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X-proシリーズは2が最適解な気がして仕方がないという個人的見解。

X-proシリーズは、現在出ているものでは2がいちばんバランスが良い、そう思う理由。

1はAF関連、EVFの解像感の不足、そしてフィルムシミュレーションの少なさ、これに尽きる。クラシッククロームが載っていたらフォーカスやファインダーまわりの弱さは無視できるけど、色設定が基本鮮やか系しかないのは、個人としては、ね。

3は、隠された液晶に、その是非を左右されてしまいそうだが、そこに引っ張られてはならない。それは多分慣れる。むしろハマる人はハマるはず。いちばんの問題はそれまであったOVFの倍率可変が固定式になったことだ。
 覗くことの楽しみ、というようなテーマで広告を出していたFUJIFILMなのに、その覗くというところを退化させた、と僕は思ってしまった。ミラーレスに光学ファインダーを搭載しているカメラはこれしかないのだから、そここそをブラッシュアップして欲しかった。ついでに等倍ファインダー搭載で。絶対に、FUJIFILMの独自性を引き出してくれる。そう信じてやまない。

 2はそのあたりのバランスが取れた機種だと思う。フォーカス速度もそこまで遅くはないし、ファインダーは倍率可変するし、電子ファインダーも悪くない。アクロスもクラシッククロームもついている。
 もちろん、初代でも三代目でもいいのだけど、そんな理由を並べ立てると、現在のProシリーズは2がいちばん自分にしっくりくるな、と結論づけて購入したのだったが、それから数年経った今、その思いは変わらないままだ。

 中古価格もこなれている…はずだったのだけれど、最近のFUJIFILMの品薄に影響されてか、下取り価格が数年前に購入したときより高いとかいう現象が。下取り出したら、買った時より高いってどう言うこと?状態になってしまっている。(2023年11月現在)x100fと同じ現象だ。
 とはいえ、中古でいいのならX-pro2、けっこうオススメだと思う。そろそろ修理も難しくなってくるころだろうけれど、FUJIFILMでカメラどれがいい?となったら、候補の筆頭にはなる気がしている。


 この高値、そして現行機種もなかなか手に入らない状況ってどういうことなん? ということが起こっているが、個人的には、これから在庫が手に入るようになる、その布石なのかなと考えている。

 真偽はきちんと確認できていない中での推測になってしまうが、海外ではそれなりに普通に現行機種を購入することができるらしい。となると、日本国内だけが供給がままならない、というような話になる。そうして最近あった突然の値上げ。告知して翌日に実施という、消費者からしたら、おいおい、と言うような事象は、その事実をそのまま解釈したならば、海外と国内での販売利益の差があまりに大きいゆえに、国内販売分が海外に流れてしまっているのだろうと想像できる(告知にもその旨書いてあったわけだし)。転売が横行しているということもあるのかもしれない。物価高(そして給料は上がらないし、税金なんかも増やそうとしているし)円安で、利益出せないわ、海外からの購入がなされるわ、という状況で、国内流通分が滞るのであれば、そこを調整しなくてはならなくなる。海外との足並みを揃えるのだ。告知、翌日実行という、顧客を置いていくような取り組みをしたのは、そう言う理由があるのかもしれない。
 だから逆に言えば、それがうまくいったなら、国内の在庫も元に戻っていくことにはなるのかな、と思う。ただ、値段は高くなっているし、(言い換えるとそれまで安かった、と言うことなんだろう、とは思う。でもなあ)我々のお給金はなかなか上がってくれない。
 そうなっていくと、下手をすればフルサイズが手に届く値段としての誤差範囲にまでなってくるのでは、と思う。実際、X-T5は、今、見るところで見るとNikon ZFの価格を超えている。そうとなったらいよいよメーカーのAPS-Cへのこだわりが、足枷になっていってしまうかもしれない。
 フィルムカメラのような操作性、フィルムシミュレーションの魅力、実はこれ、Nikon ZFを手にしたら、代替可能なのだ。もちろんレンジファインダー型ではなく一眼レフスタイルではあるが、X-proのカタチに惚れ込んだ人ならZFにも惚れ込むだろう。クラシックネガのようなハイキーとローキーで色の転び方が変わるような見事な色設定は流石にないが、Nikonにもクリエイティブピクチャーコントロールがある。おまけに機種依存度がFUJIFILMと比べて少ない。
 レンズがボディのスタイルと合っているものが少ない、レンズが大きいと言う問題はあるが、個人的にはFUJIFILMでもマニュアルレンズをつけることが多いので、むしろフルサイズの利点が大きくなってしまう。FUJIFILM自体もまた、レンズが巨大化しつつあるから、程度に差はあれど、小型という魅力も少し減退してしまっている。
 もしFUJIFILMがこんな状況のまま半年過ぎてしまって、ZFの在庫や中古が潤沢になってきたら、個人的にちょっと危うい。乗り換えない理由に、子供の運動会にぴったりなレンズが必須という条件に解答が得られたなら乗り換えてしまうかもしれない。

 だからこそもちろん、この手に入れたくても手に入れられない状況はなんとかする上で、X-pro4は、本当にFUJIFILM独自の、ミラーレスの中でも唯一無二のあのファインダーのさらなるブラッシュアップを望んでいる。少なくとも、FUJIFILMを好んだ理由はあまりにも早いフォーカスとか、カリカリに写るレンズとか、CanonやSONYのようなスペック重視のラインナップではない。これで撮る楽しみのある暮らしを、想像させてくれる、ワクワク感だ。だから次の機種には倍率可変の復活、そして等倍ファインダーの搭載。これだけで僕は、やっぱりFUJIFILMだよね!とこんなぶつぶつ文句を言っている舌の根が乾かぬうちに、手のひらを返してしまうはずだ。

 Pro2は僕にとっての最適解であったが、現行からだいぶ経った今、それは適解ではありつづけるものの、最良解ではなくなりつつある。そう、だから、だからこそ、これぞ最高の撮影体験だ、と言わしめる新しいProシリーズの登場を、心から待ち侘びている。

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