あの頃の私は可愛かった
"あの頃"というのはnoteに散々書いてる当時の彼と付き合っていた時の頃である。
高校卒業後に上京して、まだ子供だった私に彼が与えた影響はとても大きいものだったし、今の私の土台になっていると言っても過言では無い。
恋は盲目と言うけれど、あの頃の私は本当に彼さえいればいいと思って過ごしていた。
彼の好みの女の子になりたかったし、彼の好きな物を好きになりたいと思った。
イケメンでみんなから慕われていて、実はオタクな彼。第一印象からは想像つかなかったそんな一面も好きだった。
その影響でアニメもたくさん見るようになって声優にも興味が湧くようになったしアニソンも歌うようになった。
ゲーセンもたくさん行って知らなかったゲームもたくさんした、スロットだって打つようになった。スロットは実機でも打つようになったしいつしかデートはスロットがメインになったりもした。
カラオケやネカフェや漫喫に泊まるのも慣れた。ネカフェでは彼の好きなシナリオゲーを夜通しやったり、2次元好きな彼が好きなツインテールに結んだりニーハイソックスも履いた。
好きじゃなかったものも苦手だと思ってたことも、彼から教えてもらったことは好きになったし楽しいと思った。
知らなかった世界を知ることができたのは彼のおかげだ。
唯一サッカーだけは今でもあまり興味はないけれど。
あの頃の私は多分真っ白で、彼の色に染まる私が好きだったし、染まりたいと思った。
望んで彼の色になった私は今でもその色を強く残している。
別れた今でもアニメはたくさん見る。
これはずっと継続してる趣味の1つになった。
趣味というか日常生活の一部である。
スロットは1人で行くぐらい打ちたかった時期もあったけれど、今では金にならないアプリ上のスロットで満足できるし、別に行かなくてもいいと思ってる。でも知ってるアニメの台が出るとちょっと気になってしまう。(特に当時のアニメだと)
カラオケでは当時のアニソンやらゲームやスロットのキャラソンだったり主題歌をいまだに歌っている。ツインエンジェルやWHITE ALBUM2が大好きである。
その気になれば漫喫やらネカフェにも泊まれる。PCは持ってないし苦手だから彼が好きだったようなゲームはできないけれど。
ツインテールとニーハイも今はできない笑
当時の彼と別れたあとはひたすらバンドにハマってたくさんライブに行くようになった。
遠征もたくさんした。
今の私の趣味の大部分はアニメとライブが占めている。
そんなふうに出来上がった今の私を受け入れてくれるのが今の旦那である。
今の旦那は良くも悪くも趣味という趣味はほとんどなかった。それが良かったのかもしれない。
もう出来上がってる私を、面白いし楽しいと思ってくれていた。
私はというと、当時の彼のような、同じものを好きになりたいという気持ちはなかったけれど、逆に私が好きなものを好きになってくれることが嬉しかった。
新しく得る趣味も刺激もほとんど無いけれど、自分がやりたいと思ったことや好きなことをして、それを受け入れてくれるというのはありがたいと思ったし、そんな旦那といるのは心地がいい。
当然昔も可愛くないところは沢山あったと思うけど、好きな人のために頑張りたかった自分、すこし背伸びしていた自分は、今の自分にはもう残ってない部分だし羨ましいと思う。
残ってるとすれば推しの好きなものを好きになろうとする気持ちぐらいだろうか。
今ではもう人に合わせることをしなくなったし、飾ることもほとんどない。可愛げはだいぶ無くなってしまったけれど、今はこんな自分を好きでいてくれる人がいるし、何より私がそんな自分を嫌いじゃない。
ただ、昔の私のそんなところが可愛かったよな、って、急にふと思ったからここに綴ってみた。
あの頃の私を知ってるのは当時の彼と自分だけ。
そしてそんな私を思い出すのは多分もう私だけ。
自分にも、恋に一途でキラキラしてた可愛かった時があったことは、私がちゃんと覚えていたいと思う。
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