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本田真凜ちゃん


本田真凜ちゃんが引退


フィギュアスケーターの本田真凜ちゃん(「さん」だとどうもピンとこないので、敢えて「ちゃん」にします)が今シーズンで競技生活から引退。今後はプロとして活動されるとか。

最近の流れからして、そうだろうなと思っていました。ジャンプが跳べないと、現在のシステムでは真凜ちゃんの良さは評価されないので。

引退の会見は、非常に立派なものでした。
本当はいろいろ思うところあったと想像するし、記者もそのあたりを引き出したかったのでしょうが、ネガティブな素振りは一切出さず、感謝の気持ちを述べ続けました。賢い対応でした。子供の頃、メディアに対して自然体に振る舞ってきた彼女も、様々な経験を経てこんな素敵な大人の女性になったのですね。

https://www.youtube.com/live/HurAS68LeDU?si=r0zPu2lJ9U9_xg8h


フィギュアスキート好きになって○○年

フィギュアスケート好きになったのは、半世紀前の(💦)ジャネット・リン。子供の頃TVで観て,可憐さに衝撃を受けたのです。その後、渡部絵美さん(私、「似ている」と言われ、電車の中で間違われたこともあり😄)、佐野実さん、五十嵐文夫さんなども、応援していました。我が家では、現在のNHK杯が放映されているのを観ながら夕食を食べていましたものでした。

そして、伊藤みどりさんの時代。アルベール五輪のトリプルアクセルは、実況観ながら号泣。その後は日本の女子が徐々に強くなり、男子も本田武史さんが出てきたし、海外選手にも大好きな選手が出現。徐々にハマっていきました。

2006年のトリノオリンピックで荒川静香さんが金メダル取ってからは、完全にハマり、全日本選手権には2021年まで毎年通い続け、グランプリシリーズや世界選手権は、できる限りリアルタイムでネット観戦。完全スケオタです。

そうなってくると、ジュニア選手が成長していく姿も見守ることになります。浅田真央さん、羽生結弦さん、宇野昌磨さんはジュニアの時から別格で、すごい選手が出てきたなと、ワクワク。(そういう選手が出てくると、またフィギュアスケートの沼から抜けられなくなり、ずっと試合を追うことになります😄)

2015年ころ、「また凄い選手が出てきたな」と思ったのが、本田真凜ちゃんでした。

「春」って、このプログラムのための曲?

妹さんの本田望結ちゃんが子役でブレイクしていたこともあり、真凜ちゃんもメディアには早くから取り上げられていましたが、「うまく伸びればいいなあ」と思うくらい。

この選手はこれから凄くなる!と思ったのは、このプログラムを観た時。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「春」。
「ベートーヴェンさん、真凜ちゃんのために作曲しました?」と思うくらい、美しいプログラムになっています。



その翌年にジュニア世界一になったときの、こちらも素晴らしかった。
翌年平昌五輪の金メダリストになった、ザギトワを押さえ、優勝しています。


美しいスケーティングと曲の世界を表現する力、そして、軽やかなジャンプなど技術も抜群。翌シーズンからシニアに参戦して、大活躍するだろうなと本当に楽しみでした。多くの人がそうだったと思います。

シニアになってから

フィギュアスケートの女子選手には関門があります。10代後半のホルモンの変化による体型変化。ジュニアの時に跳べていたジャンプが急に跳べなくなるのがこの頃。一流選手でも、この難題を克服するのは難しいようです。ジュニアで上位だったのに、シニアではそうでなくなるケースは多いです。
それを乗り越えて、世界のトップクラスで居続けた(ている)荒川静香さん、浅田真央さん、宮原知子さん、樋口新葉さん、坂本花織さんなどがいかに凄いかということですね。

真凜ちゃんも、ある時から跳べなくなったようでした。シニアに転向して数年まだ大丈夫のようでしたが、徐々に調子が落ちていくのがわかりました。全日本で観る度にジャンプがうまくいかなくなってくる。年齢とともに、表現力は増して美しいのに、勿体ない。以前の軽やかなジャンプを知っている身としては、毎回、「ジャンプが成功しますように」と、祈りながら観ていました。

それに加えて、ご家庭のメディア戦略がいまいちだったような気がします。妹さんが芸能人だったこともあり、注目されがちなところを受け入れすぎたかも。お兄ちゃんを含めた四人のドキュメンタリーがシリーズ化されつつあったり、シニアに上がった時に「オリンピック候補」として取り上げられていたり(実際はより強い選手達がいたのに)。そして、極めつけは強烈な濱田コーチ。

出る杭は打たれる風土の日本、ネット上での言われ方は酷いものでした。恐らく、本人の目にも触れたと思われ、コーチも守ってくれない。10代の女の子にとっては辛いこともあったのではないでしょうか。

だからこそ、何とかジャンプを復活させて、誰にも文句言われないような実力の選手になって欲しいといつも願っていました。

今後の活躍が楽しみ

濱田コーチの後、アルトゥニアン、本田武史さんと指導者は変わり、最終的に佐藤信夫さんのところに。浅田真央さんがバンクーバー五輪の後に指導を受けた方です。その繋がりでしょうか、真央さんには可愛がって貰っているようですね。

試合におけるジャンプは結局ジュニアの時のようなものには戻りませんでしたが、スケートは一層美しくなったように感じましたし、楽しそうに見えました。もし、シニアに上がった時に佐藤信夫さんのところに行っていたら、選手として違った本田真凜ちゃんがみられたかもしれません。

近年は、ブロック大会をちょっとハラハラドキドキしながらチェック。全日本に行けるのか?と。結局、9年連続で出場できました。これは凄いことです。最後はSP最下位で、観ている方は残念でならなかったのですが、ご本人は納得のご様子。

今後はプロスケーターとして活躍されるとのことですが、今はプロスケートの世界がどんどん発展。真凜ちゃんが活躍する舞台もたくさんあるでしょう。個人的には浅田真央さんとのコラボなんかが観られたら嬉しいなと思っています。

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