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隠れ家の不良美少女 215 CD予約開始

キナコのC Dアルバム『Kinako 1st』の予約が始まっている。
予約特典として大型ポスターがもらえる。

今日も俺はウイングでステージの構成を続けていた。
希和も来て要望を出している。
奏太くんや未来ちゃんも配信の確認をしている。
友里香さんと菜々美ちゃんも会場に来てくれる企業への対応計画を作っていた。

長谷川さんから電話がきた。
「友希くん、3日で50万枚を超えたよ!」

「えっ!本当ですか?」

「凄い勢いだね〜」
長谷川さんの明るい声が俺の耳に響く。

「あまり伸びなかったら武道館に悪影響が出る可能性があるので心配してました」

「そうですね、でもこれで心置き無く武道館を盛大に盛り上げる事ができますねえ」
長谷川さんも嬉しそうだ。

「早速みんなに報告します、みんな喜びますよ」スマホを置いた。

俺は作業をやめて立ち上がる。

「みんな聞いてくれ、キナコのアルバム予約が3日目で50万枚を超えたそうだ!」

「「「「うを〜!!!」」」」歓声が上がった。

「キナコちゃん、凄いね!」未来ちゃんが駆け寄って手を取り喜んだ。

「凄いですね友希さん」奏太くんも目を大きく見開いて俺をみる。

「これで心置き無く武道館の配信に取り組めるわね」友里香さんが頷いた。

「なんでそんなに沢山の人が予約してくれるの?」希和が不思議そうに聞いた。

「「「「えっ?」」」」他のみんな、目が点になって希和を見る。

「それはキナコが頑張ったからさ」俺は希和に言った。
「そうよ、そうよ、キナコちゃんが頑張ったからよ」未来ちゃんもそう言って希和の頭を撫でた。

「そうなの?」希和はゆるい笑顔を披露した。

「キナコちゃん、これからが正念場よ、武道館まで頑張ってね」友里香さんがにっこり微笑む。

「はーい!、じゃあ早速エネルギーチャージに行ってきます」そう言ってオータムにフルーツアイスを食べに向かった。

「キナコちゃんにかかる経費は安いわね」友里香さんが漏らすと。
みんなクスクスと笑った。

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