本物のインフルエンサーと偽物のインフルエンサーを見分ける方法

先週、ナリシゲさんの『インフルエンサーについてはよく分かりませんがフォロワーは「数より質」そして「親和性」では?』というブログを拝読した。この内容は大変示唆に富んでいて、私も反応する形でこんなツイートをした。

この題材についてもう少し深く掘り下げてみようと思う。

インフルエンサー=フォロワーの多い人、ではない

そもそも論になるが、インフルエンサーとは何かというと「影響力のある人」である。より具体的に言うと、当人の言動が周りの人の心理や物の見方に影響を与え、行動に移させるまでのパワーを持った人のことである。

「あの人がオススメするんなら使ってみようか」「あの人が使ってるんなら自分も欲しい」そういう気持ちにさせる人のことだ。

ところが、最近は多くの広告代理店がこのインフルエンサーを使った施策を企業に提案するようになり、この大原則が忘れられがちになってきた。というのも、この本物の影響力を数値化することは極めて難しく、SNSに詳しくない人に説明するのはほとんど不可能に等しいからだ。

そこで多くの代理店は、「フォロワー数」という絶対的な、誰が見てもわかる指標を「効果の目安」として用いるようになった。

これが、すべての不幸の始まりである。

フォロワー数はほぼ知名度に比例する

フォロワー数が多い人が必ずしも影響力があるわけではないということは、実際にフォロワー数が多い人の「いいね」数やコメント数(リツイート数)を観察してみるとわかる。何十万もフォロワーがいるのに、いいねやコメントがぜんぜんない、というアカウントは驚くほど多い。

では、そういうアカウントは皆不正な手段でフォロワー数を増やしているのかというと、必ずしもそうではない。ほとんどの場合、ある業界あるいは世間一般での知名度が高ければフォロワー数は増える。

ツイッターにせよインスタにせよ「始めてみたけど誰をフォローしていいかわからない」という人は多く、そういった人たちが「あ、この人知ってる」というだけでフォローするのだ。

テレビタレントの投稿に意外にインフルエンス効果がないのはこのためである。

本物のインフルエンサーは「◯◯◯◯」しやすい

では、フォロワー数以外でその人のインフルエンス力を見極める方法はあるのだろうか?

結論を言うと「ある」。冒頭で引用したツイートがズバリそれだ。

インスタにせよツイッターにせよ、本物のインフルエンサーは強烈な「◯◯さんっぽさ」「らしさ」を持っている。平易な言葉で言うと「キャラが濃い」のだ。

たとえば、ツイッターでいうと最もわかりやすい例が、会社員を辞めて地方で暮らす生き方を推奨しているブロガーのイケダハヤトさん(以下イケハヤさん)である。イケハヤさんのフォロワーの多くは、イケハヤさんから「まだ会社員なんかやってるんですか?」「ブログでこんだけ稼げますよ」「高知最高」「タワマンに35年ローンとかバカなの?」といった、いつもの”イケハヤ節”が聞きたくてフォローしている(その主張に「賛成」なのか「反対」なのかはさておき)。

ちなみにこの「◯◯さんっぽさ」の有無は、私の場合、直近の投稿を100件くらい見て、その人の投稿をトレース(モノマネ)できそうかどうかで判別している

さっきの例でいうと、私がイケハヤさんのツイートをトレースするのはそう難しくない。むしろ超簡単である。イケハヤさんは主張が極端かつブレがないので、「いかにも言いそう」なことがかなりわかりやすいからだ。

これはインスタやYouTubeにおいても同じで、たとえば渡辺直美さんやローラさんのような「いかにも」がわかりやすい人はトレースできる(写真は被写体力が必要なのでツイッターよりは難しいが)。YouTuberも同様だ。

ポイントとしては「モノマネができるほど特徴点がくっきりしている」「(それゆえに)一定数のアンチがいる」「ブレない」この3点を兼ね備えた人が、本物のインフルエンサーであると私は考えている。

インフルエンサーマーケは「いかにも」な人を見つけることが成功の鍵である

となると、インフルエンサーを活用したマーケティングを成功させるのはそう難しくないということがわかる。要はキャスティングがすべてなのだ。いかに、自社の商品をいかにも褒めそう、いかにも本当に使ってそうな人に依頼するか、そこが最も重要なのである。

たとえばさっきの例でというと、イケハヤさんが高知県のPRを引き受けて「高知に住もう! #PR」という投稿をしてもなんの違和感もないし、PRだと分かっても確実に効果があるだろう。

ところが、フォロワー数やフォロワー属性にしか着目しない代理店やクライアントがこういう施策を打つと、イケハヤさんに「東京でタワマンを買おう #PR」みたいない投稿をさせてしまうのだ。

もちろんイケハヤさんは絶対にそんな仕事は受けないと思うので実際にそんなことは起こらないのだけど、中には条件次第でそういったPR案件を受けてしまう人もいる(ツイッターよりインスタに多いような気がしている)。

そういう案件を見るたびに「あーあ」と、残念な気持ちになってしまう。

インフルエンサーは「B'z」を目指せ

インフルエンサーマーケを「一時のバブル」と見る向きもあるが、私はある一定数、本物のインフルエンサーは残り続けると思っている。アーティストでいうと「B'z」や「サザン」や「ミスチル」のような、わかりやすい「らしさ」があり、強力な固定ファンを持つ人たちだ。

とりわけ参考になるのが「B'z」だろう。私はそんなにB'zに詳しくはないのだが、B'zの歌はデビューからこれまで終始一貫して作風が変わっていないように思う。金太郎飴のように「どこを切ってもB'z」なのだ。

私は、これこそが「プロ」だと思う。

おそらくほとんどのアーティストは、ちょっと売れたら有頂天になって「今度は今までと違った路線でいきたい」とか「売れ線でなく好きな音楽をやりたい」とか、わがままを言い出すのではないかと思う。そこをマネジメント側がコントロールできなくて、せっかく売れたのに消えてしまったアーティストをたくさん見てきた。

ところがB'zはそうならなかった。精密機械のように、毎回ファンが望む、代わり映えのしない”新作”を30年近く提供し続けている。決してdisっているのではない。これは超人的なことなのだ。

だから、インフルエンサーが長くそのパワーを維持して稼ぎたいというなら、間違いなく私は「B'zを目指す」ことをオススメする。よくよく考えてみればロングセラーというのは「サザエさん」にせよ「笑点」にせよ、どれも代わり映えがしない金太郎飴ばかりだ。

ただ、自分がインフルエンサーになったとしてそれができるか?と言われたら、難しいだろうと思う。私には「自分自身に対する”飽き”」をコントロールできる精神力がないから。凡人にはB'zへの道は険しいのだ。

「インフルエンサーなんて、ちょっと投稿するだけで何十万円もお金がもらえてボロい商売だなー」と思われるかもしれないが、私は決してそんなことはないと思う。

長きに渡ってお金を稼ぐということは、等しく大変なのである。

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コメント5件

言い得て妙。難しすぎて泣けました。
B'zじゃなく小田和正を推す。
(単なる趣味)
今日もう一度見ました。ツイッターやっと1000超えた自分で。大変勉強になりました。
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