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アンビシャスは救済だったのか、それとも切り札だったのか(終)


このテーマ(?)で色々深読みしてきたが、最後は兄組。私はアンビシャスにおける兄組の在り方が凄く好きだ。

私たち一般人も環境によって色んな上下関係があるように、アイドルにも色々な上下関係があると思う。
アンビシャスの上下関係の形は歴の長い且つ年上の兄組が作り上げたんだなと雑誌やISLANDTVを通して感じる。
敬語が無いアンビの凄いところは、年齢・芸歴の壁を越えた上下関係フル無視で成り立つ「個人」に対するリスペクトがあるところだと思っている。


私が好きだな、良いなと思う吉川太郎はあの文鎮のようなブレが無いところ。
物理的にも心理的にも。
アンビシャスの中で唯一同期のいないメンバー。そして16年組で最も無所期間の長かったメンバー。
この2つの状況ってかなり辛いと思ってて。寂しがり屋な人や人見知りな人にとっては前者はとっても辛いだろうし、競争社会で比較されるジャニーズとしての毎日では後者は絶対に辛い。
でも、この辛い状況を被る人は必要なわけで。私は吉川太郎だからこの状況をものに出来たと思うし、この立場が吉川太郎で良かったと思う。
アンビシャスを応援して来てどのタイミングで、どこからの情報なのか残念ながら覚えていないのだが、「吉川太郎が逆に同期がグループにいなくて良かった」と思っている話を聞いた(もしくは知った)ことがある。
これが確信を持てる情報だと仮定して、シンプルに凄い人だと思った。

グループ関係なく縦の繋がりも横の繋がりも根深い関西ジャニーズ。関東よりも規模が小さく、毎季節ごとに行われるコンサートでは関西ジャニーズJrの過半数が同じステージに上がる。だからグループが乱立している今も個人戦だった昔と変わらずグループを超えた繋がりが根強く存在する。だからこそ“同期“の存在を大切にしているメンバーが多いように感じる。でもそれはオタクも同じで“同期“が好きなオタクってかなり多いように思う。グループがあったとしてもメンバーもオタクも“同期“の話をすることが多いし、雑誌やライブのコーナーなどでも“同期“が大切にされることが多いから きっとこの流れはこの先も変わらないのだと思う。

私の関ジュ同期論


そんな状況で“同期“がいないって正直辛くない?って 私は思うのだ。兄組として括られると岡楽と太郎の構図が出来上がりがちだし、岡楽の需要が高すぎるときがあるように思うから。
でも、おもしろいのは吉川太郎ってこれを気にしてなさそうなところ。知らんけど。気にしてるかもしらんけど。なんだろうな他人の価値観に揺らいでいたりするイメージがない。それって筋肉や茶道とかのめり込むものがあるから揺らがないのかなと思う。

岡ちゃんは本当に優しい 岡ちゃんの優しさってグループにいて欲しい優しさだと思う。寝巻き男子でアンビにおける自分の立ち位置が「頑張りすぎるメンバーを見守ってあげないといけない」人だと話していて これを読んですごく嬉しかったことを今でも覚えている。

AmBitiousって、どこまでもがんばっちゃう子の集まりなんです。いいことやけど、続けるためにはモチベーションも体力も必要やから、そこは気にしてあげたいなって。寄り添ってあげるのも、ボクができることのひとつかもしれない。

寝巻き男子

お気に入りの寝巻き男子。アンビはシャカリキでガツガツしてるグループ色が売りのようなところがあるけど、岡ちゃんが冷静で居てくれることで、ギアが上がりきって見境なくシャカリキになりそうなメンバーがいることを理解してくれていることで、アンビの均衡が保たれているんだなと思う。
どこまでも頑張れば頑張るほど良いじゃなくって、継続出来る力量があることを分かっているのも凄いと思う。高校生のメンバーを抱える兄組にこの冷静さを持つ人がいて本当に良かったと思う。
あとは、岡ちゃんは頑張っている人を見てくれている人だと思っている。ダンスクでダンスが苦手だった真弓くんのことをダンスが上手くなった。沢山練習していた。と話していた。その時にあぁ優しくておとなしい岡ちゃんが年下から舐められずリスペクトされている理由がここに詰まっていると思った。
ただ優しいだけじゃなくて人の頑張りに気付ける人の優しさって、誰かの心を動かすと思うし、この人の前でなら一生懸命になりたいと思わせてくれると思う。

楽くんは私の中の最年長像と乖離している最年長だ。私の中の最年長って怖くて怒る人・威厳がある人みたいな、、、(多分あたしが上下関係の厳しい世界で生きてきた人だからよりそういうイメージが根強いんだろうけど)
でも楽くんって周りに「やれよ‼️」と言うのではなく自分が1番先に始めて1番しっかりやってる人。誰よりも謙虚で練習熱心で歴や年齢に全く囚われていない人。本当に凄い。たまに楽くんのその優しさや立場関係なく人をリスペクト出来る強さが羨ましすぎて怖くなる時がある。キラキラの眩しさというよりもその一生懸命に他人をリスペクト出来る心の美しさに。
人に強く当たらず誰よりも謙虚なエピソードばかりの楽くん カンバリやMCでそのぶっ飛んだ話からみんなに総ツッコミを受ける楽くん
そんな楽くんはアンチャのシフトを考えたり、外部ミュージカルとコンサートが被った時にセトリが負担でないか聞いた浦くんに「絶対覚えて完璧にしてくるから気にせんでええよ」と答えたり、真弓くんが東京に滞在している時に頑張りすぎるからと心配してくれたり、もしも塾に出る一太に応援LINEを送ったり
歳も歴もバラバラなグループの最年長って威厳よりも優しさが必要なのかもしれないと思った。まとめる最年長というよりも色んな方向からグループを見守っている最年長。みんなにツッコまれつつも誰よりも謙虚で一生懸命な最年長だからこそリスペクトされているし、結局みんなが頼りにしている先は楽くんなのかもしれない。知らんけど。

アンビシャスは救済でもあり、これからのアイドル界の切り札だと思っている。

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