生きることに向いていない性格をしている

どうやら私は綺麗な百合より棘だらけの茨を選んだらしい。


肉体が邪魔過ぎる、煩わしい


この個体を維持するのが面倒で仕方がない


生きることに向いていない
生きることに不向きな状態で敢えて生きることを定めとして生まれてきたのかと一瞬錯誤する。
そんなわけはない。
前生が存在したとしても、魂や過去があり得たとしても、きっとそんなわけはない。
生きることに不向きだと感じるのはただの勘違いだ。


勘違いしながら生きている。
楽しいとか幸せだとか、許されているとか大丈夫だとか、ずっと勘違いばかりしている
わからないことをわからないままに、勘違いや何も見なかったことにしながらだましだまし笑っている。


なんとなく笑顔でいればいいかなと思う。
何がどう笑顔なのか、笑顔が何を及ぼすのか、そんなことは考えない。
単純なことしか私には理解できないのだ
理解できないということにしているのだ。


なにもわからず笑顔でいればそれでいい
わざと何もかもを知ろうとして心を蝕むよりは、知ったかぶりをするよりは、誰かを押し退けて見下すよりは。


それが楽だからそれでいい。どうでもいい。



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