見出し画像

AIは、プログラムや確率計算なんかの問題に限定して使えばいい・・・けど

 話題のchatGPTだが、早くもその「ウォーク」ぶりが問題視されている。まあそりゃそうだろうというわけで、やっぱり本来の用途、つまりプログラミングとか計算のやり方を教えてもらうものとして使うのがいいような気が
する。


 確率についてchatGPTに問題を聞いてみた:

 こういう計算とその理屈に関しては、chatGPTは圧倒的に正しいし威力を発揮する。だから数学的・物理的な話だけをchatGPTに聞くようにして、定性的だったり歴史的・政治的な話は避けたほうがいい、ということになるわけだが、じゃあ何が定性的な話で何が定量的な物理・数学的な話なのかということになってくると、これまた難しい話になってくるわけである。計算そのものは定量的な操作であっても、確率概念の導入や定義は定性的な話である。確率だって究極的にはその事象が起こるか起こらないかの二択で50%なんだといえばいえないこともないわけだが、それはやっぱり屁理屈の部類に入るので一応確率統計的な作法に則って考えるようにしておきましょうね、というあたりで手を打つのがふつうなわけだが、その感覚をひとに教えるというのもなかなか難儀なものである。

 投資の笑い話で、コンピュータが普及しがけの頃に、それまでのあらゆる取引の情報をコンピュータに読み込ませて「必ず儲かる投資を教えろ」と聞いたら「安く買って高く売れ!」と回答された、というものがある。安く買うにはどうすればいいのか、そもそも安いとはどういう状態なのか、ということに関しては、自分なりに基準を持って判断をしていかなければならない。AIはAIでただの道具に過ぎないわけで、人間としては古来よりの知性を磨く鍛錬を欠かしてはならないワケだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?