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私小説『地球学徒の日記』

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✙この作品は、夢小説『スタウロライト 十字石の追憶』の外伝です。登場人物は本篇と同じですが、こちらは現実世界の日本国内(令和時代)を舞台とし、実在の事象を題材にしております。本篇… もっと読む
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記事一覧

ヘブライ聖書と花祭 大洪水の記憶(2024年4月1話)

 仲春4月(卯月)になりました…が、気温が夏のように暑くなったりして、体調を崩しそうです。 4月7日(日曜) 列王記 エリシャとバアル 復活祭から一週間が経ち、ヒジリお姉ちゃん達が通っている教会でも、新年度の礼拝が始まりました。午前中は「詩篇」23章や「ルカ福音書」24章などを読みました。  午後の教会カフェでは「列王記 下」6章を拝読しました。この「列王記」は『旧約聖書』(ヘブライ聖書)に収められている歴史書の一つで、ヘブライ人(ユダヤ人)が築いた王国の繁栄と分裂・滅

復活祭 絵本と聖書と法華経(2024年3月3話)

 大森池上の街道で、美味しく健康なネパール料理を作って下さっている「アジアンダイニング ヒマラヤ」が、ネパール本国に食材を仕入れに行くため、ひと月ほど休店する事になりました。ここの常連客であるメグミさん達は、休店前最後の料理を頂きました。  なお、池上町の北隣にある馬込町に、同じ系列のお店があるそうなので、ヒマラヤの味が恋しくなったら、そちらに向かうのも選択肢ですね。 3月24日(日曜) アフリカの絵本と対句表現 日曜なので、ヒジリお姉ちゃん達は教会に向かい、今回も聖歌

浅草橋・歌舞伎町・秋葉原アイドル巡礼(2024年3月2話)

2024(令和六)年3月16日(土曜) 浅草橋On Fleek!! 池上久ヶ原(大田区)での呑川学習会の後、アイドル御宅のネネカさん達は浅草橋に急行しました。  今日はここで、久々に活動再開された春原あゆ様らのライブコンサートがあります。やや懐かしい曲から最近の曲まで、色々な歌を聴く事ができました。  終演後の交流会では、当初は春原あゆ様に挨拶する予定だったのですが、久々の再会で少し緊張してしまい、先に(初対面の出演者である)ろこもこ様と記念写真を撮り、次に春原様とも撮

東京の河川 呑川と隅田川(2024年3月1話)

 初春3月(弥生)の日記です。今月から、このブログの書き方を少し変えようかと思います。  今月末の31日(日曜)は、世界中の教会が復活祭で賑わいます。教会信徒のヒジリお姉ちゃん達は、讃美歌を歌う聖歌隊の練習に参加しています。  ところで、教会と言えば聖書ですが、その前半部である『旧約聖書』(ヘブライ聖書)は39巻と非常に長く、これを『新約聖書』(27巻)と併せて持ち歩くと、それなりの重さになります。しかし、今は電子書籍という便利な代物を使える時代であり、聖書にもデジタル

2024(令和六)年2月「始め無く終り無き理」

私小説『地球学徒の日記』 2024(令和六)年2月 「始め無く終り無き理」 デジタルアートセンター系列事業所を利用している人々は、制作活動に関するオンライン講座を受講できるのですが、先日1月29日(月曜)は、そこでお世話になってきた鮭泥まぐま先生の最終配信でした。小説の書き方から、最近話題の生成AIに至るまで、色々な議論を勉強させて頂きました。  晩冬2月(如月)になりました。2月のアルファベットFebruaryには「罪を清める祭り」という意味があります。  2月の誕生石

2024(令和六)年1月「末法の神国」(望月まぅゆ特集)

私小説『地球学徒の日記』 2024(令和六)年1月 「末法の神国」(望月まぅゆ特集) 明けまして2024(令和六)年を迎え、仲冬1月(睦月)になりました。しかし…。  不穏なニュースに胸を痛めながら、メグミさん達は初詣に向かいました。  この寺院では10月の例大祭に加え、お正月も多くの屋台が出店し賑わっています。その一つが鯛焼屋さんですが、良く見てみると「特製カレー味」の鯛焼という見慣れぬメニューも売っていました。落ち込んだ気を取り直し、今年も頑張りたい所です。 1月

2023(令和五)年12月2話「弥勒の世 一者への道」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年12月2話 「弥勒の世 一者への道」 べ…別に作者は某船長の事なんか全然好きじゃないんだからねっ! 12月14日(木曜)大森駅のスープが美味しい件  理髪のため、大森駅に向かった日の帰り道。ヒジリお姉ちゃんの勧めで、駅ビル内のスープ屋さんに寄りました。  メグミさんは「温野菜とチーズのブラウンシチューと北インド風バターチキンカレーのセット」を注文。このお店はスープを中心に、カレーセットなども取り扱っています。また、ヒジリお姉

2023(令和五)年11月2話・12月1話「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年11月2話・12月1話 「東京下町の都市河川(目黒川・呑川)を巡る」 風邪で倒れていた先月の気持ちを切り替え、晩秋11月(霜月)が始まりました…が、急に暑くなったり寒くなったりと、落ち着かない秋の終わりですね。 11月12日(日曜) 逗子の聖母神  今夜はメグミさん達が、三浦半島・相模湾の逗子市にある寺院を訪れました。逗子は元々、東隣の横須賀市の一部でしたが、1950(昭和二十五)年に逗子町として独立し、1954(昭和二十九)

2023(令和五)年9月2話・10月・11月1話「結果的に京浜縦断の秋になったらしい」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年9月2話・10月・11月1話 「結果的に京浜縦断の秋になったらしい」 草津温泉の旅館には、時間限定で入れる浴場があるのですが、その室内には神棚があり、天照大御神(伊勢皇大神宮)が祀られていました。  お湯の温度は高めで、これに浸かり続ける事自体が神前修行…なのかも知れません? 9月18日(月曜)大森池上 本行寺入山会  本日は「敬老の日」ですが、大森池上の寺院では、鎌倉時代ゆかりの法要が行なわれていました。飲食屋台の出店もあ

2023(令和五)年8月3話・9月1話「泊まれない旅館と終わらない鬼ごっこ」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年8月3話・9月1話 「泊まれない旅館と終わらない鬼ごっこ」8月19日(土曜)多摩丘陵 町田  今日は、東京の南西にある町田市に向かいました。東京・相模(神奈川県)に跨がる多摩丘陵の上に立地し、多摩ニュータウンと呼ばれる団地で知られます。また、そこから多くの遺跡(多摩ニュータウン遺跡群)が発掘され、この辺りには原始・古代から人々が住んでいたようです。  私達は、町田駅前の商店街を歩き、ここの店舗でしか買えないようなグッズを探しま

デジタルアートセンター横浜におけるテキスト作業の紹介 筆者(笹木顯)の事例を中心に

自己紹介 私(笹木顯)は、大森貝塚・池上本門寺・羽田国際空港などがある東京大森・蒲田(大田区)で生まれ育ちました。子供の頃から、興味のあるテーマを調べたり、ゲーム機で遊んだり、文章を書いたりするのが好きでした。  その後、大学に入って地理学などを学び、多くのレポート・論文を執筆し、塾や学校の仕事を手伝った経験もあります。また、可愛いキャラクターが登場するライトノベル・ノベルゲームの制作にも没頭しました。  こうした経緯から、人生と世界(地球と宇宙)について勉強し、その学

2023(令和五)年8月2話「世界で最も幸福な国?」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年8月2話 「世界で最も幸福な国?」「…ね、楽しかったでしょ?」 「ああ、素敵な夏祭だったよ。案内してくれて、ありがとう」 シエラ 「あと何か、屋台で買っときたい物とかある?」 「私は、インドカレーを食べたい!」 シエラ 「あんた達、相変わらずね…じゃ、店まで案内するわ」  こうして、今年の瀬谷白姫祭は無事に終わりました。 8月6日(日曜)渋谷KILLIN:G Vol.3  今日は(今日も)渋谷でライブコンサートのイベ

2023(令和五)年7月3話・8月1話「妹達の夏祭」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年7月3話・8月1話 「妹達の夏祭」7月29日(土曜)大塚リアライズ 「お兄ちゃん、今日は宜しくね~!」 「宜しく、ななみん」  今日は、妹のナナミと一緒に、北大塚(豊島区)のライブコンサートを観に行きました。まず、大塚駅の喫茶店でナナミと待ち合わせましたが、駅の内外には同じ名前のカフェが二つあるので、少しだけ迷いました。その後、合流して挨拶を済ませると…。 ナナミ 「大好きなお兄ちゃんに、ななみんからプレゼントだよ!」

2023(令和五)年7月2話「あの夏の同級生」

私小説『地球学徒の日記』 2023(令和五)年7月2話 「あの夏の同級生」 縄文時代の日本列島では、地球温暖化の影響で照葉樹林(常緑広葉樹)が生い茂りました。現在も、神社などの台地で照葉樹を見る事ができます。 「樹木に神霊が宿るという『神木』への信仰が、自然保護に役立ったようですね」  東京大森の八景天祖神社(入新井町 新井宿村)には、約400年の樹齢を誇る椎の御神木がいらっしゃいます。この神社の建立が約300年前(江戸時代 享保期)なので、それより百年も昔からここにおら