフリをしてデートをしたり手を繋ぐ関係をいいます。

 ”ビリフレ”とはリハビリフレンドと言い、片方及び両方が何らかの理由で恋愛関係にトラウマを抱えている場合、もう片方が恋愛相手のように振る舞うといったような、まるで恋愛における「リハビリ」を行う関係です。

 これらは、信頼の度合いで言えば、”よっ友”より信頼の度合いは大きいが、”親友や恋人、パートナー”よりは劣ると考えられるため、一般的な友達に近い中程度、といったところです。(勿論親密な関係もあるかとは思いますが、ここは一般的に、と言うことで...)

 なぜなら、”〇フレ”は”都合がいい”からです。

 親友や恋人、パートナーとでは、相手が辛い時や相手が嫌いになってしまう時もあります。それを乗り越えるだけの信頼の度合いが必要です。

信頼の度合いが大きいからこそ、親友や恋人、パートナーといった関係がさらに強固に構築されます。

 ”〇フレ”において共通するのは、”恋愛の面倒くさい部分は取り除く”ということです。特定の恋愛としての側面だけを残し、相手と深く関わらないというのが特徴です。

 また、”性愛行為を行う=恋愛感情があり恋愛関係になることを前提としている”

というイメージから、中途半端な関係である為友達か、恋人かハッキリするべきだ。と言う意見も多くあります。

 実際、龍谷大学の2012年大学生の意識調査の資料で、大学生において満足のいくセックスの最重要条件は、”愛し合っていること”でした。

 ですが、”性愛感情”と、”恋愛感情”は作用はしているものの、それぞれは独立しています。

 信頼の度合いは中程度、と申し上げましたが、これは否定的な見解ではなく、”新しい対人関係の在り方”として分析しています

 事実、”都合がいい”と言うのは、現代における対人関係としても重要な要因です。

都合がいい”ってダメですか?

 恋愛関係でないにも関わらず、性愛関係になることや、恋愛の擬似体験を行うことについては、タブーとみなされることが多いです。

特に性欲に関しては恥ずかしい、汚いといったイメージから一層タブーとなっております。

 特にセックスに関しては、妊娠した際の責任も考えなければなりません。

よって、軽々しく行うべきではない、と唱える方もいらっしゃられます。

 この見解との対立は、解消がかなり困難です。

が、

 ここでの論点は「”性に奔放”を良しとするか」ではなく「”〇フレ”と言う対人関係の在り方である」ということを忘れないで頂きたいです。

 親友や、友達の定義、信頼のボーダーラインは人それぞれですが、

周りの環境や自身の過去の体験、相手との性格的な相性などから総合的に、相手との行動を決定しています。

 友達であっても、”都合がいいか”において「今日この子と遊ぶか」や「この子とご飯に行くか」を決めます。

 私はダンスサークルに入っているのですが、チームを組む際でも「この子はどんな子か」「この子と組んで自分のやりたいことができるか」や「他に誰がいるか」といった面から総合的に考慮し、「その子とチームを組み、一緒に踊るかどうか」を決めています。

勿論サークルのみんなは大切な仲間です。これは大前提としてあります。

 ですが、”都合がいいか”でその後の行為や行動が変わるのです。

 この点においては”〇フレ”でも同様のことが述べられます。

 性欲の捌け口としてなのか、ストレスの発散なのか、寂しさの解消なのか、様々な考慮があり、”〇フレ”といった対人関係が生まれるのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?