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通知が止まらない…コスパ最強のリサーチ術

はじめに

突然ですが、皆さんがTIkTokの動画を作るときに一番大切にしていることって何ですか?

最初の二秒のインパクト?視聴完了させるための台本構成?これらは世間一般でよく言われていることでもあり、もちろん正解です。ただ、バズらせるために一番大切なのはこういったテクニックではなく、「リサーチ」です。僕は今までいくつもの企業アカウントやインフルエンサーのTikTokアカウントを運用・コンサルしてきましたが、結局これにつきます。

ただリサーチという作業は、やり方を知らないとかなり難しいです。ただキーワードで検索したり、フィードバックを見漁ったりしてもそれは効果的なリサーチとは言えず、バズには一向に近づきません。

そこで以前、リサーチに悩めるすべての人に向けて僕も実際に使っている最強のリサーチ術を紹介しました。これはバズらせるためのリサーチとしては最強の方法でしたが、一方で慣れていないと少し面倒に感じるものでもありました。そのため今回は TikTokの隠されたある機能を使って5分でリサーチやトレンドの把握ができるコスパ最強のリサーチ術を解説します。人によっては以前紹介したリサーチ術よりも効果的にリサーチすることができるでしょう。

「そんな前置きはいいから早く紹介しろよ!」という声が聞こえてきそうなので、そろそろ紹介します。その機能とは、「作成のインスピレーション」です。この機能自体は以前からあるのですが、かなり見えづらい所にあるため気づいていない方も多いのではないでしょうか。


「作成のインスピレーション」機能

まずはこの機能の場所を説明します。TikTokのアプリを開いてから「プロフィール」→「右上の逆三角マーク」→「クリエイターツール」

ここから少し下にスクロールすると現れます。そしてここで出来るリサーチ機能は4つ。


・自分の投稿と似ている投稿・クリエイターで絞る
→競合のリサーチ。競合はどんな動画を作っていて、どんな動画がバズっているのか。その共通点を探すことができます。

・自分のフォロワーが視聴している投稿で絞る
→フォロワーが好む動画のリサーチ。フォロワーはあなたの動画をはじめに見る人で、この人達を満足させられる動画かどうかがバズの一つの鍵になります。そんな人達が普段何を好んで見ているのかを覗き見ることができます。

・ジャンルを絞る
→他ジャンルのリサーチ。この機能は自分の投稿ジャンルとは違うジャンルもリサーチすることができます。「ファッション」×「映画」など、自分の投稿ジャンルと掛け合わせることでバズるネタのヒントを探すことができます。

・国を絞る
→各国別のトレンドのリサーチ。今日本以外でどんな動画がトレンドなのかを知ることができます。ジャンルも合わせて絞れるため、「韓国の美容」や「アメリカのエンタメ」をリアルタイムで知ることができます。


競合のリサーチやフォロワーが興味のあるジャンルのリサーチ、国別のリサーチ等、これを自力でやろうとすると圧倒的な時間と努力が必要です。それをここまで簡単に検索することを可能にしたこの機能は、正直革命です。ジャンル別でまだ精度に差はありますが、非常に簡単にリサーチすることができるため人によっては最強の相棒になるでしょう。本当に簡単なので、まだ使ったことのない人は是非使ってみてください。

ここからは毎週恒例のトレンド紹介です。国内から海外、急成長中のアカウントやTikTokのニュースまで幅広く更新しています。TikTokの全体像を掴みたい人には今回紹介したリサーチ方法よりも効果的です(笑)


国内外トレンドコンテンツ


国内トレンドコンテンツ5選

No.1 Asoka makeup
東南アジアを中心に話題となっているAsoka makeupが日本にも上陸した。4月の中旬から海外でトレンドになっていたが、ここ一週間で一気に投稿数が増えている。世界的にトレンドになっており、国別のクリエイターの比較動画も伸びている。撮影と編集に時間がかかるため、手の込んだ投稿が多い。再生回数が1億回を超える投稿がいくつもあり、手の込んだメイク動画は今後増えいくと思われる。

@taketaroutime

Asoka makeup‼️‼️ from Japan🇯🇵 満を持して動画作ったぜ✨✨✨大満足!!! #makeupchallenge

♬ original sound - jharna bhagwani - jharna bhagwani


No.2 名前は片思い

Indigo la Endの楽曲"名前は想い"を使った動画の投稿数が伸びている。
この楽曲を使った投稿は4月の上旬にも伸びており、過去には指を時計の針のように回転させる振り付けが特徴となっていたが、今回はリズムに合わせて回転させるカメラワークが特徴となっている。

@masamidrums

カメラくるくる回すやつどうやってやんねん!!!!!!!

♬ オリジナル楽曲 - 67 - 67

No.3 CHEER UP
TWICEの楽曲"CHEER UP"のダンス動画がトレンドになっている。
楽曲も振り付けも可愛いと話題になっており、ダンスはmia(@mianano7)が振り付けした投稿が急増している。
過去に何度もバズっている楽曲も今回のようにアレンジを加えることで新しい見せ方ができる。

海外トレンドコンテンツ3選

No.1 Pedro
先週のトレンドでも紹介した"Pedro"という曲に合わせて動物を写すコンテンツが形を変えてバズり続けている。下記の動画のようにApple WatchやiPhoneの壁紙。中にはコップの底など生活の一部に溶け込ませた動画が多く投稿されており、今後同じようなトレンドが来た際の定番の形になりそうだ。


No.2 Have you seen my boyfriend?
“Have you seen my boyfriend”という歌詞に合わせて彼氏を探す仕草をする動画が韓国を中心にアジアでトレンドとなっている。中でもインフルエンサーが彼氏をいない自分の状況を自虐するような動画が人気を集めている。


@hea_dli_

@모든사람 팔로우하기🎗️ 님에게 회신 화장 연해두!!!!!???

♬ 原聲 - 薇薇 - JW

No.3 ストーリーの裏側
スポーツの恥ずかしいミスシーンを写した後に、その一部をスーパープレーかのように見せたInstagramの編集画面を見せる動画がトレンドとなっている。格好がいいストーリーの裏側が見れるという点が人気の鍵となっているため、今後スポーツ以外の様々なシーンに転用されていくだろう。


ダンス系コンテンツ2選


No.1 WHITEOUT
ReGretGirlの楽曲"WHITEOUT"がトレンドになっている。4月の中旬にもトレンドになっていたが、再び投稿数が増えている。「いつだって」から始まる部分を引用しているため、「ダンスホールかと思った」というコメントが多数挙げられている。明るく夏らしさを感じる曲が今後も増えていくと思われる。


No.2 すごい速さ

Andymoriの楽曲"すごい速さ"を使った投稿が急増している。この曲は2009年2月4日にリリースされた曲であり、15年前の曲となっている。4月中旬にもこの曲を使った投稿が多数挙げられており、今回Andmoriがこの曲を投稿したことにより音源が広がったと思われる。

@teokun711abc

深夜0時のファミレス

♬ すごい速さ - andymori


現在、急成長中のアカウント紹介


アカウント : zizii_acaibowl

投稿から4本で平均再生数は20万回。「おじさん×アサイーボウル」という奇妙な組み合わせが、視聴者の興味を引いている。30年間ラーメン屋をやっていた店主が、100日後にアサイーボウルのお店をするという、一見すると「もったいない」と感じてしまう転身に、コメント欄も盛り上がりを見せている。「絶対ラーメン屋の方がいい」「流行に乗りたいだけ」というコメントが多く、心配する声も上がっている。しかし4本目に出した動画では、アサイーボウルに対する愛情や想いを語っており、視聴者の心が動かされているのがコメント欄にも現れている。
100日後、アサイーボウル店を完成させた時のフォロワー数、再生数の伸び方が気になるところだ。


中国でオススメのクリエイター


クリエイター:Rc过山车人声乐团的作品

グループでのコーラスを発信しているアカウント。日本でバズっているコーラスの動画のほとんどは「歌が上手い」という軸で突き抜けているものだが、このアカウントは違った戦い方をしている。
もちろん「歌が上手い」という最低限の要素はありながらも、「人の配置」や「画面内の動き」、「トランジションの方法」、といった別軸で動画を最後まで見させる工夫が随所にされている。
例えば、美人な女性を中央に置き、地味な男性は画面の端で少し映るだけという人物配置は、視聴者からすると情報量が多い。そしてその情報量の多さによって視聴者は見続けてしまう。
また、日本のアカウントでは最後まで同じ画角・同じ並びで歌うのが一般的だが、このアカウントはカメラ画角や人の並びにも変化を加えている。画面中央で歌う人が入れ替わったり、下アングルや上アングルといった別角度から撮っているのは、このアカウントの戦略の1つだろう。
日本では"コーラス"というジャンルがまだまだ少ないかもしれないが、今後、より多くのユーザーがTikTokに動画を投稿することになると、必然的にこのように別軸を掛け合わせる戦い方が必須となるだろう。


タメになるTikTok News


TikTokとSpotifyが共同でアーティストを応援するプログラム「Buzz Tracker」の、Monthly Artist 第26弾にKaneee(読み:ケイニー)が決定した。「Buzz Tracker」では、毎月1組の「Monthly Artist」を共同で応援する。
今回のMonthly Artist 第26弾に決定したのは、ラッパー・Kaneee。
TikTokとSpotifyの「Buzz Tracker」プレイリストでは、最新曲「ヤバいな feat. Daichi Yamamoto」のほか、「POP YOURS 2024」のテーマソングの一つでもある「Champions」や「Young Boy」などの楽曲もピックアップされている。
また、本企画のローンチに合わせて、今後KaneeeのTikTokアカウントでは、TikTokしか見ることができない様々な投稿が行われる予定だ。

参照記事


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