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日記 【広島: 尾道へ】

こんばんは。宮島も無事に行く事が出来て、次の目標は尾道だった。

元々の天気予報では雨だったのに、結局この日も晴れた。尾道では自転車を借りて廻りたいとぼんやり思っていたけれど、陽射しが強すぎて諦めた。自転車に乗ると、日傘をさせない。

電車で広島から1時間くらいで尾道に辿り着いた。まず向かったのはOnomichi U2という海運倉庫をリノベーションした複合施設。

私はリノベーション物件が好きだ。古い建物は歴史もあるし現代では作っていないデザインや材質を使っていたりと、味がある。それを壊して全く新しい物を建てるより、古い建物の良さを生かして再生された場所を見るのが嬉しい。

ホテルやレストラン、バー、カフェ、パン屋さん、自転車屋さんと地元で生産された食べ物やシンプルでデザインの良い小物が売られているお土産屋さんが入っていた。

パン屋さんでレモワッサンを、カフェでコーヒーを買って頂いた。

その後は駅前商店街の方へ歩いて行く。商店街は広島市八丁堀の商店街とは打って変わって活気が無い。空き店舗も結構あり、ゆる〜くゆっくり時間が流れている感じだ。この田舎の何処にでもありそうな光景に、何故この場所がそんなに特別なのか?この街の魅力を疑ってしまう。

商店街を歩いて行くと、沢山の学生とすれ違う。海が見える小路がある。

下は、大和湯という元々銭湯だった場所。今は中華料理屋さんにリノベーションされている。

中を覗くとこんな感じで、壁のタイルとか床が銭湯の時から生かされている様だ。

後、商店街の中でも特に面白かったのがこのお店。ゲストハウスあなごのねどこ。1階の表はカフェになっていて、とても奥行きのある建物だ。左側に裏側まで通り抜けられる細い通路が見える。気になってしまい、通路を通ってみることにした。

細くて長い通路。なんて不思議な面白い場所だろう。カフェの脇を通りながら窓から覗いてみると、「デンキブラン当店にあります」とある。『夜は短し歩けよ乙女』という小説に出てくるあの飲み物だ。

ゲストハウスも覗いてみたが、閉まっていた。やはりコロナ禍だからか。

その後も長い商店街を最後まで歩いて、商店街を超えた所にある佳扇というてづくりケーキと喫茶のお店でおやつを買う。そこから今度は海の方に歩いて尾道市役所のビルに入っている尾道浪漫珈琲でコーヒーを買って一休みした。この尾道市役所のビルの屋上からは尾道の街がぐるりと一望出来る。新しい建物なのか、開放感がある作りで、ビルの中にも椅子があるし、お手洗いもあるし、ここで一休みしたのは良い選択だった。

一休みした後は、尾道で有名な千光寺山に向かった。暑いのでロープウェイを使う。

ロープウェイから見える景色も良いが、山に辿り着いた後の文学のこみちから見える景色も格別だ。動物の様な面白い形の木もあった。

文学のこみちから千光寺まで降りて、ぐるりと廻って見た。最近のお寺はインスタグラムのアカウントさえ経営している事に驚く。

ハイキングや岩場登りが好きな人なら是非体験して頂きたいのが千光寺の敷地内の石鎚山鎖修行だ。私も奉納料100円を払って挑戦した。ご本尊まで辿り着いた後は、墓地の中を通って千光寺の入り口まで戻る。墓地の脇には樹齢推定300年の立派なクスノキがあった。

毘沙門堂で商売繁盛のお参りをした後は、素晴らしい景色を楽しみながら山を降りた。

途中の天寧寺三重塔と尾道。スケッチポイントの一つだけあり、絵になる構図だ。この後は有名な猫の細道を通ってみたが、猫には1匹しか出会わなかった。駅に行くまでに商店街を再度通ったが、又沢山の学生達とすれ違った。

広島市内のコーヒー屋さんの店員さんが、「私は尾道出身なんですけど、もう尾道が好きすぎて!」と嬉しそうに言っていた。

実際訪れてみて、最初のうちは良くわからなかったが、半日居て確かにじわじわと魅力がある場所だと感じてきた。何より、こういう場所で生まれ育ったら楽しいし幸せだろうなと思う。

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