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【小話】 剱岳 初登頂は古代

錫杖頭の発見


明治40年、参謀本部陸地測量部員が剣岳の山頂で、錫杖頭が発見された。

この発見によって、剣岳は古代からすでに修験者(山伏)によって登頂されていたことが判明した。錫杖頭は長さ13.4㎝、輪経10.9㎝のうちわ状の輪郭をしている。

細部は欠落して環も失われているが、全体的に古拙で力強い。鉄剣(鎗の穂?)は、長さ22.6cm、茎長2.0㎝の両刃造りである。

いずれも、奈良時代後半から平安時代初期の作と推定されている。同時期の錫杖は全国に10点前後しかなく貴重なものである。


以上

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