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強いチームを目指すためのスキルアップの取り組み ー基礎を見直す勉強会ー(2023年2月9日号)

こんにちは、川上果穂です。
早いものでもう2月ですね。気付けばもう立春も過ぎ、我が家の梅もひとつふたつと花を開いていて、季節のうつろいを少しずつ感じています。みなさんも身近なところで春を感じていたりするのでしょうか。

前回のメールマガジンでは、自立分散型組織について試行錯誤している話をしましたが、もう一つチームで試行錯誤している「生産性や効率を向上のためのスキルアップの取り組み」についてお届けしたいと思います。

チームがオンラインによる会議疲れや、業務の偏りで疲弊していた上半期

半年ほど前、チーム全員で中長期的なことを話す時間がありました。大事な話をいくつかした中で、全員の課題意識が強かったものが「働き方の改善」でした。
私たちのチームでは、コロナ禍にオンラインでのリモートワークに移行したことで効率化した部分もあります。しかし、その一方で、5分の休憩時間を挟むこともなく次から次に会議が入ることも増えました。会議が終日連続で続き、勤務時間内に個人ワークができなくなってしまったり、資料の確認依頼が一部のメンバーに殺到して、大きな負担が生じていたり。みんな気持ち良く働くことを目指しているのにも関わらず、かなり疲れがたまっていました。常に時間に追われて忙しなく、余裕がないという状態。苦しいですよね。
また、チャットコミュニケーションが増えて、気軽に相談ができる場が減った分、テキストで情報を適切に伝える・相談する能力も求められるようになりました。みなさんの中にも心当たりがある方もいるかもしれません。

そこで、行っている会議体の見直しや、会議を5分前に終了することなどを試しました。しかし、なかなかすぐにはうまくいかず、今も定期的に見直しを行っています。そんな中、もっと根本的に会議の進め方や、コミュニケーションの仕方から見直すことが必要、かつレバレッジ・ポイントではないかという声があがり、チームみんなで学び直すため、勉強会を開くことになりました。

急がば回れ!チームでスキル底上げのための勉強会を開催

現在、ソーシャルイノベーション事業部では、2週間に1度勉強会を行っています。尚、勉強会というと、若手だけが参加するイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、在籍年数の長いベテランメンバーから、若手まで基本的には全員が参加しています。
というのも、この勉強会を通じて、メンバーの中で学びを共通言語化することが大事だからです。少なくとも私は、これまでと会議のやり方も変わり、圧倒的に仕事の手戻りが減ったことを実感しています。また、他の業務でパツパツで、目の前の業務に時間を割きたいという気持ちがあったメンバーもいると思いますが、一定の効果を感じられているからか、出張や休暇でない限り参加を優先しており、みんなで学びを深める時間を持つことができています。

具体的にどんな勉強会をしているかというと、最近はもっぱらアクティブ・ブック・ダイアログ®︎(以下、ABD)という手法を用いた読書会を行っています。ABDでは、本を分担して読み、担当箇所を各自がプレゼンします。そして、最後に対話の時間を設け、学びや気付きを深めることができる読書会の手法です。この手法のいいところは、一冊全部を読み切らなくても本の全体像を理解でき、かつ対話を通して短時間で理解を深められることです。
私たちは、一冊の本を一度ABDをするのではなく、同じ本を2度3度とみんなで読み、毎回担当するページを変えることでより学びを深めています。

ABDで私が担当したスライド ー『世界で一番やさしい会議の教科書』より​​​​​​


今回、ソーシャルイノベーション事業部が絶賛勉強中のおすすめの書籍を3冊ご紹介します。すでに社会起業塾でコーディネートを担当している起業家の方にもおすすめしているほど、読みやすくかつ即実践にできる書籍ですので、もしよかったら読んでみてください。

<チームのスキル底上げにおすすめの3冊>

◎会議のやり方
 ー 「会議がグダグダになる」「いつも同じ人ばかり話している」そんな悩みがあり、生産的な会議をしたいなら・・・
『世界で一番やさしい会議の教科書』(著:榊巻亮、出版社:日経BP)

◎相手に伝わる資料作成やコミュニケーションの取り方
 ー 伝えたいことがブレる、言いたいことが伝わらないなどは、「資料作りの7つのStep」「コミュニケーションの3つの作法」などがヒントに!
『世界で一番やさしい資料作りの教科書』(著:榊巻亮、出版社:日経BP)

◎ビジネスに必須な課題や解決策の解像度を上げる方法
 ー 解像度が低い、曖昧、抽象的などの指摘を受けたことがある方は必読!
『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』(著:馬田隆明、出版社:英治出版)

これらの本はもちろん個人単位で読むこともおすすめですが、共通言語化できていることで、お互いフィードバックがしやすくなるメリットもあり、チームで読むことでより効果が得られると思います。
また、一度読んでいても少し時間を置いてまた読むことで、最近できていなかったなと気付けたり、新たな学びを得られます。
今週も「解像度を上げる」のABD2回目を実施したばかりで、私たちもまだまだ模索中。
みなさんの中でもおすすめのチームのスキルの底上げ方法があれば教えてください!

◎ソーシャルイノベーションセンターでは、みなさまからの感想や取り上げてほしいテーマについてのリクエストを募集しています。
こちらのフォームより、お声をお寄せください。


Editor's Note - 編集後記 -

ちょうど昨日、社会起業塾のプログラムで電通さんと「伝えるコツセミナー」を行いました。伝えるには、資料のビジュアルやクリエイティブよりも、誰に何を伝えたいか、伝えた結果相手にどうなってもらいたいかを整理することが重要だという話がありました。大事だとわかっていても、言うのとやるのは全然違う。練習が必要だなと改めて思います。実は、このメルマガもチーム全員で交代制で書いているのですが、それはその「伝える」ための練習だったりします。引き続き、あたたかい目で見守ってくださると嬉しいです。
ちなみに、最近メルマガの感想をいただくことも増えました。日々、とっても励みになっています!ありがとうございます。(川上)

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