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私の仕事『ちぎり絵アニメ制作』

私は以前勤めていた職場で、障がい者の方の就労サポートに携わっていましたが、そこでの体験が表題にある「ちぎり絵アニメ」を思いついたきっかけとなっています。

ここで、まずはいったん『ちぎり絵アニメ』がどんなものか、ぜひご覧ください。

ご覧いただけましたか?こちらの動画のテーマであるシュレッダーは、私が絶対取り組みたかったテーマで、実現できた時はとても嬉しかったです。そのような思いがある理由も、以下読み進んでいただければご理解いただけるかと思います。

▼ちぎり絵アニメとは?

仕事の現場によっては古紙が大量に発生する場合がありますが、当時の現場でも障がい者の方の技能訓練や、就労業務の中で、その古紙をなるべく破棄し易いようにシュレッダーにかけてもらったり、ハサミでカットしたり、時には手で細かくちぎって処理してもらっていました。その過程を日々目にする中で、私は次第に何かもうひと工夫できないだろうかと考えるようになりました。もちろんお仕事なので、単調も多様もない話ですが、日々の仕事にプラスアルファの楽しさや喜びを生み出せないかと。

そこで思いついたのが「ちぎり絵アニメ」でした。

「ちぎり絵」というのは、手などでちぎった紙を台紙に貼って表現した作品のことを言います。貼り絵、コラージュとも言われます。紙のちぎれた部分の質感などが独特な雰囲気を醸し出します。

一方「アニメ」は、一般的にはテレビアニメのように、1枚1枚に絵を描いて動かすものとなりますが、例えば30分のアニメを作るには、約3000枚の絵を用意する必要があります。大人数の制作者が関わり、尚且つその枚数ごとのクオリティーも統一されていなければいけません。1枚1枚を仕上げていくその過程には制作者の大変な労力が必要とされます。

「ちぎり絵アニメ」とは、そういった「ちぎり絵」独自の表現と、「アニメ」の制作労力を併せたモノになります。

日々、障がい者の方が処理する古紙の中の印字されたプリント用紙は、それ自体が模様やカラーのある画材であり、着色すれば色紙にもなります。それらを活かせば、充分にちぎり絵制作が可能と思われました。さらに、大量の古紙と着実にノルマをこなしていく制作者、その関係性が成り立てば、数枚だけに留まらず、幾枚もの作品制作が展望でき、大量の絵を必要とするアニメ制作さえ可能であると思いました。

このような経緯で、「ちぎり絵アニメ」は始まりました。

ただ、アニメを制作して終わりではなく、作品となれば発表する場も必要です。並行して考えていたことは、「ちぎり絵アニメ」を制作し、YouTubeなどの動画コンテンツに投稿することです。そうすれば、いつでもどこでも作品を目にすることができ、制作者本人も作品に携わったことが実感できます。もちろんこの活動を世間に知って頂く機会にもなりますし、その結果は必ず制作者の今後の意欲にも繋がっていくと思いました。

その後、まだまだ数える程度ですが、YouTubeにて作品を動画投稿し発表しております。作品を見知って頂いた方にも好評で、制作に携わった障がい者の方々の制作意欲にもつながっており「ちぎり絵アニメ」の今後の可能性を肌で感じています。

↓その他関連動画公開中。


▼『ちぎり絵アニメ制作キット』の可能性

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現在も前職の現場とはこの「ちぎり絵アニメ」で繋がりがあり(アニメデザイン、制作指導等)今も次回作の制作に取り組んでいます。

以前、計画倒れしてしまいましたが、クラウドファンディングにも挑戦しました。それは、この『ちぎり絵アニメ』をさらに発展させていきたいという思いのもと立ち上げたプロジェクトでした。コンセプトとしては、これまでアニメ自体の長さがせいぜい1分前後だった作品づくりに、もっとボリュームを持たせるため、15分以上のアニメ作品を制作することを目標にして取り組もうとしました。原稿枚数にして約2000枚以上が必要となり、必要なコストや制作労力を考えると大変なチャレンジになります。それを踏まえて、併せて取り組んでみたい、もう一歩踏み込んだプランがありました。
それは、クラウドファンディングの支援に対するリターン(御礼兼ねたもの)で『ちぎり絵アニメ制作キット』を用意し、ご支援いただいた方にも、ちぎり絵アニメ制作を体験してもらうというプランでした。実際制作し返送されたそのアニメ原画も勿論使用し、アニメにすればまた新たな試みになると思ったのです。
      制作キット・イメージ↓

制作キット

ちぎり絵アニメ制作キットを用意し、それを制作希望者に配布し、一人一人がアニメーターとなって頂くというプラン。まだ実現には至っていませんが、やってみたいプランとして、自分1人だけでも沸々、ワクワクしています。

▼ちぎり絵アニメのビジョン

ちぎり絵アニメを動画コンテンツや様々なメディアでも発表。ちぎり絵アニメキットのさらなる普及。業界関係者の方とのコラボ。作品もよりストーリーをもたせ、短編から長編へ。動画コンテンツに留まらず、会場での上映会の実施。併せて、アニメ原画展、原画コンクールの開催。ちぎり絵アニメの取り組みを一部地域から、日本全国へ、そして世界へと飛び立たせていく。地球全体で取り組めるような企画にしていけたらと思っています。
また、これまでのちぎり絵アニメの取り組みの中で感じられた制作活動の素晴らしさや感動をもっと拡げていきたいという思いと、ちぎって貼るという制作方法が、国や地域、老若男女問わず、又、一人で黙々と取り組むだけではなく、親子、兄弟、友人、知人、恋人同士など、コミュニケーションを取りながら、様々なシチュエーションでも制作可能ではないかと思っています。ちぎり絵は現在のコロナ禍の中でも取り組むことのできる制作活動でもあると思うので、多くの方が携わり、盛り上げることのできるお化け企画にしていきたいです。

ということで、私の頭の中で漠然かつ前のめりなビジョンもあるわけですが、ただ、あいにく私は不器用で面倒くさがり屋な部分があり、誰か一緒に手伝ってくれないかなあと、常日頃から思ってるタイプです。つきましては、もしこの『ちぎり絵アニメ』にご賛同いただける方が居ましたら、ぜひ一緒にまずは語り合うことからでも始めたいです。企業関係者の方々も、ちぎり絵アニメのCMなんて粋だと思いますよ!

コメントやメールなどご連絡お待ちしています。どうかよろしくお願いいたします!

お問い合わせ→ otabesan2002@gmail.com

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