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21/9/22 《2021-22カラバオ杯3回戦》 ウォルヴァーハンプトン vs トッテナム 簡単レビュー

こんにちは。えつしです。


今回は、昨シーズンスパーズは決勝まで進んだカラバオ杯の3回戦、ウルヴズ戦です。2節のアウェイで辛くもスパーズが勝利を挙げた相手との再戦は、思ったよりも早くやってきました。


チェルシー戦ではハイプレスを選択し、試合後のヌーノ監督の記者会見ではそのハイプレスを継続していくことを示唆するような発言があり、このウルヴズ戦前の記者会見でも記者の質問に対し、チェルシー戦の前半が良かったことを強調していました。果たしてその前半の様なサッカーが今回はみられたのか?!レビューしていきます。


1. スタメン

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スパーズは、直近のチェルシー戦からロリス、エメルソン、ダイアー、レギロン、ホイビュア、ソンに代えてゴッリーニ、タンガンガ、サンチェス、デイビス、スキップ、ヒルを起用した4-3-3。


ウルヴズは、直近のブレントフォード戦からサー、コーディー、サイス、セメド、モウティーニョ、マルサル、トリンカオ、トラオレ、ヒメネスの9人に代えてラディ、モスケル、ボリー、フーバー、デンドンケル、アイ=ヌーリ、ポデンセ、ファン・ヒチャン、ファビオ・シウバを起用した5-4-1。
撤退時は5-4のブロックを組んで、カウンターでの得点を狙います。


2. 1st half

スパーズは、いつも通りの中締めの守備で、3トップでウルヴズのボランチへのパスを出させない立ち位置を取り、ボールを取ったらまずはカウンター、という意識。
エンドンベレのいる左サイドは、フーバーに対してデイビスが出て、右はアイ=ヌーリに対してデレ・アリのスライドで対応する守備。エンドンベレの運動量をカバーするために、左右で守備のやり方を変えていました。
ただポデンセがデイビスをピン留めしたり、デイビスの縦スラに合わせてその裏を狙ってくるポデンセやファビオ・シウバの動きに対しては、サンチェスが出ていく分にはいいのですが、降りていくポデンセに対してサンチェスが食いついていって、デイビスの裏にファビオ・シウバが走り込んでそれにロメロがついていき、ゴール前には右から絞ってきたタンガンガしかいない、というシーンもみられたので、いつもあれだけIHにスライド守備をさせて後ろのスペースを空けることをしない様にしているのに、エンドンベレの介護のためにいきなり物凄くリスクのあることをするなぁと(笑)
せめてエンドンベレには、WBまでのスライドはできないまでも、サンチェスが出てこなくていいようにポデンセへのパスコースを切っておくくらいのことはさせるべきだと思いました。


ビルドアップに関しては、相手が5-4のブロックとワントップで、プレッシャーもあまりかからず、ボールは比較的握りやすい状況でした。
しかし、前回に引き続きエンドンベレが左CBの脇に降りる形をみせますが、やはりその形に一貫性がなく、さらに今回はエンドンベレが降りてもビルドアップがうまくいきませんでした。簡単レビューなので詳細は省きますが、これはエンドンベレの降りが浅く、さらにサイドに張り過ぎた位置でボールを受ける事によって、ハーフスペースのヒルへのパスコースをうまく作れていなかったことが原因かと思います。


13分3秒と22分39秒にショートカウンターから点を決め、2点リードしていたスパーズですが、37分48秒のデンドンケルのヘディングで、またしてもコーナーキックからの失点を喫したスパーズ。そのまま1-2で1点リードした状態でHTを迎えます。
9分にはモスケルが怪我でコーディと交代し、有利な状況ではあるスパーズですが、後半はどのような試合になったのでしょうか。


3. 2nd half

ウルヴズはHTにファビオ・シウバに代えてアダマ・トラオレを投入。トラオレが右サイドにいることによってデイビスをピン留めし、なかなかフーバーまでプレスにいけないようにします。
デイビスがピン留めされているからか、フーバーにはエンドンベレがスライドして対応する場面もみられました(なぜ最初からそれをやらないかはわかりません......)。


57分14秒にはエンドンベレの自陣でのボールロストからポデンセが同点弾を決めました。エンドンベレ依存のビルドアップになると、もちろんこういうことは起きてきます。


62分にロ・チェルソからソン、75分にアイ=ヌーリからセメド、82分にデレ・アリからホイビュア、84分にはポデンセからモウティーニョと両チーム交代カードを切りますが、その後点は動かず、97分にPK戦を見据えてかタンガンガをレギロンに代えスコアは2-2でPK戦に突入します。


そして、PK戦を2対3で制したスパーズの勝利で試合終了となりました。


4. 総括、感想

前述したように、チェルシー戦の後の記者会見やこの試合の前の記者会見でのヌーノ監督の発言からハイプレスを期待していたのですが、この試合ではそれはあまりみられず、3トップと3センターの守備も、モチベーションの問題なのかスライドが遅く、ロ・チェルソが相手のボランチへのパスコースを切っておらず、そこを使われるようなシーンもありました。
今まで通りの中締めの4-3-3でいくにしても、それをやる上での大前提となる

・相手の中盤は3トップで抑える

・3センターはスライドをサボらず、お互いの間が空き過ぎない様にする

これは徹底しないといけません。


とにかく、シーズンで最も大事な試合と言っても過言ではないかもしれない次のノースロンドンダービーでは、ハイプレスでアーセナルを圧倒してアウェイで勝ち星をあげてくれることを願ってます。


5. おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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