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マレーシアでお粥は朝食です

 マレーシアではお粥をよく見ます。日本人にとってはお粥は体調がよくないときに食べたりしますが、マレーシアでは朝食です。

 華人のホーカーに行くとお粥を売っている店がよくあります。午前中に開いていることが多く、夜にはほとんど食べることはありません。朝食として食べている人が多いのです。

 日本のお粥は水につけて煮てコメを柔らかくして汁があります。コメの形はだいたい残っているのではないでしょうか。

 ところが、マレーシアの場合はコメの形がほとんど残らず、ほとんどペーストのようなお粥です。僕はこれが結構好きです。日本のようにコメの形が残るお粥は潮州人のお店に多い。潮州人のお店では具は確か入っておらず、サイドディッシュ的に脂っこい野菜炒めなどがついています。

 ペースト状のお粥の場合、たいがい中にチキンを割いたものや白身さかなの切れ端、ピータンが入り、そしてそこに醤油が混ぜられます。多くのお店では「油条」という細長い揚げパンといっしょに食べたりします。これはメニューをみて頼みましょう。

 クアラルンプールにはお粥のフランチャイズもあります。それはこちら。

 こちらのお店はお粥に油条や豆乳がついていたりするセットが人気です。10リンギ前後とかなりお得で、味もおいしい。このお店はモールなんかにもよく入居しているので、いつでも食べることができます。

 また、クアラルンプール周辺だとお粥専門店はいくつもあります。店ごとにいろんな工夫がされていて、卵焼きがついていたり、あさり(?)やピーナッツが入っていたりとなかなかお粥といえどもいろんなバリエーションをマレーシアでは楽しめます。

サイトから拾ってきたお粥の写真

 あれだけ各地にお粥専門店があるということはそれだけ地元の人は好きなんでしょう。華人の店先には「粥」と書いているのですぐにわかります。英語だとPorridgeです。

 マレー人も実はお粥を食べます。マレー語ではBuburです。やはりペースト状のお粥が多いです。味付けも華人のに似ています。KFCでもメニューとしてあったりするので、マレー人も朝食として食べているのでしょう。

 ただ、どの店にもあるわけではありません。華人のお店と比べるとそんなに見ることはありません。あまりシンプルにお粥だけを食べるのではなく、そこには脂っこいチキンなどがついていることも多いのです。

 今回ふとお粥のことを書いてみましたが、マレーシアの首都周辺ではもしかすると「お粥めぐり」というのをやってみるのも面白いかもしれません。あまり注目はされていない食べ物ですが、それでもバリエーションが豊富であることを考えるとなかなか奥が深い食べ物かもしれませんね。

 

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