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自分ができる領域を決めておかないと潰れるよねって話

どうも、エトウです。

私がwebライターを始めた頃、これまでのろくでもない私と決別したくて、できる限り仕事に全振りした生活をしていた時期があった。

〝ろくでもない私〟とは16歳からアルバイトを始めて、ライターをはじめる25歳までの私です。

仕事が覚えられず、何をしても続かなかった。

接客、工場、製造、派遣、正社員といろんな業界、いろんな雇用形態で働いてみたけれども、どれも長く続けられなかった。

そんな経験があるからこそ、自宅で自分のペースを保ちながら、ある程度自分のルールで働けるフリーランスという働き方はぴったりだった。

「この仕事を続けたい」

この思いが強くて、クライアントの信頼を損なわないようにYESウーマンに徹していた時期があった。

そんなことをしていると、ミスも重なる。心も疲弊していく。

結局は、自分ができる領域を決めておかないと潰れるよねって話なわけで、今回はそう思うようになるまでの昔話をしていきたいと思う。

心が貧しくなっていく

そのYESは自分の首を絞める

この当時クラウドワークスを利用していて、クライアントの指示に従って記事を書いていた。

そして、クライアントが納得するまで繰り返し修正に対応した。

連絡があれば夜中でもすぐに対応し、クライアントに言われた通りの記事を書いた。

そんなことをしていると、心がどんどんしんどくなっていった。

「いつまで修正すればいいんだろう」と、先が見えない不安。

「こんなこともできないんですか」と冷たい言葉が突き刺さる。

たくさん修正してようやくOKをもらっても、実際に公開されたのは納品した記事を大きく改変した記事で、知らない誰かが書いたことになっていた。

文章を書くことは好き。

なのに、この好きなことを続けられないほど心が貧しくなっていく。

そんななか、子供の保育園入園申し込みの時期になり、ライターをやめてパートに出るか。それとも開業するかの2択を選ぶ時が来た。

開業すれば個人事業主になるから、自分で就労証明書が書ける。

今更、どこかの組織に属して働ける自信がない。だったら、最初からやりなおそう。

私がルールを決める

ルールは自分を守る盾になる

そうして私はクラウドワークスを退会し、違うプラットフォームで個人事業主ライターとして依頼を受けるようになった。

誰かから仕事が与えられるこれまでとは違い、自分から仕事をいただくようになり、簡単なルールを設けることにした。

  • 修正回数は1本につき2回まで

  • 事前に提案した記事構成を大きく変更する修正には対応不可

  • 1文字2円〜、追加指示は別途追加料金が必要

  • 検収期間は記事送付から5日間、それ以降の修正は対応不可

というルールの他に、

  • 土日・祝は休業日

  • 営業時間は9時〜16時まで

とルールを決めた。

もちろんクライアントの状況に応じて、多少融通を利かすことができる。

例えば検収期間は納品から5日間としているけれども、難しい場合は相談して決めることも可能。

こうして最初からやりなおすことにしたんだけれども、この選択がとても良かった。

これまではクライアントの指示通りに決められた構成、文字数、タイトル、見出し、キーワードで記事を書かなければならなかった。

それに対して、開業してからは私がクライアントに記事構成を提案し、必要に応じてキーワードも提案できるようになり、予算に応じて決めた字数の中で適した情報をまとめて書いていくのが今のスタイル。

指示された通りに記事を書くだけから、記事を作るのに必要なリサーチ作業や画像選び・作成などやることは増えたものの、しっかりやれば結果を出すことができた。

また、「こうしたほうがいいですよ」とクライアントにアドバイスもできるようになり、私とクライアントの二人三脚でひとつの記事を作り上げるのが今のやり方として定着した。

できないことを断るのは悪じゃない

NOと言うことを自分が認めてあげることも大切

アレもコレもと、すべてを背負い込むとキャパシティを超えてしまう。

私の場合、キャパシティを超えると体調を崩してしまいやすいので致命的。

だから、開業してからはできることと、できないことの線引きをするようにした。

  • web上に公開する記事の作成はできるけど、人を陥れるような記事は書けない

  • キーワード・競合調査はできる

  • だけどWordPressをいじってレイアウトを整えるのはできない

  • 取材には原則対応できない など

こうして自分の中で線引きを明確にすることで、精神衛生上の平穏を手に入れた。

するとどうだろうか。

ミスが減って、ひとつひとつの記事に集中して取り組むことができるようになった。

記事の質が上がり、クライアントから嬉しい報告をいただくことも増えた。

少し前までは、お願いされたことを断るのは悪いことだと思っていた。

だけれど、私自身の平穏を維持することは記事の質につながるとわかってからは、できないことはお断りしている。

すこし時間がかかってしまったけれど、自分ができる領域を決めておかないと潰れてしまうんだと私は思う。

これから新生活シーズンになりますが、ご自身のできることとできないことを理解しておき、できないことをお願いされたら断るのも、ご自身を守るために大切だとここに書き残しておこうと思います。

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