最近聴いてよかった曲 2022年5月

※今月初めて聴いた曲

【2022年5月】
・Sidan/Achub yr iaith (1973)
・Gorky’s Zygostic Mynci/Hwyl Fawr I Pawb (1997)
・toddle/バナナ村に雨が降る (2008)
・ザ・モップス/ハートに火をつけて (1968)
・やまがたすみこ/夢色グライダー (1977)
・KiQ/stories (feat. 白と枝) (2022)
・The Replacements/I.O.U. (1987)
・Dream Theater/Scarred (Demo 1994) (2022)

Sidan/Achub yr iaith (1973)

先月に引き続き、ウェールズ語への関心が続いていて、ロック大陸漫遊記(スピッツ 草野マサムネのラジオ番組)で紹介されていたDoli GlwtをきっかけにSidanを何曲か聴いた。なかでもコーラスがきれいなこの曲を好きになった。シンプルな構成ですごくきれい。
ウェールズはウェールズ語でCymru(カムリ)だけど、この歌詞のなかには軟音化したGymru(ガムリ)が出てくる。それくらいしかまだわからない。まだ知らない単語だらけで文法もよくわかっていないけど、この歌が何を歌っているのか知りたい。この曲も入っているEP、Ai Cymro Wyt Ti?にはCymruやGymruが度々歌詞に出てくるように聞こえるから、カムリ(ウェールズ)について郷愁などが歌われているのかもしれない。


Gorky’s Zygostic Mynci/Hwyl Fawr I Pawb (1997)

この曲もウェールズ語。歌詞はほとんどないけど。Hwyl Fawrがさよならにあたる挨拶らしい。このサイトによるとhwylが楽しみを意味する名詞、hwyl fawrで大きな楽しみを意味する名詞になるらしい。となるとfawrは大きいことを示す形容詞かと思いきやfawrの項目はなく、ウェールズ語から英語への翻訳ができるウェブディクショナリーにも出てこない。まだよくわかっていないが、fawrだけでは単語として成立しないのかもしれない。
大きな楽しみが未来にあることを約束するような別れの挨拶のよさがある。英語でもHave a nice dayとか未来を見据えた挨拶が多い気がする。日本語は「今日(こんにち)」とか「今晩(こんばん)」とか今この瞬間を言葉にするような現在を表す語が挨拶として使われていることが多い気がする。
楽しい未来に向かって、1日を終わらせていくような淋しさを孕んだ楽しさのある曲でよかった。


toddle/バナナ村に雨が降る (2008)

1987年8〜9月にみんなのうたで放送されていた曲のカバー。公式HPによると元々の楽曲はEPOが歌っていたそう。みんなのうたをtoddleがカバーしてる!?と驚きながら再生したらかっこよかった。イントロのギターとかかっこいい!田渕ひさ子の声で淡々と歌われるシュールな歌詞もいい。みんなのうたで流れていた原曲も知りたい。


ザ・モップス/ハートに火をつけて (1968)

かっこいいな~と思って調べていたらThe DoorsLight My Fire (1967)のカバーだった。原曲のほうが好きかもしれない。

原曲のほうが好きでした。数年前仲良くなったアメリカ人が教えてくれたけど聴いていなかったアルバムだった!こういう空気含んだキーボードとかメロトロンの音が好きだからすぐ好きになった。The Doorsはアートロックとかサイケデリックロックと分類されているらしい。アートロックはEL&Pとかのイメージ。サイケデリックロックはThe Beatlesの終わりのほうとか?ほとんど知らないけど聴いてみたい!たぶん好きな曲がたくさんあると思う。プログレには分類されないのかな。
Uriah Heepとか「こういうの好きなのになんで誰も教えてくれなかったの!」と思うバンドに次々出会っている(Uriah Heepについては来月分に書く予定)。The Doorsは教えてもらっていたのにスルーしちゃってたアルバムだった。
なんとなく頭のなかで近い位置に分類されているDeep Purpleもたぶん好きだと思うけど少ししか聴いていない。日本のDeep Purpleこと紫は好き。キーボード入ってるロックバンドいいな。1960年代後半のロックには好きな曲がたくさんあるかもしれない。
サイケデリックロックわからなすぎるから、ぜんぜん違うかもしれないけど、Creamのサイケポップの曲たちが流れていたらしいロク漫のほんわかクリームで漫遊記の回を選曲だけでも振り返りたいな。当時の自分の痕跡によればN.S.U.Passing the Timeが気になっていたらしい。

【教えてもらったのに聴いていないアルバムたち】
※このアメリカ人に教えてもらったアルバム
・Frank Zappa/Hot Rats (1969)
・The Doors/Strange Days (1967)
・The Doors/The Doors (1967)
・Soundgarden/Superunknown (1994)
・Björk/Homogenic (1997)
・Björk/Jóga (1997)
・Leonard Cohen/Songs of Leonard Cohen (1967)
・Hiatus Kaiyote/Choose Your Weapon (2015)

このアメリカ人とはPink FloydとかAphex Twinの話で盛り上がったなー。お互いつたない英語とつたない日本語で。教えてもらったアルバムが多すぎてどれから聴くか決められなかったんだろうな。The DoorsはThe Doorsだけでも聴きたい。


やまがたすみこ/夢色グライダー (1977)

作詞 松本隆、作曲 細野晴臣。夢色グライダーが収録されているFLYINGではほとんどの作詞を松本隆が、作曲も細野晴臣や鈴木茂が、演奏もティン・パン・アレー系(詳しい説明は見つからなかったけど恐らくティン・パン・アレーの細野晴臣・鈴木茂・松任谷正隆・佐藤博・林立夫周辺)の人たちがやっている。アルバム通して聴いていて荒井由実と近いものを感じていたから、この情報を見たときすごく納得感があった。MANNAもティン・パン・アレー周辺の女性シンガーとしてくくると近さがあるかもしれない。ティン・パン・アレーというか細野晴臣やその周辺の人たちが関わった楽曲っていったいいくつあるんだろう…と聴くたび思う。まだ現役で音楽やっている人たちがいるのもすごい。スケッチショーとかも少ししか聴いたことがない。


KiQ/stories (feat. 白と枝) (2022)

深夜に適当に流していたラジオから偶然知った曲。こういう出会いは久しぶりだった。穏やかで優しいアコギのアルペジオ。何回も聴くことはないかもしれないけどいつか思い出したい。


The Replacements/I.O.U. (1987)

かっこいい!勢いがあってわかりやすいかっこよさ!!THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとか好きな人いたら聴いて!って勧めたくなるようなかっこよさ。ミッシェルが思い浮かんだことと、ジャケのスーツ姿からライブもスーツでやってたらかっこいいだろうなーと思いながら調べたら普通に半袖のシャツとかTシャツでライブをしていた。ギターに合わせて黒っぽい衣装だったらもっとかっこよかっただろうなーと思っちゃった。


Dream Theater/Scarred (Demo 1994) (2022)

Dream Theaterのアルバム、Awakeのデモ版。Dream Theaterは昨年からLost Not Forgotten Archivesという、過去の音源のデモやインストゥルメンタルをアルバムあるいはライブアルバムとして配信しているらしい。最新の彼らにはあまり関心がないので何となくジャケを眺めて、最近アートワークが万華鏡みたいなアルバムをたくさん出していることをうっすらと認識していたら、すべてこのLost Not Forgotten Archivesだった。
Awake(1994)はかなり好きで、なかでも好きなScarred、デモだとキーボードの音が小さめで、そのバランスもよかった。元々好きな2分過ぎたあたりから始まるリフでもキーボード(ストリングス)よりギターの音量が大きめでこっちのバランスも好きだった。Jordan Rudesのキーボードも好きだけど、あまり音が手前にいないほうが好きな部分も結構あるのかもしれない。キーボードなくしてDream Theaterではあり得ないからなくなったら困るし、かっこいいソロたくさんあるけど自分が好きな音のバランスとは違ったのかもしれないという気付き。


これを書くために調べるなかで知らなかったことがいろいろ見つかってたのしい。普段聴きっぱなしのことが多いからこれは続けていきたい。年代も意識しやすくなる気がする。

思いつき・思い出・日記