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歴史に残る親子ゲンカときょうだいゲンカ物語(映像化望む)

何度か書いてるのですが、私は歴史が好きです。日本史・世界史に関わらず新しい歴史的事実や新説、エピソードなど、ワクワクします。

今回の記事で言いたいのは、要するに室町・南北朝時代を映像化してほしいってことです!

で、改めて私は日本史でいうと最も好きなのが室町時代、もっと言えば鎌倉末期から南北朝時代なんですね。
理由は様々なんですが、そのひとつとして映像化が避けられてるな~って感じるのがあります。

もう近年の大河ドラマなんて戦国と幕末ばかり、まぁオリンピックもありましたが、そのあたりばかり深堀りしなくても・・・なんて思ってます。
とは言え、あまり見てないんですけどね。
他にも、私が大ファンのKalafinaがテーマソングを歌っていた「歴史秘話ヒストリア」でも、ほとんど取り上げられていないんですね。

確かに歴史がさかのぼる分、資料も少ないでしょうし、難しいってのはあるでしょう。とは言え、その前の平安時代やら邪馬台国の卑弥呼だの古代のほうが楽しそうに取り上げられているのを見ると、明らかに意図的に腫れ物に触るような扱いを受けているのは明らかです。
1991年の大河ドラマ「太平記」が異例でしたね。あれは、NHKスタッフのチャレンジ意識を称賛したいです。

この時に楠木正成を演じたのが武田鉄矢で、なかなか泥臭く味がある楠木正成を演じていて結構好きでした。他にも、初期のバサラ大名「佐々木道誉」を陣内孝則が演じていて、これも秀逸でしたね。

私は昔から「楠木正成」の大ファンです。

しかしながら、確かに楠木正成は今でも特攻隊を連想するとか、南北朝時代は天皇家が絡むから微妙とか、まぁ事情は察せられるんです。ですから、私がホントに見たい歴史ドラマの映像化には、いろいろと難しい大人の事情があって困難なのでしょう。

しかし、ちょっと状況が変わっている兆しもあって、南北朝時代末期、青年、足利義満と南朝吉野の姫君、楠木正成の三男「楠木正儀(まさのり)」(こちらも大ファンなんです)の絡む歴史フィクション物語「室町繚乱」阿部曉子著、なんてのもライトに読めて面白かった。
こういうラノベタッチのだったら書きやすいのですかね。

日本史上最大のきょうだい喧嘩

この時代のトピックで、やはり外せないのが日本史上最大のきょうだい喧嘩「観応の擾乱(かんのうのじょうらん)」でしょう。
簡単に説明してしまえば、室町幕府初代将軍の「足利尊氏」と弟の「足利直義」の日本全土を巻き込んだ大ゲンカです。
せっかく鎌倉幕府を倒し、楠木正成、新田義貞を倒し京都に北朝天皇を立て室町幕府を開いた矢先のスーパービッグトラブルです。
詳細は、下を参考にしてもらったら良いのですが、何やってんだかってな感じですね。

さらに親子げんかも

実は、この観応の擾乱に絡んで、さらにややこしい事態が起こってるんです。

それが、初代将軍「足利尊氏」とその長男「足利直冬」のスーパー親子喧嘩です。
「足利直冬」って長男と書きましたが、実は母親が定かでありません。
吉川英治著「私本太平記」では、旅の芸能の娘との間にできた子としてありました。とにかく、長男ではありましたが嫡男ではなく、親元を離れて家臣が育て、ほとんど父親と顔を合わすこともなかったそうです。

とは言え武将としてかなり優秀だったようで、今でいう成人して、戦に出てからもいくつも武功を上げているらしいのですが、父に認めてもらおうとどれだけ頑張っても見向きもされず、むしろ頑張れば頑張るほど、父だけでなく正室からも疎まれ、当然ながら正室の子、世継ぎである「足利義詮」ともうまくいかずって感じです。
正室は滅んだとはいえ鎌倉幕府北条家の名門赤橋家ですから、そりゃうまくいきませんよね。長男で優秀とはいえ母親のよくわからない「足利直冬」、まぁかなり疎まれたことが予想できますよね。
あまりに哀れに思った尊氏の弟、直義が自らの養子にして名前から一字を与えたくらいですから、よっぽどひどい扱いを受けてたのでしょうね。

結果的に「足利直冬」は、もう完全にブチ切れて親父と弟相手に猛然と敵対します。その逆切れのスケールは想像を絶し、吉野南朝の味方をして何度も親父や弟を京の都から追い出すくらいの攻撃を仕掛けたり、九州や中国地方を完全支配したり、相当なものです。
親父、尊氏との直接対決で完勝ってのもあったそうです。
すごいですよね!

今の中二病的表現で言えば「闇落ち」したダーク足利もしくは足利オルタってところでしょうか。

ストーリーが面白い!

しかしですね、よく考えてみると、このストーリー展開ってめっちゃ「ベタ」じゃないですか?
今でもこんな感じの物語やドラマ、漫画、アニメって多いと思いますし、世界中普遍的なストーリーだと思うんです。
足利家ビッグトラブルに関してはスケールが国家レベルなだけでね。

主人公「足利直冬」でドラマ化、アニメ化すれば絶対に面白いと思うんです。このストーリーって歴史を知らなくても楽しめますよね。歴史を知ってたら尚楽しいですし。

直冬にイケメン俳優をキャスティングして、尊氏や直義をちょっと悪めのベテラン俳優、脇を飾る歴史上の実在武将にも重厚な配役をして、登場人物がやや男臭いので、今はやりのBL要素を取り入れたら、結構面白く仕上がりそうです。
スケールはやたらでかくて、イケメンだらけ、良いじゃないですか。

源平合戦の源頼朝、義経対決よりも面白いストーリーが出来上がること請け合いです。

って感じで、勝手な妄想を進めているミドルエイジ(中年)の日常でございます。

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