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茅葺き屋根のお家が可愛い!オランダ・ヒートホールンは童話のような村

オランダに移住して3か月目、移住前から行こうと思っていたヒートホールン村をルームメイトと訪れた。
ヒートホールン(Giethoorn)は、オランダ北東部に位置する、人口わずか3000人の小さな村だ。
名前も「ヤギの角」という意味で可愛い。
車が入ることはできず、移動は徒歩か自転車か小舟。

水路がめぐらされ、小島の上に建つ家々はすべて茅葺き屋根。
橋も手作りの木製で温かみがある。
絵本の世界のような村だ。
女子なら誰もがときめくような可愛さで溢れている。


運河で泳ぐ子ども

1時間のボートツアーに参加した。1人10€でコーヒー付きとなかなかお得。
ガイドのお兄さんは終始ジョークを絶やさず、お客さんを飽きさせない。

「水の中に落ちても、水深は1メートルだから安心して。
女性のみなさんも心配しないで。水に落ちてもメイクは落ちないから。
でもタイタニックみたいなドラマはいらないから、落ちないでよ。」
こんな調子でツアーは続く。

この日の参加者は、私と私のルームメートのブラジル人、他には台湾、香港、トルコ、ドイツなどからのお客さんだった。
ガイドは日本語、中国語、広東語、スペイン語などの知識も豊富で、プロ意識がうかがえた。
中国人観光客が特に多いようで、村の中では中国語の案内をよく見かける。

運河は小さいので、ボートの渋滞は日常茶飯事。ボート同士がすれ違うのに苦労したり、ぶつかったりする。

自分でボートを借りて運転するのはちょっと大変だけど、友だちや恋人と乗ってぶつかって笑いながらのんびり進むのも楽しそう。

白鳥やアヒルがたくさんいて、彼らは人に慣れているのでボートにも人にも近寄ってくる。
運河のほとりで座ってアイスを食べていたら、アヒルの親子が目の前に来て癒された。

アヒルの親子

犬に見えることで知られる茅葺き屋根のお家がある。
屋根の二つの窓が目、玄関の上の屋根が鼻と髭に見える。
わざとこんな風に造ったんだろうか。

犬に見えるお家

村の東側には、ボーフェンウェイデ湖がある。
湖沿いに休暇用の宿泊施設があって、棟ごと借りることができる。
週末6人で借りるとしたら、500€ほどで利用できるそう。

宿泊施設

ボートツアーの後は、歩いて村を散策した。

村では昔は牛を飼育していたが、現在は観光業を主な生業としている。
村の中の橋がすべて同じ高さに造られているのは、昔は舟で牛を運んでいたからだ。

ヒートホールンは今も人が暮らす村なのに、村全体がテーマパークのように観光地化されているのも魅力。
それでいて、商業化されすぎて残念という感じが全然なく、素朴な景観が保たれている。
のどかな田舎暮らしを、垣間見ることができるのだ。

村人は観光客がたくさん来て落ち着かなそうと思うけれど、観光で生計を立てているし、オランダ人はオープンなので生活が人に見られても気にしないのかもしれない。
人が庭をのぞいていようといまいと、住人は庭先で普通にのんびりしている。

老後はこの村で暮らすのもいいなあと考えてみる。

週末は混雑するだろうけど、平日は静かにのんびりと観光できた。
7月にはアジサイの花が見られるというので、その時期にくるのも良さそう。

茅葺き屋根のお家はどうしてこんなに癒されるんだろう。
素朴な見た目なのに、現代の建築では失われている情緒があってすごくいい。
水がすぐそばにあるのも心地いい。やっぱり自然に囲まれた生活は憧れるなあ。

オランダには素敵な街が多いけど、ヒートホールンは特に感動する場所だった。友だちがオランダに遊びに来たらぜひ案内したい。
ハネムーンにもぴったりだろうな。
何度でも足を運びたいと思う場所だった。

【ヒートホールン村へのアクセス】
アムステルダムから所要約2時間。

アムステルダムZuid駅から鉄道でSteenwijk駅へ(1時間半)
  ↓
Steenwijk駅から70番バスでKerkwegへ(15分)
バス停の横に村の入口がある。

おススメのシーズンは5月~8月。

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