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中川政七商店様の強みの凄さを調べてみた(前半)

顧客定着のスペシャリストであるジョーイ・コールマン氏は、
『100日ファン化計画』(ダイレクト出版)の中で、
すばらしい顧客体験を生み出すためのフェーズを8つに整理しています。

ここでは簡単に説明して復習をしておきます。

(1)顧客になる前の「品定め」
(2)購入を祝福する「自認」
(3)購入後の後悔を鎮める「肯定」
(4)提供する価値を受け取った瞬間の「立ち上げ」
(5)その後の習慣を形成していく「順応」
(6)成果を手にする「完遂」
(7)顧客ロイヤリティを高める「養育」
(8)紹介や推薦を行う「支持」

このうち、(1)から(4)は、ビジネスモデルキャンバスでいう
「チャネル」に相当すします。

すると、「顧客との関係性」は、
残りの(4)から(8)までです。

このように整理するなら、「顧客との関係性」とは、

・提供する価値をその後も継続して使用してもらうこと、
・実際に成果を出せるように後押しすること、
・熱狂的なファンに育て上げること、
・他のお客さんを紹介してもらうこと

など
と具体的な取り組みとして落とし込めます。

このように説明すると、よりイメージが湧いたのではないでしょうか。
もちろん、これらは、いずれもビジネスモデルキャンバス
の他の要素と密接に絡んできます。

「顧客との関係性」を無視しては、ビジネスモデルは
成立しないので価値提供をセンターピンにするのは当たり前です。

顧客との関係性を強化しているファンマーケティングは、
たくさんの事例があります。

パタゴニア、Nike、中川政七商店などといった企業が有名です。

・会社のビジョンを強く訴求する
・その訴求に共感するファンを見つける
・さらに他のファンの人たちに伝播していく

といった3ステップを真摯に考えて実践しています。

今回は、川政七商店さまに焦点を当ててみます。

特に中川政七商店さまは1716年に創業し、
奈良で「手績み手織り」の麻織物を扱い続ける老舗です。

ヒット商品のひとつに、花ふきんがあります。
蚊帳の製造技術を活かして生まれた奈良県の工芸
「かや織」の生地を2枚重ねで仕立てており、
薄手で細かい部分が拭きやすく、吸水性、速乾性に優れています。

中川淳氏(現会長)が富士通を退社し、同社へ入社した時、
まず実行したのが経営改革でした。

家内制手工業だった組織をさまざまな点で「会社」という一つの企業へと改革し
経営改革に成功すると、次に直営店の出店を加速していきました。

このように法人の箱を推進し社内からも変革を実施された結果、

今に繋がっています。
社内リソースもとても価値提供する上で重要になってきます。

今では中川政七商店様は、自社で企画・製造・販売を
行うものづくりの会社である一方、

そのノウハウをもとに他社を支援する
経営再生コンサルティングも行う、
ユニークな存在企業でもあります。

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