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ゴットランドで生きる

昨夜、久しぶりにバルト海の孤島、スウェーデンのゴットランド島にいる娘とLINEで話した。


スウェーデンでは最も南に位置し中世の街並みが残る観光地とはいえ、北緯57度は、アラスカの南端とほぼ同じ。10月の今頃は、すでに日照時間はかなり短くなっている。


現在、サンボビザ申請中(結婚はしていないけれどsweden人と一緒に住んでいるパートナー「サンボ」(sambo)審査結果待ち)で、認定されるかドキドキしている。


一つ年下のパートナーは、ポテト農家のせがれ。2年前、ハート型のポテトを差し出して娘にデートを申し込んだ面白い男。


彼は、学校が嫌いだが、地元が世界一大好き。高校卒業後、農業技術学校を卒業し、現在、工業系のクラスで、金属加工・溶接を学んでいる。家もトラクターもDIYでなんでも直せる自活出来る農家が、彼が目指す理想のライフスタイルらしい。


彼の車はオンボロ2000年型フォードのミッション車で、近所に住む何でも修理してくれるおじさん(村での通称は「プロフェッサー」)に手を入れてもらって、だましだまし乗っていた。が、昨日、完全に動かなくなって、娘と二人で路上を車を押して帰宅したそうだ。


彼は、高齢者施設への入居が決まった祖父が所有する年季の入ったボルボを密かに狙っているらしい。


英語だけでなく、スウェーデン語も喋られないと就職が難しいそうで、娘は、移民者向けのスウェーデン語プログラム受講中。コロナ対策によるオンライン開催から、久しぶりに教室での授業が復活。


クラスメイトは、アフガニスタン人や、子供3人連れて脱出したシリア人の女性など、この教室にたどり着くまでの物語は多彩。


エチオピアと南アフリカにも知人が出来たそうで、コロナ終息したら訪れてみたいらしい。SympathyもEmpathyも肌身で学ぶ日常。


ほんの数年前、東京での女子大生活がつまらないとため息をついていたのが嘘のよう。


人生には分岐点がいくつも現れる。金も資格もないが、今は、ただ、ひたすらに自由な若い2人。まぶしいなぁ。