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境界線

中山七里さんの書く文章が好きだ。
『護られなかった者たちへ』読んですごく泣いたことを覚えている。
読む前にはあまり帯に気を留めていなかったが、映画化することを後で改めて知った。この作品を映画化するのか。
良い作品にならないわけがないし、良い作品でなければならない。
中山七里さんの作品はそういうものだと思う。
今度、10周年の第12弾ということで最後を締めくくるのが『境界線』
連載があったこを知って、発売よりも前に読んでしまった。止められない。
応募でプルーフが当選するかもしれない。もちろん応募した。
サイン会があるのならば、何としてでも行きたいけど、当面なさそうだから、為書の入れてもらえるプルーフが手に入るのであれば、応募するしかない。私の七里さんはさよならドビュッシーから始まった。デビュー作。
10周年。私も10年七里さんの本を読んでいることになる。
全部読めてるわけじゃないのが悲しいかな、それだけ七里さんが良い作品をたくさん世に作りだしているということだ。

幸いにも、『さよならドビュッシー』は早々に映画化された。
橋本愛ちゃんと清塚信也さん、ミッキーカーチスさんが私の中では主演。
利重剛監督。音楽性も含めて、七里さんの言わんとするところを全て詰め込んでくれた素晴らしい映画だったと思う。
(その何年か後に放送された単発ドラマを観たけどお話にならない。恐らく東出くんの問題じゃなく脚本側の問題)
ちょうど清塚さんは当時も今も大好きなピアニストで、そのことも強く影響された。
そののちに、『いつまでもショパン』が刊行されて読んだ日には、再び清塚さん主演の映画として作品にしてほしいと思ったし、ぜひそこには辻井伸行くんをピアニストとして出演させてほしいと思った。単純に盲目のピアニストとしての訳であるし、ピアニストとして素晴らしいところも含めて適役なんじゃないかとも思ったけど、現実にはそう簡単にはならないのであろうなぁ。忙しい人だから、辻井くんは。

今度、『夜がどれほど暗くても』もWOWOWでドラマ化される。大好きな上川隆也さんが主演だ。大変嬉しい。そして『セイレーンの懺悔』も新木優子ちゃん主演で始まっている。『セイレーンの懺悔』はまだ読めていないので、録画だけしている。早く観たい。


11月30日にも『作家刑事毒島』が佐々木蔵之介さん主演で2時間ドラマとして製作が決まっている。

原作者・中山七里に一問一答 
Q)作家刑事毒島シリーズがドラマ化されるにあたっての思いをお聞かせください。
A)この原作だけは映像化されたくなかった(横溝正史か)。
Q)毒島というキャラクターを佐々木蔵之介さんが演じることについての印象はいかがですか?
A)虫も殺さないような善人面という設定なので、原作者として文句の付け所がありません。
Q)作家業界の独特な世界が描かれていますが、リアルな部分もあるのでしょうか?
A)殺人事件以外はほぼリアル、というか、かなり希釈しています。
Q)ファンや視聴者へメッセージをお願いいたします。
A)歪んだ性格の犯罪者と更に歪んだ性格の刑事の対決をお楽しみください。

SCREEN ONLINE  佐藤さん記事より

他にも映像化した作品はたくさんある。
ドラマ化の方は全然観れてないから、追いかけるの大変。

<映画化>
さよならドビュッシー(2013年1月26日公開、配給:東京テアトル、監督:利重剛、主演:橋本愛)
ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年11月公開予定、配給:ワーナー・ブラザース映画、監督:深川栄洋、主演:綾野剛)
護られなかった者たちへ(2020年公開予定、監督:瀬々敬久、主演:佐藤健)

<ドラマ化>
このミステリーがすごい! ベストセラー作家からの挑戦状
「残されたセンリツ」(2014年12月29日、TBS系、主演:川口春奈)
「ポセイドンの罰」(2015年11月30日、TBS系、主演:財前直見)
贖罪の奏鳴曲(2015年1月24日 - 2月14日、全4話、WOWOW「連続ドラマW」、主演:三上博史)
切り裂きジャックの告白〜刑事 犬養隼人〜(2015年4月18日、テレビ朝日系「土曜ワイド劇場」、主演:沢村一樹)
刑事 犬養隼人(2016年9月24日、テレビ朝日系スペシャルドラマ、主演:沢村一樹)
さよならドビュッシー 〜ピアニスト探偵 岬洋介〜(2016年3月18日、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」、主演:東出昌大)
ヒポクラテスの誓い(2016年10月2日 - 10月30日、全5回、WOWOW「連続ドラマW」、主演:北川景子)
テミスの剣(2017年9月27日、テレビ東京系ドラマ特別企画、主演:上川隆也)
静おばあちゃんにおまかせ(2018年3月23日 - 3月30日、テレビ朝日系春のミステリーナイト、全2回、主演:岡田結実)
悪魔の弁護士 御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜(2019年12月7日 - 2020年1月25日、全8回、東海テレビ「オトナの土ドラ」、主演:要潤)
連続殺人鬼カエル男(2020年1月10日 - 2月28日、全8回、U-NEXT・カンテレ『このミス』大賞ドラマシリーズ、主演:工藤阿須加)
セイレーンの懺悔(2020年10月18日 -、全4回、WOWOW「連続ドラマW」、主演:新木優子)
夜がどれほど暗くても(2020年11月22日 -、全4回、WOWOW「連続ドラマW」、主演:上川隆也)
作家刑事 毒島真理(2020年11月30日、テレビ東京「月曜プレミア8」、主演:佐々木蔵之介)

私の目下の一番の目標(?)は、波岡一喜さんが、中山七里さんの作品の映像化の主演として選ばれて、その作品が絶大な人気を誇ることだ。
大好きな作家さんの大好きな作品に大好きな役者さんが出たら最高じゃないか。波岡さん絶対うまくやってくれるし、私の好きなところから外れたことないし。だからすごく期待しているんだけどな…
境界線のあの人のあの役とか逆にどうかな…って妄想する。
そう早くなくてもいいから、いつか、そんな日が来ますように。

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