はく

倍速のように動く人々を見下ろしている
その意味を問わなくても現実は無情だ
がらくたを産むくらいならリネンの上で灰色の亡骸になるよ
隔絶するためだけに存在する窓枠からは嘲笑が漏れ出す
コールタールのような黒
雨の中傘を捨てるような日々

笑ってもいいよ

もう生きていたくないもんね?

端正な横顔の文字列を追っていたら一日はすぐ昏れる
これは驕りかな

でも貴方の歌詞よりはずっとマシかもね?

夢の中で君の甲高い声が聞こえた
最悪の目覚めと驕りたかぶった罰をどうも

やっぱり

うまく笑えないや

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