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稼ぎたいのか、ワクワクしたいのか

2023年が終わる。あと1週間ではないか。来年1月にはEtsyショップを開設したいのだけど、いまちょうど悩んでいる。焦りは禁物だと思いつつも、焦りそうで、そこをこらえようと意識しているような感じ。

むずかしいのは、「やりたいこと」と「お金」の比重。Etsyショップを開設する理由は明確。副収入にしたいから。目的は「お金」である。

とはいっても、「なにがお金になるのか」なんて完全に振り切って考えたら、たぶん続かない。そこに「やりたいこと」、言い換えると「ワクワク」に変換されうる要素を、どれくらい入れるのか、というところでいま思考錯誤中。

ちょいど今日、Xでこんな記事が流れてきて、読んだ。

「コンテンツはフィルタリング」という言葉が印象的だった。

情報を届けるというのはコンテンツと、そのコンテンツを送るチャネル(集客するための経路)あるいはヴィークル(情報伝達のための媒体、コミュニケーションの手段)の組み合わせの話だからです。自分たちが触れたいお客さんが一番使っているチャネルやプラットフォームを選んで、それに合うコンテンツを作ればいい。

顧客にアクションを起こさせるには?高広伯彦さんに訊くコンテンツマーケティングの基本

それで思ったのは、「Etsyで商品を販売する」という前提がある以上、それは新しい国にいくのと同義で、そもそも「自分がどんな人に商品を作りたいのか」なんて考えるのは、違うのだろうなあと。

Etsyのユーザーには「35歳以下の女性が半分」という特徴がある。もちろん、今後男性ユーザーが増えていく可能性はぜんぜんあるけど、目的が「お金」だとすると、考えるべきことは「35歳以下の女性がほしがる商品」ということになる。わからんけど。

50代の男性に向けた商品をEtsyで販売したい!なんてことをやってもうまくいく確率はとても低いはずである。もしくは、かなり時間がかかりそうで、Etsy一択では厳しそう。

そもそも、ぼくはすでになにか商品をつくっていて、そのチャネルとしてEtsyを検討しているわけではない。まだ商品がない状態で、それよりも先行して「Etsyで販売する」という手段を選んでいる。言い換えると「海外に向けてなにか売ってみたい」ということなのだけど。

そうなると、比重としてはどうしても下記のように考えないと、目的の「お金」には繋がりにくい。

Etsy上のユーザー構成 > やりたいこと

まず、Etsyという国の文化や国民はどんな人なのか、それを認識する。Etsyというプラットフォームを選択している時点で、そこにはフィルタリングがかかっているということになる。

この「Etsy」というフィルタリングの後に見えてくるもののなかで、じゃあそこに「やりたいこと」がどうからむのか、という考え方になるべき。

油断すると、ついこういう順序で考えてしまう。

自分のスキル → やりたいこと → Etsyのユーザー層

こうではなく、こっちが考えるべき順序だろうなあ。逆。

Etsyのユーザー層 → 自分のスキル → やりたいこと

最近、note上でいろいろなハンドメイド作家さんの投稿を読んだり、作品を知ったりして刺激をもらっているのだけど、ぼくの場合はいますでになにかをつくっているわけではない。

だから、Etsy大国の文化を認識することが大前提で、その国民が「いいね!」と感じるようなものを作らないと、そもそもの目的の「お金」につながっていかない。

もちろん、「お金」が目的の100%ではない。でも、半分以上、60~70%はこれかもしれない。となると、「どういう商品が売れるのか」というのは意識しないといけないし、もちろん売れたらさらに楽しく、うれしくなるだろうし。お金って、感謝の気持ちでもあると思うから。

だから、目的は「お金」なのだけど、そこにどう「できること」「やりたいこと」を重ねるか、のバランスがむずかしい。最近は、とりあえずデザインソフトを触りながらなにか視点が生まれるかどうか、と作業している。

がんばって時間をかけて作品を、商品を販売しても、売れなければさびしい。でも、「売れればそれでOK!」というシンプルなものではない。それだとたぶん、続かない。

自分が大切にしている価値観などを、どう具現化させるか。それを商品としてパッケージングして、誰かが買ってくれたら、それはどこかの誰かがぼくの価値観に共感してくれたってことになるだろうし、それはやっぱりうれしいはず。そういうのが続くと、楽しくもなってきて、やりがいも感じて、続くと思う。

それを「お金にさえなれば、それでいい」なんて割り切って継続できる精神は持っていないから、そこにちょいとでも、料理に塩を"少々"ふりかけるように"自分"を重ねていきたい。というか、そういうのってどうやっても出ちゃうものでもあるんだろうなあ。

リサーチと戦略も考えつつ、一方で、そういうものをなかば放棄したような自分なりの「わたしはこれがいいと思うんでね。どうでしょうか」という価値観をどう練り込むか、ここの塩梅を探したい。

頭だけで考えたって進まない。手を動かす。とりあえずデザインしてみる。こうして投稿で吐き出してみる。そうやってとりあえずあえず、前に進んでみている。

追記 2023/12/24 15:28:
ちょっと訂正しようと思う。「目的はお金だ」という表現を訂正したい。お金、やりたいこと、という言葉を使って書いた投稿だけど、たぶん、大事なのはプロジェクトをやる"意義"なんだろうなと思う。

お金はこれについてくる"おまけ"で、もちろんショップを開設する以上は「どうしたら売れるのか」という視点は持っておくけど、これは当たり前の話でもある。

あと、「やりたいこと」という言葉はけっこう曖昧で、そもそも「Etsyでショップを開設することがやりたいこと」とも言えるし「副収入を得るプロジェクトを立ち上げることがやりたいこと」とも言えちゃう。

「やりたいこと」という言葉は、一見惹きつけられてしまう言葉だけど、いろいろなオブラートに包まれている、非本質的な言葉遣いなんじゃないかと思えてきた。

それで、意義の話。お金が入ってくるのは大事、「やりたい」と思えることも大事、でも、それ以上に「これは自分がやる意義がある」と思えることが一番大事。

その意義が他者に向いていても、自分に向いていてもいいと思う。そのプロジェクトを日々進めていくことで、自分の人生が少しでも豊かになって、ちょっとでも気持ち的に「前に進んでる」と思えるかどうか。これを最優先で考えるべきこととして、そこにおまけでお金がついてくる。

意義が主役で、お金は名脇役ってことにしておこう。

いつもありがとうございます。発信の質をさらに高め、継続もできるよう精進してまいりますー!