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思考を手放す、感覚を受け入れる

QUANTUM GIFT

Therapist OCOさんと、月曜日の朝、8時15分くらいから対話をします。大きなテーマは「感覚をひらく」ということ。 アーカイブは残しません。その時、その場の空気感を尊重します。アーカイブは自分の記録であると同時に、未来で誰かに出会うためのツールです。ですから、アーカイブの代わりに僕のテキストによる記録をつけることにしました。

6.28.2021

2020年に世界中がほぼ同時に"stay home"を経験しました。その時間は、数年前から続くウェルビーイングの盛り上がりもあり、多くの人にとって「自分と向き合う」時間になっていたように思います。

自分と向き合う方法は様々です。代表的なものだと座禅、瞑想、整体などが挙げられます。いけばなや書道などにもそういった側面がありそうです。共通して言えるのは、思考を手放すこと。思考を手放し、感覚を優位に過ごすことで、自らの内なる声に耳を傾けることができそうです。

僕は常々、1日に1時間くらいは思考ではなく、感覚に従う時間を過ごしたいと考えていました。ところが思考を手放すというのは容易ではありません。どうすれば思考を手放すことができるでしょう?

OCOさんのこたえはシンプルでした。それは、ゴールを設定すること。ゴールというのはなんでも良いですが、目的地の様なものです。登山は比較的無心(≒思考を手放した状態)になりやすいのですが、目的が頂上へ行くという他に何もないからです。これと同じようにゴールを設定するというわけです。
・なりたい自分になる
・こんな仕事をしたい
・こんな絵を描きたい
・晩御飯はカレーにしよう

ゴールができたら他は考える必要がありません。なるほど、料理は確かにあれこれ考えながらやっている感覚はありません。

また、思考が優位な時ほど、感情がその結果を左右しているといいます。ゴールがなかったり曖昧だったりすると、感情に振り回されるという結果にもつながるのだとか。

瞑想で指導者は「呼吸を意識する」ということを言う場合があります。思考が出てきたら、呼吸に意識を向けると再び瞑想状態に戻れるというのですが、ここで言う「呼吸」もゴールの一種だと言えます。

極めて感覚的なものですが、感覚優位な時間にこそインスピレーションは沸きやすいと思います。これに近いことはyujiさんも教えてくれています。感覚優位に過ごすことは何かと良い側面がありそうです。

同時に思うのは「心の余裕」を持つことだと思います。思考を手放すために、ゴールを設定する、そのゴールは「呼吸を意識する」と言うことでも良いわけですから、思考を手放すためには呼吸に意識を向ける、と言うふうに言えなくもないわけです。呼吸に意識を向けて思考を手放すためには、じっくりと深い呼吸をする必要があります。30分でも良いと思いますが、目を閉じて、ゆっくりと呼吸を味わう余裕があれば、必然的に感覚はひらいて行くのかもしれません。

OCOさんは1日に5分でもいいから、ゆっくりと呼吸をする時間を持つことの大切さを教えてくれました。初めはぎこちなく、思考が頭を巡ってしまったとしても、続けるうちに身体が緩んでくるだろうと言うことです。新鮮な酸素を身体の隅々まで届けることはそれだけでも心地の良いものです。いつでもできることだしやってみたいと思います。


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