【最新版】収益化プログラムの全容

先週TikTokの収益化プログラムがアップデートされたことが大きな話題になりましたね。今までは企業のPRや、集めたフォロワーをTikTokとは別のビジネスモデルに誘導することでしかマネタイズができなかったTikTok。

そこで2023年8月から動画の再生数に応じて広告収益が入るプログラム「creativity program beta」が試験的にスタート。そして今回新たに「Creator Rewords Program」と名称を変えて大きくアップデートされました。

これにより再生数による収益化がより強化され、今後はYouTubeのようにTikTokの再生数のみで生活するクリエイターがどんどん増えていくでしょう。

今回はこのアップデートによって何が変わったのかに加えて、収益化の条件である1分動画はどうやればバズりやすくなるのか。また１再生あたりの単価を最大化する方法について実例を元に解説します。

まず前提として、再生数による収益化条件は以下の３つです。

収益化条件

①クリエイターの年齢が18歳以上
②１万人以上のフォロワーがいる
③過去30日間にアカウントで合計１０万再生以上されている

この条件をクリアすることで収益化プログラムに参加することができます。

今までのβ版ではここまでしか公開されておらず、RPM(1,000再生ごとの単価)を増やす方法に関しては手探りで見つけ出すしかありませんでした。ただ今回アップデートされた「Creator Rewords Program」で、RPMを上昇させる要素についても詳しく明言されました。

それが以下の３点。

単価を上げる方法

・クリエイティビティなオリジナルコンテンツに対してより多くの報酬を獲得
・視聴者のエンゲージメントで報酬を増やす
・高い検索価値で報酬を増やす

ここから分かることとしては、エンゲージメントと検索が１再生あたりの単価の計算方法に影響するようになるということ。そして視聴者のエンゲージメントに関する詳細を見ると、以下の２つについても明言されていました。

・平均視聴時間と動画の完了率
・有効視聴者数の地域分布
※有効視聴者数とは、動画を５秒以上視聴した視聴者の数のこと

ここから分かることとしては以下の二つ。

・ただ再生されるだけではなく、平均視聴時間が長いものやより視聴完了される構成の動画の単価が上がる
・広告と相性がいい地域の人に見られている動画の単価が上がる

よって再生数による収益化を最大化するには以下の４つの構成を意識していくことが必要となってきます。

・5秒以上見る人の割合が増える構成
・最後まで見てしまいたくなる構成
・いいねやコメントをしたくなる構成
・人気の検索ワードと一致する旬のネタを取り入れた構成

とは言っても、これを実際に動画に落とし込むのは容易ではありません。次はこれらの構成を落とし込みやすいアカウントコンセプトや動画の作り方を実例を元に解説していきます。

ただここまで書いていると少し長くなり過ぎてしまうため、このトピックは前編後編に分け、後編は来週のNoteで解説することにします。もちろん無料で公開しますので、是非フォローして待っていてください。

ここからは今週のTikTokトレンドです。検索価値によって単価が変わることになった以上、TikTok内のトレンドをしっかり把握することは単価を最大化する上で今以上に重要になります。

このアカウントでは毎週TikTokトレンドをわかりやすくまとめて解説していますので、是非チェックしてください。

国内外トレンドコンテンツ

国内トレンドコンテンツ5選

No.1 GANGNAM STYLE
10年以上前、世界的なトレンドを作ったPSYの"GANGNAM STYLE"がトレンドになっている。顔を入れ替えるエフェクトを一緒に使った動画が多く、特にサングラスにキャップ姿の顔が多く使われている。
TikTokがリリースされるよりも昔のトレンドの再燃に懐かしい気持ちを抱く人々も多い。

No.2 君のそば
東京、君がいない街の"君のそば"がトレンドになっている。
こちらの曲は以前取り上げた"フーフー飯店"の動画のBGMとして多く使われていたが、現在は様々なジャンルの動画のBGMとして広く使われている。
日常を映した動画と共に使われることが多いので、旅行動画やほのぼの動画のBGMを探しているのならこちらを使って間違い無いだろう。

No.3 ウンタカダンス
『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』の応援ソングである"ウンタカダンス"がトレンドになりそうだ。
ダンス動画としてだけでなく、文字を入れたあるある動画やMBTI動画など様々な動画が投稿されており、今後ポップなBGMとして広く使われていくことが予想される。

海外トレンドコンテンツ3選

No.1 Blue Monday
Blue MondayのMIX音源に合わせて、親子やカップル等が日常でする些細な言い合いをバトル風に出し合うコンテンツ。単純な動きだけをする昔のゲームのようなモーションや音源と些細な言い合いがマッチしており、色々なシチュエーションで使用されている。

No.2 eyes trend
眼球をドアップで写し、綺麗に見せるコンテンツ。冒頭でカメラに水滴を乗せて画面をぼやけさせ、そこに眼球を近づけることで綺麗な目の色とのギャップを作っている。

ダンス系コンテンツ2選

No.1 あーまじ今日バイトだりぃ
PAINの"レーッツパーリー"がトレンドになっている。
こちらの曲はMVがなく、完全にTikTokからトレンドになった曲であると言える。そんなPAINの#OKという曲も今トレンドになりつつあるのでチェックが必要だ。

No.2 初恋キラー
先週取り上げた乃紫の"初恋キラー"がダンス動画としてトレンドになっている。乃紫は昨年"全方向美少女"で全国的にバズっており、今一番注目されているアーティスト。3/27に"A8番出口"がリリースされたばかりで、その動向にも期待が集まっている。

現在、急成長中のアカウント紹介

#みにちゅぁん
初めてこの動画を観た人は、可愛らしいジオラマ風景を紹介しているんだなと感じるだろう。しかしなんとこの動画は、本当の風景を撮影している。約10ヶ月前にチャンネルを開設し、浅草の風景を映した動画でバズったことを皮切りに何度もバズを生み出している。 カメラや編集の技術を活かしながら、視聴者の目線誘導を理解した動画作りによって、より視聴しやすい動画となっている。 日本の風景を載せることで海外の視聴者もこれからどんどん増えていく可能性がある。

中国でオススメのクリエイター

クリエイター：一个芋头

普通のメイクじゃバズらない。腕に電流を流しながらメイクをする動画で大きくバズったクリエイターを紹介。本来繊細な動きが必要なメイクを、滑稽な動きで行っていく動画は見ていて飽きがこない。数秒ごとに笑いのポイントが取り入れられていて、長尺動画でも離脱しないような構成になっている。最終的にどんなメイクになるのか気になるため、動画を最後まで見てしまうのもこの動画が伸びている1つのポイントだろう。
中国人の美容に対する関心度は高く、メイクを紹介するアカウントは多数ある。そんな中、”おもしろ”✖️”メイク”をわかりやすく取り入れたこの動画がバズっている。今後、メイクと他の要素を掛け合わせた動画でバズるアカウントも出てくるかもしれない。

アカウント：https://v.douyin.com/iFw3sYQL/
紹介動画　：https://v.douyin.com/iFwcKseH/

タメになるTikTok News

ONE PIECEはTikTokで観れる！
人気アニメONE PIECEは、「ANYTIME ONE PIECE」と題して、アニメの第1話から最新話までTikTok LIVEにて放送することを発表した。この配信は3/23(土)19:00より開始されており、現在もリアルタイムで配信中だ。 ONE PIECE officialアカウントと協力し、#いつでもワンピース という公式ハッシュタグも作られている。

参考記事 https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/anytime-one-piece