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ソラナちゃんのいちにち-2

「特設コーナーなんてなかった、、、騙したわね」

「騙したなんて人聞きが悪いわ」
「勝手にイーサが読み落としただけなんだから!」

「行くわよ。さっきまでの勢いはどうしたの?イーサ」

特設コーナー「甲冑兵法の実践」は、翌月開催のものだった。
再度、日付を見つめ、ため息をついた後、頭を振るって勢いよく前を見るイーサ

「いいわ。あなたが楽しむ気ならば、私も楽しんでやる」
「だって、そうじゃなきゃもったいないでしょ?」

「さすが、イーサね。そうこなくっちゃ!」
そう言って、イーサの手のひらをパンッと叩くソラナ

「代わりに、今度、私の用事にも付き合ってよね」

「よろしくてよ。そうでなければフェアじゃないわ。それに、イーサの趣味も私、気になるし」

「よーし、そうと決まったら、さっさと着替えましょう」

「どう?オズモお姉様にびっくりしてもらおうと選んだこの水着」
それは、上下が分かれたワンピースの様な水着だった。
全体的に白と水色で構成されたそれをフリルが波の様に彩る。
水着の間から覗く大きな胸部が決して下品になることなく、むしろ、可愛らしいものとして完成されていた。

「ソラナ、とても似合っているわよ」

「ふふん。とうぜんよ!」
「そういうイーサだって、よく似合っているんだから」
イーサは、白とピンクの花が彩るパレオをチョイスしたのだ。
細身の体でありながら、健康的に鍛え上げられた肉体は、モデルの様な均整のとれた体形であり、スレンダーの魅力を存分に発揮していた。

見た目美少女のこの二人
プールサイドに現れれば、着目必須と思いきやみんなの視線が注がれることはなかった。

「なぁー!何よあれ、あれじゃ痴女よ痴女!」
その視線の先には、何もしなければ凛々しい姿であろう美しい女性。
しかし、今は頬を赤らめながら涙目を浮かべて恥ずかしがる成人女性がいた。

(しかも、出るとこは出て、引き締めるところは引き締めている。やるな)
心の中で、賞賛と対抗心を燃やすイーサ

「うん!さすが、Junoね。マイクロビキニも着こなすなんて、私の見立て通り」

「オズモ―、恥ずかしいから、そろそろ、上を着てもいいだろ?」

「だめっ!まだよ、まだ!あなたの肢体の美しさをこのプールサイドに刻むのよ!伝説になるのよ!」
そういって、自分は浮き輪に乗りながら、デジカメで撮影するオズモ

「お姉さま!お仕事ではなく、遊びならば、是非、このソラナを誘ってくださればよかったのに!」
勢いよく駆け出し、オズモに迫るソラナ

走りに合わせて、瑞々しい2つの果実が揺れる。

(様式美ね)

「あらーソラナちゃん。おつかれー」
「イーサさんも。二人とも来ていたのねー」

「来ていたのね。じゃありません。お姉さま!」

「なあに?ソラナちゃん、こわい顔しちゃって」

「なぁにでもありません!今日は、お仕事だというから、わたくし断腸の思いで引き下がりましたのに」
「こんなのってあんまりですわ~」
しくしくと泣き始めるソラナ

「ごめんなさい!そういうつもりじゃなかったのよ」
「えっとね。仕事はあったの。ほんとうよ」
「ただ、思ったより早く終わったから、こうして休みに来たってだけよ」
「結果論だけどね」
「ほら、それにソラナちゃん。家で涼んでいるかなぁって思ったから」

(これ、完全に浮気している彼氏のいいわけだ)
イーサが生暖かい目で、オズモを見る。

「そんな気遣い不要ですわ!」
「わたくし、お姉さまに呼ばれたのならば、例え、GOXしたCEXだろうと駆け付けますわ!」

(GOXしたCEXは、無理があるよソラナ)


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