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観測者って?

「何で、LiLaさんは観測者って名乗っているの?」

「エブ子ちゃん、いい質問だね」
「それは、見る人によって、エブ子ちゃん達の見え方が違うからだよ」

「どういうこと?」

「例えばね。電子回路ってあるでしょ?」

「うん。知ってる」
「電気が流れている機械の部品だよね!」

「そうそう」
「それを僕が見たときと、電子回路の中を通る電子の視点で捉えたら全く違うと思わないかい?」
「ほら、まず、スケールが違うじゃない」

「確かに!」

「でしょ?」
「まず、そこが一つ」

「後、僕が見るのと電子回路の専門家が見るのだと見え方が変わってこないかい?」

「うん。たぶん。変わると思う」

「じゃあ、何で変わると思う?」

「んー、と。知識とか?」

「うん、惜しい。それもあるけど、後ひと押し」

「わかんない」

「おけ!」
「それはね。考え方にもよるってこと」
「だから、僕が観測した世界の人物と他の人が観測した結果が必ずしも一致しないことがあるんだ」

「例えば、こちらは、僕の友達の観測結果」



「イーサさん!?」

「そうだよ」
「でも、エブ子ちゃんの知っているイーサさんと違うでしょ?」

「うん!」

「そういうことなんだ」

「僕は、ブロックチェーンって概念と出来事を観測して、それをこうなんじゃない?って記載しているんだ」
「だから、創作とは言えないわけなんだ」
「何となく、わかってくれたかな?」

「わかった!」

(ほんと?)

「きちんと、LiLaさんがわたし達の事、見てくれているって事でしょ?」
「ただ、見えるとこが友達と違うってだけで」

「まぁ、その理解でいいかな」
「そんな感じだから、観測者って名乗っているんだ」

(ブロックチェーンの意識体の見え方は、人それぞれってね)

「でも、友達の見ているビットコイン君は、LiLaさんのイメージと近いね!」


「そこはね!ある程度の共通認識ってあるものさ」

「それに、イーサさんもフォーク体のノノだったら近いかも!」

「なるほど!そういう見え方もあったか。って、思ったよ」

「えへん!」

「何故、得意気?」

「観測者さんに教えちゃった!」

「あぁ、そうだね。ありがとう。ひとつ見え方が増えたよ」


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