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22/2/26 《プレミアリーグ21-22 第27節》 リーズ vs トッテナム レビュー

こんにちは。えつしです。


今回は、プレミアリーグ21-22第27節、リーズトッテナムの試合をレビュー。


1. スタメン

スタメン

・リーズ
メリエ
エイリング-ディエゴ・ジョレンテ-ストライク-フィルポ
コッホ
ハフィーニャ-ダラス-フォーショー-ハリソン
ジェイムズ

46’ ストライク⇄クリヒ、ハリソン⇄ロドリゴ
79’ フィルポ⇄シャクルトン

直近のリヴァプール戦からクリヒロドリゴに代えてディエゴ・ジョレンテコッホを起用した〔4-1-4-1〕


・スパーズ
ロリス
ドハティー-ホイビィア-ウィンクス-セセニョン
クルゼフスキ-ソン
ケイン

78’ セセニョン⇄エメルソン、クルゼフスキ⇄ベルフワイン
87’ ソン⇄スカーレット

直近のミッドウィーク、バーンリー戦からエメルソンベンタンクールに代えてドハティーウィンクスを起用した〔3-4-2-1〕


2. 振り返り

まずはスパーズのボール保持、リーズのマンマーク守備について。


CBからボールを繋いでいく姿勢を見せるスパーズに対してリーズはいつも通りマンマークの守備。

リーズのマンマーク守備

上図のようにCBのストライクを1人余らせ、後はマンマークでスパーズの前線の選手が降りていけばそれにもついていきます。
見ての通りストライクを余らせているためにジェイムズロメロダイアーの2人を見ることになっています。
ダイアーへのコースを切りながらロメロに寄せるなど、ジェイムズのカバーシャドウによって1人で2人を見ようとしていたのだと思いますが、そうなるとどうしても横からのプレスになってしまうので、ボールホルダーにプレッシャーを与えることができません。そしてアンカーのコッホスパーズのボランチまで出てきているため、ガラ空きのライン間にケインクルゼフスキが顔を出してダイアーから縦パスを引き出すというシーンが何度も見られていました。


仮にダイアーロメロといった余ったCBから縦パスが出せる状況でなくとも、スパーズ側とすればロリスを使えばカバーシャドウで一つパスコースを消されても逃げることができるます。マンマークで後方のスペースを空けてくれてボールホルダーに対しては強いプレッシャーをかけてこないリーズの守備は、スパーズにとってむしろ有難いものであったかもしれません。


さらに前線でのプレスを回避されて押し込まれた状況になったときでもリーズの選手の頭の中にあるのはマンマークの意識であり、それぞれがそれぞれのマークするスパーズの選手に釣られ、ブロックを作ってスペースを管理することもできていませんでした。


2失点目のシーンなんかはそれが顕著に表れたシーンだと思います。
押し込まれている状況であるにも関わらず、それぞれがスペースではなく人に意識が向きすぎた結果、クルゼフスキのPAへの侵入を止められずに失点してしまいました。


スパーズからすると、この得点に繋がるクルゼフスキのキープもそうですが、ピッチ全体でここの勝負を仕掛けてくるリーズに対しては1対1でボールを奪われなければどうとでもなるわけで、そういった部分でうまく体を使ってボールをキープして取られない技術と強さのあるケインクルゼフスキの2人は試合を通してリーズのマークを嘲笑うかのようにポストプレーなどで存在感を発揮していました。


次はリーズのボール保持、スパーズの非保持について。


スパーズ〔5-4-1〕のブロックを敷き、リーズのCBの運びやケインの脇で受けるコッホに対してはボランチが出ていくというシティ戦の戦い方を活かした形。


それに対してリーズはSBとWGが縦関係になっており、CBも運んでスパーズのボランチを引き出すことをすることも少ないので、SBとWGの瞬間的なコンビネーションやジェイムズが流れてスパーズのWBの裏を狙う動きがないとスパーズのゴールに迫ることができない状況に。さらにジェイムズがサイドに流れてしまうとゴール前に人がいなくなってしまうことにもなります。


スパーズの1点目はエイリングの無理なパスをスパーズが回収したところから。アンカーの位置でビルドアップに関わっていた直後だったのでコッホが縦ずれできておらず空いていたウィンクスのターンからCBとSBの間を通すスルーパスでセセニョンへ。セセニョンのクロスに逆のWBであるドハティーが合わせてゴール。
2点目はスパーズ陣内でのFKから右サイドに展開し、先述した通りクルゼフスキのキープからニアぶち抜き。
3点目はホイビィアのDFライン裏への浮き球からケインのダイレクトシュート、4点目もケインのフィードからソンの裏抜けでゴール。
リーズのマンマークを剥がすオフザボールの動きで大量得点を決め、0-4でアウェーチームが勝利しました。


3. おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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