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「大富豪からの手紙」を読んで旅へ出た #5 ▶️第3の手紙 [直感]

広島行きの新幹線に乗っている今、目的地は広島と決まっているのに僕は別の場所が頭に浮かんでいた。新幹線に揺られながら色々と考えていたら、ここ1年間の思い出がハイライトのように流れてきた。旅はやっぱりいいな、ここへ行くと心が落ち着く、そんなお気に入りの場所があると心強いものになるだろうなと。

新幹線の扉の上に表示される停車駅の表示板をぼんやり眺めていると、岡山の文字が目に止まった。昨年、コロナ禍で外出を控えている中で旅行に出た先が岡山だった。訪れた先は倉敷の美観地区。江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みで、美しい白壁の建物に囲まれてストリートの中心を流れる川を眺めると妙に心が落ち着く。訪れたのは昨年のその日が初めてだったが、僕にとってお気に入りの場所となった。

お気に入りの倉敷美観地区での一枚

新幹線の中で一度浮かんできた倉敷の景色は頭から離れなくなった。あと1時間もすれば広島につくのだが、僕は岡山駅に降り立った。今回の旅は人生のリズムを変えるため、本来の自分を取り戻すため。お気に入りの場所へ行くことはエネルギーを注入できるのではと訪れることを決めた。そこへ行かなきゃとビビッと来たような、"直感"が働いたような感覚だった。週末の初日は岡山でゆっくり過ごし、広島へ向かうのは翌日に決めた。

ここで開く大富豪からの第3の手紙は【直感】

(省略)
"直感は、いつも「キミの幸せのため」に働いている。だから、大切なのは、心の声に素直にしたがうことだよ。理性ではよくわからないときでも、「心と体で得た直感に、人生をゆだねる勇気」を持つこと。" (※1)
"いいかい?「人生で、いちばんつまらないのはね、何も決めないまま、ただ時間をダラダラと過ごしてしまうこと」なんだ。" (※2)

第3の手紙では、直感を読み解く技術を身につければ、ワクワクしたり楽しくなったり、幸せな人生を送れるようになることを伝えたいようだ。直感を無視していると、我慢を強いられることになり、心や体が悲鳴をあげるようになると。心や体が悲鳴をあげているという感覚は僕も味わっていた。それは直感を無視していたからなんだと理解がとてもしっくりきた。

とにかく、岡山での一時滞在は僕の"直感"から来たもの!
美観地区の雰囲気に癒されようと倉敷駅から歩き始めると、商店街で目に止まるものがあった。詩が書かれた和紙のポストカードが販売されている。文字やアートが好きな僕はつい立ち止まると、販売している男性が話しかけてきた。とても優しい雰囲気の人で、彼は苦しい過去を乗り越え、今は世の中の人が幸せになるように自分で筆を握り詩を届けているという。

人の波動を受け取り、その人に必要な言葉を送るということで僕も詩をお願いすると、頂いた言葉は"思い切る"。今の環境や仲間から離れることは申し訳なさや不安が伴うと思うが、今まで積み上げてきたものは確かで、その"思いを断ち切る"ことは全く問題ないと言ってくれた。今日まで精一杯生きてきたのだから見えることがあり、自分の未来を、自分の人生を信じれば大丈夫だと。なんだか心のうちを見透かされたような気持ちになったが、全てを受け止めてくれるような温かいものに包まれた感覚だった。

思いがけない素敵な出会いとなったが、いまの自分に必要な言葉をくれた人だった。これも"偶然"だったのか?なんだか点が線に繋がっていく感覚がひしひしと伝わってくる。"直感"に従ってよかった!!明日は目的地の広島で友人と再会する!!

明日も"偶然"をキャッチできますように!!

続く

(※1) 本田健著, 大富豪からの手紙, ダイヤモンド社, 2018, P72
(※2) 本田健著, 大富豪からの手紙, ダイヤモンド社, 2018, P75



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