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現代短歌

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現代短歌、はじめました。まだまだ初心者です。
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2019年7月の記事一覧

あいうえおnote【し】

あいうえおnote【し】

初夏

溶けかけのアイスクリーム この夏が永遠(とわ)に続けばいいと思った

ライターで打ち上げ花火に火をつけた たぶんなんにも怖くなかった

ほろ酔いで歩く環七沿い、2人 ハーゲンダッツ買って帰ろう

飲みかけのグラスの氷が溶け出して 明るくたって夜は来ていた

サイダーの泡が弾けた瞬間に悟る 想いを告げちゃいけない

ソーダ水君が透かして見る先にあの子がいるの知っているんだ

白球になりたいな

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雨だれのプレリュード

雨だれのプレリュード

雨粒のゆくえを追いながらあの日の「ごめん」の意味を考えている

赤い傘「他意はないよ」と差したけど君に近づく口実でした

リコーダー 左手が上だったっけ、
君とつないだ手は右だっけ?

ソロパート 君に見惚れてしまうから次の出だしがいつも遅れる

梅雨の日もうねりを知らぬこの髪のように素直になれたらいいのに

紫陽花はひとつでも紫陽花と呼べる?私はひとりじゃ生きていけない

水たまりジ

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