明日碓 鳳幸(アステ タカユキ)/メビセゴル

二次創作から感想やら雑多に色々書いてる

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最近の記事

造花より綺麗な花

 幾多の銀河を越えて、私は今もなお流れ続けていた。空を見た。星を見た。宇宙を見た。あれは何? あれは敵? あれは何だ。もはや自分の影の形すら永らく見ていない。きっと今の私は元の姿からは遠くかけ離れ、タロウが見たって気が付かない程に刺々しく、禍々しく歪んでいるだろう。  ここはどこだろう。数え切れない星の海を泳いできたこの場所はもはや、どんな地図を持ってしても座標すらもわからないだろう。西も東も北も南も、昼も夜もなければ、光も闇もない。生命すらここにはありはしないだろう。宇宙

    • ベリアル外伝・ブモー日記(起) 炎の章・堕天使の気紛れ

       弱ぇ奴は死ぬ。大事なモンを奪われる。それがこの宇宙の理だ。だから俺様は誓った。誰にも負けねぇ力を手に入れて、もう二度と何も失わねぇ為に全てを手中に収めてやる……ってな。  いったい幾つ銀河を越えてきたか……もはや数えきれねぇ所まで来ちまった。ったく、忌々しい誰かさんの台詞みてぇにマジにブラックホールが吹き荒れるヤツがあるか。お陰でせっかくレイバトスの野郎から奪い返したギガバトルナイザーを失くしちまった。おまけに…… 「お逃げください、陛下!」  ……だとよ。馬鹿な奴ら

      • ウルトラマンオクセズ 第一話「復活の神話」

         遥かなる太古の時代。人類が今よりも更に幼く、文明が発展途上だった時代の話。私達の青き故郷・地球は異常気象に見舞われていた。人類が進化の過程で地球を汚し、聖なる大地を穢した。それが八百万の神々の逆鱗に触れたのだ。  人間達は自らの手で生み出した兵器で応戦した。しかし、その当時の技術では到底敵うはずもない。ひとつ、またひとつと街は崩れ去り、文明は消失の一途を辿っていった。  極東の孤島・大和の国もそれは例外ではなく、僅か3日で列島は火の海へと堕ちた。  よもやこのまま沈みゆく

        • チョコチップメロンパン

           ほんのりと温かい紙袋を携え、玄関のドアを開ける。 「ただいま。これ、いつもの」  『僕』はそう言ってチョコチップメロンパンがふたつ入った紙袋を手渡す。長い髪を下した『彼女』は仕方なさそうに小さく微笑んだ。  ーー遡ること、青春時代。  学校帰り、学校の近くのパン屋さんに通うのが僕の楽しみだ。店内に広がる出来立てのパンの温かく甘い香りは他では嗅げない香しさがある。この匂いが、僕は好きだ。  僕は買うのは決まってメロンパン一個。ここのパン屋さんでは少し大きめに作っては

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        • ウルトラマンロザリス
          6本

        記事

          メロンパンとたい焼き

           緑色のクリスタルの輝きを放つ光の国の一角。ここは宇宙警備隊員、及びその訓練生が組み手に使用する練習場・ウルトラコロセウム。 「フッ! ハァッ!」 「腰が引けてる! 相手を恐れずかかってくるんだ!」  コロセウムに響く二人の声。片方は少女のように甲高い必死な声、もう片方は息の整った優しい声。ウルトラウーマングリージョは、今や宇宙警備隊の中堅を担うウルトラマンメビウスの元で鍛錬に励んでいた。  グリージョはガムシャラにメビウスに攻撃を繰り出すが、メビウスはその軌道を見極

          XENON外伝 始まりへの眺望

           これは、ウルトラマンゼノンがまだ文明監視員の新人だった頃の話。  ご存知の方もいるかもしれないが、私は当時からマックスとの格差に悩んでいた。これは、そんな当時の私に声をかけてくれたとある人とのエピソードだ。 「ってぇ…あいつ最近、ますます戦闘スキルに磨きがかかってるな…。やはり実戦での経験は学んで得る以上のものがあるらしいな…。」   私はマックスとの組み手を終え、コロセウムを後にしていた。最近の彼の活躍には目を見張るものがある。友としては喜ばしい反面、周りからの比較

          今や再登場は禁忌…? メビウスフェニックスブレイブ再登場について思うこと

           どうも、明日碓です。鳳幸です。メビセゴルです。挨拶が定まんないね。仕方ないね。そんな機会ないからね()  はい、深夜テンションでなぁんか書きたくなって書き始めてみましたが、書き途中のやつを進めるか、または二次創作を新しく書くか、はたまた普通にこうやって雑談チックにするかで迷った結果、ストーリー考えるのは頭使うので眠い時にはやめとこうって思ってこうなりました。はい()  え? じゃあこのテーマも頭使うからダメ? …その通りなんだよなぁ()  いやでも、せっかくの機会だし

          今や再登場は禁忌…? メビウスフェニックスブレイブ再登場について思うこと

          タイトル未定

           はいどーも、メビセゴルです。今回はね、こんな感じでラフに話していこうかなぁと思いますよ。  いやぁ、あたしもお陰で18ですよ皆さん…信じられないよ、だって成人に片足突っ込んでんだぜ?ちょっと前まで子供だったのに、気づけばもう大人も目の前って。びっくりしてるよほんとに。  正直ね、まだちょっと怖いんよね。あんま言ってないけど…いや知ってる人は知ってると思うけど、俺今半分ニートみたいな暮らしぶりしてるからさ、これからちゃんと一人で生きていけんのか不安で仕方ないのよね。しかも

          「円環を捻る」 パイロット版・冒頭

           学校帰りにマウンテンバイクでいつもの激坂を駆け上がり、いつもの公園のいつもの高台から街を見下ろした。夕暮れ時のこの時間のここの景色は街が夕陽に包まれて綺麗で、帰りにここに寄って自販機のコーラを飲みながらボォーッと景色を眺めるのが日課になっている。  こうしていると、不思議と心が休まる。ここには人がほとんど立ち寄らず静かだ。授業中も騒がしい教室とは打って変わり、ここは一人落ち着ける。一人の時間…それが得られるのは、ここに居る時だけ。僕は一人が好きだ。だからいつもこうして一人

          「円環を捻る」 パイロット版・冒頭

          「XENON」〜君がくれた最強最速〜

           アンドロメダ星雲の中心部に位置する、惑星オーティ=ラキムから響き渡る激突音。長らく平和を保ってきたこの惑星だったが、王朝が二つに分断されついには戦争にまで発展した。多くの兵士が死に行き、そこには憤怒と悲哀が満ち溢れていた。  誰も、死にたくてこの戦いに参加しているわけではない。中にはかつての友を敵とし、自らの手で命を奪う者すらもあった。この戦いに正義を見出している者など一人もいない。そこにあるのは、王という最高地位を手に入れる事しか頭に無い、二人の兄弟の醜い野心だけだった

          15年後のあなたへ

           ミライさん。…いえ、今となっては『メビウス兄さん』と呼ぶべきでしょうか。  あなたが地球へ来てから、15年の月日が流れました。  あの頃の小さかった僕は高校生になりました。  ヒーローだったあなたに憧れていた少年は、今も変わらずあなたの背中を追いかけています。  ミライさんは、今どうしていますか。  光の国の若き世代のウルトラマンに、地球で得た大切なものを伝える使命。  それを果たせていることでしょう。  先日の戦いの時、それを垣間見ることができて僕は嬉しかっ

          門限のPM7:00

           光の国の、ちょっとだけ前のお話。  ベリアルが死んだ(とこの時は思われていた)。光の国に氷河期を到来させてウルトラ一族を一時的に壊滅状態にまで追い込み、さらに怪獣墓場で100体もの怪獣を蘇らせやがった。挙げ句の果てにはそれと合体してまで生き延びようとして。だがそんなあいつも、俺の手で墓場に送ってやった。かつて手を伸ばした、プラズマスパークの力でな。  俺はゼロ。ウルトラマンゼロ。セブンの息子…らしい。あの時…K76星に親父の…ウルトラセブンのアイスラッガーが飛んできた時

          最後の嘘

           これは、君に教えるわけにはいかない秘密。君が大切だから…だからこそ言えない秘密。こんな事言ったら悲しませてしまう。だからこそ…言えないんだ。  ねえ、初めて会った日の事覚えてる? あれはそう…秋だった。山吹色のイチョウの並木道だったよね。僕が道端でこけて倒れてた時、君が助けてくれたんだったね。あの時さ…そうだった。あの時から、僕はもう…。  それから、僕らはあの道のベンチで待ち合わせてはよく話してたよね。学校での出来事を話したり。互いの好きな物について語り合ったり。悩み

          仲間と共に ~ウルトラマンタイガ IFストーリー~

           グリムドとの戦い…トレギアとの決着。あれからまた少し時間が経った頃。俺(タイガ)は光の国に帰還し、クリスタルの都市を眺めていた。いつ見ても緑色のクリスタルが美しく煌いている。けどその美しさが、かえって今の俺の感性には物足りなく感じてしまっていた。  相棒と過ごした13年間。ウルトラマンの時間の感覚からすれば、そう長い時間では無かったはずだった…。なのに、何でこんなにもあの時間を遠く感じてしまうのだろうか。  あの幼いながらに心優しかったヒロユキが、今はE.G.I.S.の

          仲間と共に ~ウルトラマンタイガ IFストーリー~

          無題

           少年は純粋だった。よく水晶に例えられるが、まさにそんなところだったのだろうか。だがその水晶は脆かった。  小学生。普通といえれば良かった。あまり思い出せないが、少なくともこの頃からまともでは無かった。うちの親は現代文化を嫌う傾向があった。漫画やゲームといった娯楽を許さなかった。だから友達も出来にくかった。彼が唯一見ていたテレビ、その中でもアニメもあまり許されていたかどうか。だから彼は未だにヒーロー物という子供じみた趣味しかない。それにすがっていた。  そして人との馴染み

          僕とメビウスの過去とミライ

           どうも、メビセゴルです。いつもTwitterやコッチでお世話になってます。今日は二次創作小説ではなく、僕個人の思い出話を聞いて欲しくて筆を執ってます。嘘ですパソコンで書いてます。筆じゃないです。  冗談はさておき。あと、本題の前にもう一つ。現在連載中のウルトラマンロザリスに加えて、#ウルトラマンZ全50話のタグに合わせたウルトラマンZの二次創作と、ウルトラマンゼノンの前日譚に当たる物語の二種類を書いております。ロザリスも更新したいところですが、この二つの作品にも時間が掛か