ヨーロッパ+アジア”つまみ食い”の旅~トランジット活用のすすめ
旅につきもの、トランジット(乗り継ぎ)。
近距離フライトでない限り、飛行機の乗り継ぎが発生する。この乗り継ぎ、短すぎると次の飛行機に乗れなかったりするので、最低でも3時間以上取られていることが多い。このトランジット時間のせいで貴重な旅行の現地滞在時間が短くなると思うと悔しくて仕方ない。なんとかして1時間でも短くならないか…と考えた結果、ひとつの解決法を思いついた。
”どうせなら 伸ばしてしまえ トランジット(字余り)”
そう、トランジット時間が長くとれる便を選んで、トランジットする国も観光しちゃおう!という計画である。この方法のメリットは3つ。
・待ち時間を楽しく過ごせる
・1回の旅行で離れた2か国(以上)の国を観光できる
・航空券代を安く抑えることができる
どうだろうか。
なかなか魅力的だと思う。
では、実体験をもとに説明しよう。
フライト時刻等の情報はやや古いので、ご参考まで。
ベトナム経由、パリの旅
パリに行く際、選択できるルートを大きく2種類に分けよう。
①AIR FRANCE、JAL、ANAなどの直行便
②エミレーツ、エバー航空などの乗継便
上記2種類、本日時点で約10万円程度価格差がある。
…この価格差を高いとみるか、必要経費とみるか。
もちろん、できるだけフランスに長く滞在したい場合の答えは一択、直行便を選ぶのが良いに決まっている。だが多くの方が経費面も考量し、乗継便を選択しているのではないだろうか。そしてこの乗り継ぎをいかに短く、かつ低リスクで実行するかに頭を悩ませるのである。
そんな悩みを見事(?)解決した実体験を時系列でご案内する。
8日間の休みを利用してのパリ+ホーチミン旅行。
私が選んだ便はベトナムエアライン、ホーチミン乗り継ぎの便。
9月14日に成田を出発し、ホーチミンへ。
往路の乗り継ぎは3時間~4時間だったはずだ。これは深夜の乗り継ぎだったので、空港で時間を潰した。
9月15日朝早くにパリへ到着。
そこから5日間、まるまるパリ、ベルサイユまでを観光した。
普段ゆっくり旅行するほど休みを取れていなかったので、個人的には十分すぎる長さだった。
ここからが今回の”2か国つまみ食い旅”の本題である。
9月20日の昼頃フランスを出国し、翌21日午前6時過ぎにホーチミンに到着。その後、ホーチミンから日本へ戻る便の出発時刻は翌0時だったと記憶している。つまり、空港での手続等にかかる時間を多めに差し引いても、12時間程度は自由時間があるのだ。12時間あれば日帰り観光と同じくらいのボリュームであちこち回れる。
観光スケジュール実例:
7時半頃:空港をバイクで出発(知人がバイクでお迎え)。荷物はスルーで受け取りなし。身軽に貴重品だけ持って観光へ。
8時過ぎ:TAN DINH教会へ到着、写真を撮る
9時 :Pho Quynhで朝食。カフェへ移動し別の知人と合流
おいしさについては別記事で語っています。
11時頃:サイゴンウォーターバスに乗ってプチ観光
12時半頃:市街地に戻ってランチ。知人とはここでお別れ
14時頃:街を散策、買い物など。
15時頃:別の知人と合流し、カフェへ。
ここから18時頃まで同行。
18時半頃:知人と別れてホーチミン郊外のショッピングモールへ。
雨が降り出したのでタクシーで移動。
ここで元同僚たちと会い、夕飯を済ませる。
21時頃:ショッピングモールを出発。タクシーで空港へ戻る。
チェックインカウンターの確認ミスでチェックイン無事完了まで
約1時間かかるも(ベトナムあるある)無事通過。
22時半頃:無事出国。飛行機を待ちながら最後のおみやげ物色。
翌0時頃:ホーチミンから成田へ。
以上が簡単な行程だ。
この”つまみ食い旅”の主な目的が在住中にお世話になった友人知人に会いに行くことだったため、訪問した観光地がやや少ないが、一人ならばもっとたくさん観光ができたはずだ。ホーチミン市街地には劇場、ホール、博物館、公園のほか、ネイルサロン、スパなど、割と短時間で楽しめるアクティビティが豊富なのである。アクティビティだけでなく、異国のカフェでのんびりした時間を過ごし、おいしいものを食べるだけでもかなり充実した時間を過ごせる。ホーチミンは街が小さいため比較的観光しやすい。また空港をはじめ、どこに行ってもバイクタクシー、タクシーが簡単に拾えるので移動しやすい。特にUberを活用してバイクタクシーを利用すれば、ある程度時間予測がしやすいのでお勧めだ。”つまみ食い旅”にもってこいの街だということにこの時気が付いた。
一般的な航空券の選び方や旅行ブログでは、
”トランジット時間がなるべく短い便をえらびましょう”
と書かれている。
まったくもってごもっともである。もし行き先を1か所に設定し、そこを起点として観光する、または近くを周遊する旅を念頭において考えるならば。
だが、もしちょっと”つまみ食い”したい国があるなら。
ぜひ、トランジットを活用して挑戦してみてほしい。
きっと旅の思い出が何倍にも膨らむだろう。
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