見出し画像

今年の書初めは、強い思いを持って挑みました!

Happy New Year!
あけましておめでとうございます!昨年は、沢山の方にお世話になりました。生徒さん、編集者さん、そしてこのnoteを読んでくださっている皆様などから沢山元気をいただきました。こんな世の中になってしまったからこそ、人との繋がりの大切さを実感しています。

画像1


この書は、7世紀に唐の政治家だった魏徴(ぎちょう)という人の述懐(じゅっかい)という詩の一文ですが、私が師事していた鈴木香雨先生のお手本にあった書です。先生のそのお手本の1ページ目には、「いかに良き師につき、いかに良い手本を習っても、ただ漫然とその門に通い、ただ漫然と習っていたのでは、書技の向上はありえない。目を閉じても、ほうふつとして手本が目底に浮嗅ぐところまで習い抜くことを第一条件とする」とある。つまり自分のものにしろ、ということですね。これは何にでも通じることです。例えば、お菓子や料理もレシピがなくても、目の前にある材料で何か(美味しい、はもちろん!)を作ることができる、というところまでやり抜いたらこっちのものです。

あるパティシエは、それを神が降りてきた、と表現していました。しかし、そこまで達するには、やはり自分の強い思いというものがなければ、まちがっても神は降りてこない。世の中がこんなことになり、明日は予想がつかない世界に私たちはいます。

そんな世界でやっぱり大切にしたいのは、やり遂げようとする意思。「季布無ニ諾」」のあとには、「侯嬴重一言」と続き、季布(楚の人)は、一度承諾すれば必ず実行し、前言を覆すことはなかったという故事に基づく文です。ということで、今年は、こんな状況下ですが、だからこそ、前向きに、強い思いを持って新しい自分に出会ってみたいものです!
本年も、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?