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可愛いユーチューバーとキャンピングカー旅

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恋するプリンとゆるルン密着旅 54 報告

恋するプリンとゆるルン密着旅 54 報告

カフェ横の駐車場には凛のキャンピングカーが停まっている。
お店の中では凛がお客さんから注文を聞いていた。「はい、コーヒーですね」
俺は厨房でコソコソと働いている。

「まだゆっくりしてていいって言ったのに、凛ちゃんがどうしてもやりたいっていうから……」母さんは嬉しそうだ。

奏太がやってきた。

「ヤッホー!凛ちゃん」

「奏太さん、いらっしゃい」

「いつものお願い」

「はい、ミルクティですね

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恋するプリンとゆるルン密着旅 53 家族

恋するプリンとゆるルン密着旅 53 家族

両親も一緒に、車で天空カフェへ向かう。
到着すると、リンのキャンピングカーが停まっていない。

「すみません千草さん、リンはどこへ行ったか知りませんか?」

「ちょっと美容室まで行ってくるって言ってたわよ」

「じゃあ戻って来るんですね?……良かった」オレは冷や汗をかいた。

「初めまして、匠真の父です、この度は息子が大変お世話になりまして」

「ああ、匠真君のお父さんですか?初めまして千草と申し

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恋するプリンとゆるルン密着旅 52 光と影

恋するプリンとゆるルン密着旅 52 光と影

天空カフェの駐車場で目が覚めた。

「タクちゃん本当に迎えに来てくれるかなあ…………」少し不安になっている。

「それにタクちゃんの両親に気に入ってもらえるかしら…………」さらに不安になった。

キャンピングカーから降りてカフェに行き千草さんに相談してみる。

「おはようございます、千草さん」

「おはよう、大丈夫プリンちゃん?」

「はい、あのう……タクマくんの両親に会うことを考えると、髪を切っ

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恋するプリンとゆるルン密着旅 51 家族

恋するプリンとゆるルン密着旅 51 家族

実家のカフェに帰ると、両親はにっこり迎えてくれた。

「奏太君がさっきまでいたんだがなあ…………」

「そう…………父さん母さん…………大事な話があるんだ」

「あら、帰ってくるなり何かしら」

「実は………………」

リンのことを全て話した、出会いからリンの抱えている悲しみまで全部話した。

「そうか…………匠真、お前はどうしたいんだ?」

「そうね…………どうしたいのかしら」

「オレは………

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恋するプリンとゆるルン密着旅 50 涙が風に

恋するプリンとゆるルン密着旅 50 涙が風に

翌日すぐに高速道路に入り天空カフェへ向かう。
サービスエリアでパンとヨーグルトを買って食べながら走った。
リンは助手席で窓の外を無表情のまま眺めている。
何かリンをホッとさせる話をしたいと思って考えた。

「なあリン、タイルの入ったアルミ缶ってソファーの後ろに飾ってあるやつか?」

「えっ………そうだよ」

「出会った頃、リンが着替える時にオレが後ろを向いた事があったんだけどさ、実はあのアルミ缶に

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恋するプリンとゆるルン密着旅 49 生きる

恋するプリンとゆるルン密着旅 49 生きる

そんなある日一台の車が近くに来て止まった。

「凛じゃないのか?」

「えっ……」

「凛だろう!そこにいるのは」

「光司《こうじ》叔父さん?」

「良かった、生きていてくれたんだ」

光司叔父さんはお母さんの弟で、町の役場に勤めている。
叔父さんは涙を流しながら私を抱きしめた。

「良かった、生きていてくれて」

「叔父さん、もう家で分かるのはこのお風呂のタイルだけなの」そう言って泣いた。

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恋するプリンとゆるルン密着旅 48 言えなかった思い

恋するプリンとゆるルン密着旅 48 言えなかった思い

「私が小学6年の時……あれは津波の前日のことだったわ、友達が新しい漫画を貸してくれたの、次の日には返す約束だったのよ」

リンは涙を拭くとゆっくりと話しを続けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「凛、何んなの勉強もしないで漫画ばかり読んで」

「母さん、これ明日返す約束だから……」

「見なさい蘭を、頑張って宿題済ませてるのに」

「そうだぞ凛、お前は本当にダメだな、少しは

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恋するプリンとゆるルン密着旅 47 突然に

恋するプリンとゆるルン密着旅 47 突然に

本場のとんこつラーメンは思ったよりあっさりしていた。
リンはカメラに向かって食レポしている。

「豚骨ラーメンってスープはあっさりしてるし、麺は細くていくらでも食べられそう」

そう言うと替え玉(麺のおかわり)を頼んだ。
ポーンと投げられた麺が後ろでキャッチされリンの丼に注がれる。

「キャ〜凄い!」リンは嬉しそうにはしゃいでいる。

撮影が終わると他の屋台にも行って2人で博多の夜を楽しむ。
ふと

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恋するプリンとゆるルン密着旅 46 九州へ

恋するプリンとゆるルン密着旅 46 九州へ

カーブを曲がると突然テーマパークのようなお店が現れる。
まるでお祭りのような雰囲気だ。
若鳥を炭火で焼いた山賊焼、山賊むすびの食券をそれぞれに購入する。
コタツのある個室のような所で食べる事にした。
運ばれてきた山賊焼は竹の串が刺さった大きな鶏肉だ。
「外はパリパリ……うま……」リンは竹串を持って豪快に食べている。
いつもの感情型食レポだ。
山賊むすびはとても大きい。中には梅やシャケ、昆布などが入

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恋するプリンとゆるルン密着旅 45 お尻に敷かれる

恋するプリンとゆるルン密着旅 45 お尻に敷かれる

お昼すぎてやっと起きる。
売店でお弁当を買うと直ぐに車を走らせ、運転を交代しながらお弁当を食べた。
次の目的地は大久野島だ、リンの希望でウサギとモフモフしたいらしい。
忠海港に車を止め撮影機材を持つとうさぎの餌を買ってフェリーに乗り込む。

島に渡るとたくさんのウサギがいた、リンは餌をやったりしながら動画を撮影した。
「カワイイー!モフモフ」を連発している。
長く居る事はできないので、リンは残念そ

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恋するプリンとゆるルン密着旅 44 まどろみ

恋するプリンとゆるルン密着旅 44 まどろみ

道の駅に止めたキャンピングカーの外は明るくなり、人の声がチラホラ聞こえるようになっている。時計を見るともう8時過ぎだ。
しかし、ずっと旅してきた疲労はかなり蓄積されていたようで、まだ起きる気力が湧かない。リンはスヤスヤと寝息を立てている。オレはもう一度眠ることにした。

外から賑やかな話し声がして目が覚めた、すでに11時を過ぎている。
ふと何か物足りないような気がして考えた「そうだ、Hカップの束縛

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恋するプリンとゆるルン密着旅 43 実況中継

恋するプリンとゆるルン密着旅 43 実況中継

高知へ移動するとひろめ市場へ到着した。
色んな美味しそうなものがひしめき合っている屋台村だ。
リンは目移りが激しくて、何を食べるか決まらないでいると、藁を燃やす炎が勢い良く上がる。
それを見たリンは「やっぱり藁焼き塩たたきだよね」そう言って注文した。
これからまだ移動があるのでお酒は飲めない、とりあえずノンアルコールビールで乾杯し屋台を楽しむ。

その後四万十川へ車を走らせた。川沿いの国道をドライ

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恋するプリンとゆるルン密着旅 42 Kafe  autum

恋するプリンとゆるルン密着旅 42 Kafe autum

「さて、時間だし今日はこれで終了するか」そう言ってカウンター横のスイッチを切った。

木彫りの『Kafe autum』の看板に光を当てていた照明が消える。
店が終わるとパソコンを立ち上げ、最近の日課になっているユーチューブを見た。

「あなた、また見てるの?」

「だって気になるだろう……匠真の事が……」

「あら、プリンちゃんが気になってるんじゃないの」真由美は笑っている。

「随分視聴回数が

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恋するプリンとゆるルン密着旅 41 うだつ

恋するプリンとゆるルン密着旅 41 うだつ

翌日二人は徳島へ向かって車を走らせた。
お昼は鳴門ぶっかけうどんを食べる。細めの麺で喉越しがよく、すだちの香りでサッパリとした美味しさだ。
リンは美味しそうにズルズルと啜って子供の様な笑顔で食レポをしている。
その後、脇町へ行ってレトロな町並みを歩いた。

「リン、うだつが上がらない人ってって聞いた事があるかい?」

「うん、ダメな人のことでしょう?」

「ほら、あれがうだつだよ」屋根の上にある袖

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