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2020年を彩ってくれたエンタメ10選

新年になってはや2週間が経過してしまいましたが、毎年の恒例行事なので、まとめようと思います。

2020.2.20井口理ANNの井口理×aikoの『カブトムシ』

すごくすごく良かったです。5分の間に色んな見どころが詰まっていました。好きの気持ちを歌に込める行為は尊いし、井口さんのアイコンタクトでリードされながら徐々に歌手aikoが現れるのも最高でした。

「琥珀の弓張月」というフレーズが耳心地良すぎて暫く脳内で無限リピートしていました。

『愛の不時着』

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例にもれずハマりました。1人で一気観たあと、実家の家族にも勧めてもう一度一緒に観るくらいにはハマっていました。リ・ジョンヒョクの口下手なのに要所要所でユン・セリを守ろうとするところ、恋愛対象が女性のはずの自分でも惚れそうになりました。でも何より第五中隊と北朝鮮の奥様方の愛らしさが抜群、ジュモクがチェジウに出会うシーンが個人的ハイライト。

あと、このレビューに出会えたのも愛の不時着を観て良かったと思う理由の1つです。『世界は贈与でできている』で述べられた世界観にも近いなと思いました。


そして、“間違い”を肯定する物語は、様々な誤配と循環を生み出していく。ク・スンジュンがユン・セリへのプロポーズとして渡した指輪がソ・ダンへ。リ・ジョンヒクが兄へとプレゼントした腕時計がユン・セリからリ・ジョンヒクへ、と思いきやチョン・マンボクの元に。指輪を巡るエピソードにおいては、愛情の矢印がスライドしていくこと(別の誰かのために買った指輪で愛を誓うこと)すら許してしまっている。これらの誤配と循環を支えているのは、物語の中に何度も登場する質屋の存在と言っていいだろう。

『アンナチュラル』

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1話から展開の深さにただただ呆気にとられていました。各話ここしかないタイミングで米津玄師の「夢な〜らば ど〜れほど良かったでしょう」が流れて、こりゃあ『Lemon』流行るわと2020年になってようやく独り合点してました。中でも5話の葬式シーンで流れるのが沁みました。

『三体 第2部 暗黒森林』

2020年はSF小説をたくさん読んだ1年でした。日本全体外出自粛というありえない状況の中で、自分の想像力をちゃんと拡げたかったからです。その中でも『三体』は本当に衝撃を受けた一作でした。

1人の人間の頭でこんなところまで考えられることにただただ驚かされました。何を書いてもネタバレになってしまうので難しいのですが、以下の2つの原則が話を貫いているのが凄いです。読み終わったあとに夜空を見上げるのがすごく怖くなる、そんな作品です。

BLACKPINK

NiziUが流行る中、Twiceにハマり、そこからYoutubeアルゴリズムの導きでBLACKPINKにたどり着いていました。

BLACKPINKに関してごたごた説明すると野暮な気がしていて、ど真ん中直球で、カッコよくて、綺麗で、かわいいというのが魅力だと思います。

まだまだ初心者だけど、勝手に感じた一人一人の特徴は...

ジェニー:圧倒的カリスマ。表情から身体の動きまで自分を完璧に魅せる為にコントロールしていて、観ていて震える。

リサ:ムードメーカー。Netflixでもあるようにステージ裏も常に明るく振る舞う精神的な支柱。楽曲もリサがかっこいい曲がやっぱり印象に残る。

ロゼ:声質最高...!高いのにちょっとハスキーなところが耳に心地よくて、ロゼがサビ前を歌うと最高の気分でサビに突入できる。

ジス:綺麗で天然、強い。。ダンスも歌も恐ろしい実力者のメンバーに囲まれている中で、1番人間味を感じて応援したくなる。パフォーマンス中も1番ファンサービスが多いような気がする。

最後に特に好きな動画を3つだけ。

ジスの仕草の可愛さと、ジェニーのラップパートのかっこよさよ。。

『KILL THIS LOVE』のかっこよさ(特にラスサビ前後)はもちろんですが、2曲目『DON'T KNOW WHAT TO DO』のサビ前〜サビでロゼ、ジェニーが歌い上げるところが大好きです。

尊い。飾りたい。崇めたい。

※全て日本でのライブでの映像です。こんだけ世界で売れているのに、日本のライブでは日本語MC、日本語歌詞でやっているのも凄いなと思っています。

ITZY

Twice、NiziUと一緒のJYP所属のガールズグループです。BLACKPINKよりもよりカッコいいに振り切った感じで、特にメンバーRYUJINの魅せる力の高さにただただ圧倒されました。時折みせる自信に満ちた表情と、軸のぶれないキレのあるダンスが最高です。

そんなパフォーマンスで魅せるITZYが内心を静かに、そして正直に話すこちらの動画は、逆にすごく親近感や愛着の湧くものになっています。気になる方はこちらもぜひ。

やる気あり美の太田さんのツイートもセットで好きです。

シソンヌ『別れ』『同居人の』

シソンヌのコントが好きです。しっかり笑えるんだけど、人間への暖かい視点を感じます。

『別れ』は早逝してしまった妹への弔事を述べる兄という設定で、笑えながらも切なくなります。身近な人の死に際して、みんなが明るく振る舞うのだけど、そうしてお互いに無理していることが余計に失った悲しみを感じさせてしまう。そんなことあったよなぁと自分の経験を振り返って思いました。

『同居人の』は、中盤で起きる出来事は本当にくだらないのですが、もし自分がその状況に陥ったら、もしかしたら同じ反応をしてしまうかもしれない、そう思えてしまうところが可笑しい作品です。

村田沙耶香作品

『しろいろの街の、その骨の体温の』をきっかけに『消滅世界』『コンビニ人間』『殺人出産』の4冊を読みました。

性や家族、生き方など、暗黙の常識が支配した領域を、その常識の脆さをついて淡々と覆した上で、新しい常識の日常を描かれていて圧倒されました。圧倒されて乾いた笑いしか出てこないこともしばしば。

特に衝撃的だったのが『消滅世界』。

セックスではなく人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、「両親が愛し合った末」に生まれた雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。清潔な結婚生活を送り、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園で一変する…日本の未来を予言する傑作長篇。

まだ上手くコメントできないのだけど、一個の「もし」で簡単に僕たちの常識は崩されるんだなと感じました。

トラットリアイノウエ

鎌倉でハマった楽しいイタリアン。後で加筆する。

ミン・ジン・リー『PACHINKO』

在日韓国人4世代の人生を描く作品、時代は第二次世界大戦前〜1980年頃まで。後で加筆する。

日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島。下宿屋を営む夫婦の娘として生まれたキム・ソンジャが出会ったのは、日本との貿易を生業とするハンスという男だった。見知らぬ都会の匂いのするハンスと恋に落ち、やがて身ごもったソンジャは、ハンスには日本に妻子がいいることを知らされる。許されぬ妊娠を恥じ、苦悩するソンジャに手を差し伸べたのは若き牧師イサク。彼はソンジャの子を自分の子として育てると誓い、ソンジャとともに兄が住む大阪の鶴橋に渡ることになった……
1910年の朝鮮半島で幕を開け、大阪へ、そして横浜へ――。小説というものの圧倒的な力をあらためて悟らせてくれる壮大な物語。構想から30年、世界中の読者を感動させ、アメリカ最大の文学賞・全米図書賞の最終候補作となった韓国系アメリカ人作家の渾身の大作。





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