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【詩】歩き続けてきた先で

ぼんやり歩いてきた途中
ふとあと5歩で
がけの先だと気付く


周りを見渡しても暗くてのっぺりした闇ばかり
振り返ってみても歩いてきた道はもう見えない


なんでここまで歩いてきたっけ
どうやってここまで歩いてきたっけ


なにもわからない

なにもみえない

もうなにも



「これ以上進むな、止まれ!」
その声だけははっきり聞こえた



自分の中からはっきり聞こえた


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