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都心水辺散策11:隅田川

東京都の河川(東京都HPより引用)

はじめに

さて、都心の憩いの場を求め、水辺を散策する会社員3年目です。今回は隅田川(1回目)を散策してきました。隅田川は、北区にある岩淵水門で大河川「荒川」から分流したものが、埼玉県を流域とする新河岸川と合流、東京都東部の低平地帯の7区(北区、足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区)を南に向かって流れ、東京湾へ注ぐ、一級河川です。流路延長は23.5kmです。

隅田川計画流量配分図(東京都建設局HPより引用)

東京都のHPにもあるように、隅田川は人々が散策できるようにテラスが整備されており、今回の散策でも気持ちよく走ることが出来ました。
この記事では、隅田川にかかる橋の写真は載せません。後日、隅田川の橋についてまとめた備忘録を作る予定です。

流域の特徴

隅田川の沿線は、元来低平地であったことに加え、明治期から昭和40年代ごろまで産業の発展に伴い地下水の組み上げが行われ地盤沈下が進行した結果、高潮や洪水に対する危険性が高い地域となっています。

高度経済成長期において、工場や家庭からの排水により、水質が悪化し、悪臭漂う河川となっていたそうです。その後の下水道整備や川底の浚渫などにより、近年ではかなり水質が改善されているとのこと。

また、高潮から地域を守るため、コンクリートの垂直な壁(防潮堤)が整備されていたそうですが、スーパー堤防やテラスなどが建設され、人々が水辺に近づけるよう整備されているとのこと。また、生き物の生息に配慮された空間もあるようです。

現在の隅田川は、明治時代まで荒川と呼ばれていましたが、大日本帝国の帝都を水害から守るため、荒川上流から流れてくる洪水流を帝都を迂回して東京湾に流すことが求められ、現在の荒川下流である荒川放水路が整備されたそうです。そんな荒川放水路は2024年で通水100周年とのことです。そして、旧荒川を現在では隅田川と呼んでいるとのこと。

私の好きな将棋、日本将棋連盟も100周年です

お気に入りの水辺写真

荒川放水路 通水100周年記念
旧岩淵水門(赤水門)
岩淵水門(青水門) 首都東京の玄関口 隅田川はじまります!
隅田川と新河岸川の合流部
千住隅田川テラス 桜並木と親水テラス
スカイツリーを背景に

散策開始、備忘録
まずは、荒川下流河川事務所付近

さて、今回の散策は、東京メトロ南北線志茂駅を降りて、隅田川の開始地点である荒川岩淵水門から始まります。ここには、荒川知水資料館amoaがあります。amoaは、荒川の洪水・水害の歴史や自然環境などの情報発信拠点として、また流域や地域の方々との交流の拠点として1998(平成10)年3月に開館したそうです。今回は、時間がなかったので、amoaに入館しませんでしたが、時間のある時にじっくり見学したいです。

↓amoaのリンク

そして、このamoaの横には、「荒川下流河川事務所」があります。大河川「荒川」を管理・整備する重要な事務所ですね。そんな荒川は↓のパノラマ写真(対岸は埼玉県川口)↓のように、桜並木やテント場?、サイクリングなどで、多くの市民が集まる水辺の憩い場となっています。

特に、私もそうですが、サイクリストから、荒川サイクリングロード(荒サイ)と呼ばれ、都心でサイクリングする場所としては最も有名でしょう。しかし、サイクリストが勝手に荒サイと呼んでるだけで、正式には、国土交通省が管理する、「緊急用河川敷道路」と呼ばれる河川管理施設です。そんなところを私も利用しているのです。自転車で利用する際には、歩行者と適切な距離をとって、安全に運行しましょう(自戒をこめて)。最近、荒サイの自転車利用について、Youtubeに動画がアップロードされていました。荒川下流河川事務所の所長も出演しています。

さあ、隅田川の散策開始です

さて、進みましょう。旧岩淵水門(赤水門)です。この旧岩淵水門は大正13年に完成したとのこと。現在は引退し、その役割を下流に建設された(新)岩淵水門(青水門)に引き継いでいます。川幅が広い荒川に突然、こんな構造物があり、景色がダイナミックに変化する好みの場所です。

横からみると、痩せていることがわかります。

背中はこんな感じ。

現在、運用されている岩淵水門(青水門)です。こちらもかっこいいですね。都心の玄関口としての風格を感じます。さて、岩淵水門は、平常時には水門を開放し、船の通行を確保するとともに、隅田川の水質を浄化するために荒川の水を流下させているそうです。大雨の時には、水門を閉鎖し、隅田川への流入を食い止め、首都東京を水害から守っているそうです。

みなさんこんにちは。私、首都の門番「岩淵水門」です

下流からみると、こんな感じ。左側は新河岸川です。

さて、隅田川は、見てて不思議な気持ちになります。高潮や津波から地域を守るために、コンクリート岸壁が設けられているとがっかりしながら走っていると、すぐ近くには、水辺にアクセスできる親水テラスが整備されているなど人を拒絶するけど場所と人大好きな場所とが延々と繰り返されています。

人を拒絶する垂直なコンクリート岸壁
親水テラス(北区赤羽体育館)

新豊橋を過ぎると、河辺にマンションが立ち並ぶ景色が見えてきました。整備された川辺、それを見下ろすことのできるマンション。素敵ですね。こんな場所に住みたいです。さて、隅田川は、人々が川辺にアクセスできるようにテラスが整備されており、本当に川の近くを歩くことができます。手を伸ばせば、水面にタッチできそうです。このテラス沿いは延々と歩くことができます。しかし、ここには自転車が入ってはいけないとのこと。テラス上の道路は、ぶつ切りにされており、川沿いと街中わ行ったりきたりしないといけません。長い距離をサイクリングするには不向きな場所でした(残念)。

新豊橋下流

しばらく走ると、ここに着きました。そう、以前散策した石神井川の河口です。

石神井川河口

ここでは、現在、王子第二ポンプ所の建設工事されています。

隅田川の桜並木。満開の桜も綺麗ですが、花びらと若葉が合わさったこの時期も見頃ですね。

こんな場所も。ここはあらかわ遊園の裏側です。

ポンプ所だけでなく、下水浄化センターもあります(東京都立大学荒川キャンパスの裏側)。街に溜まった雨水や、浄化した処理水をここから放流するようです。

こんな場所も(帝京科学大学)。

千住隅田川テラス
最後は、スカイツリーでお別れ。

おわりに

今回は、ここでおわり。JR常磐線、南千住駅より帰宅しました。サイクリングロードや親水テラス、桜並木などが整備されており、とってもよい週末を過ごすことができました。次回は、この付近から、隅田川の河口までサイクリングする予定です。

参考webサイト


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