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札幌旅情・3日目

参考の「さ」の字にもならない、へんてこりんな札幌旅情の続き最終日。

札幌3日目(2023.12.28)最終日。無事自宅に帰れるのでしょうか。

みどりの窓口へ

帰りはJRのため朝8時にチェックアウト後、札幌駅へ向かい荷物をロッカーに入れた。
今日の旅の本丸の用事が何時に終わるか不明故、終了時間が確定してからチケットの発券をした方が確実なので、発券をするかしないかでとても迷う。
みどりの窓口を見ると、空いていたので係員さんに相談しようと窓口へ。
係員の方に前割のチケット故、発券したら時間変更はできないとのこと。一瞬迷ったけれど、最初に押さえた15時台のチケットで発券することに。
その後、今回の旅メインとなる会場へ。



結局、10時半に終了し先に発券したことを悔やむ...約5時間の時間を持て余してしまうことに。
一旦、駅に向かい細かい荷物を再びロッカーへ細かい荷物を入れた。

帰れないと思うとすぐにでも帰りたい気持ちになり、いざ帰るとなると帰りたくない気持ちに。典型的な天邪鬼体質。

駅に到着するとホールに人だかり。みどりの窓口から溢れた人たちが幾重にもなり並んでいる。
構内放送を聞くと函館・室蘭方面が不通になっているとのことで人で溢れかえった窓口を見ると、先に発券しといてよかったと思いつつも、何処で何をして時間を潰そうか、あれこれ模索。

そういえば…!と構内のとあるショップへ人ごみをかき分け向かう。
たどり着いたのは…

観光案内所は全道の市町村の観光パンフが見れておもしろく、向かいのアンテナショップは全道各地のお土産が勢揃いし、色々なデザインのパッケージが見れておもしろい。

若干混み合った店内に入り、ふと見ると…ん?前職で一緒だったかつての仲間に似た人の姿が視界の端っこに映る。ん?幻?
確信は持てないまま、ここでスルーしてしまうと後から気になってしょうがないのは目に見えているので、思い切って話しかけてみると、やはり本人だった。
彼が前の職場を辞めた後、その地を離れ本州へ。わたしもそれから1年後に退職。時折、年賀状のやり取りはしていたもののここ数年はなかった。
お互い地元ではない人でごった返した札幌駅で鉢合わせするとは…。お互い近況報告と世間話しをし、握手をして別れた。
(その後は何処へ行ってもまた鉢合わせをするのでは...?と彼のマボロシに取り憑かれたことは内緒)
行きはバス、帰りのバスが取れずJRになってしまった事をどこかで悔やんでいたけれど、それがあったからこそ出会えた奇跡。

1分でも...20秒でも自分の行動が遅れたり、早まったりしていては鉢合わせしていなかった。
逆に行動がずれてしまったせいで、出会えていたのに出会うタイミングがずれてしまったことも、結果的に知る由もないけど、今まであったのかも。
人生で後悔する出来事や、回り道をした経験も、後から考えたら意味のあった時間やタイミングだったと気がつく時がくるのだろうか...などと、感慨深い気持ちで出発までの時間を過ごした。

久しぶりの8番ホーム
立ち食いそば健在

結局、あっという間に出発時刻になり、帰りのホーム。この、8番ホームに立つのもしばらくぶり。

学生時代は通学で毎日普通列車を利用し、社会人になり出張等でJRを利用していたけれど、時代が変わり、生活も変わり、特急の利用は実に10年以上ぶり。

札幌の街並みはあれこれ変わっていたけれど、8番ホームの立ち食いそばが健在でこのホームの景色は変わっていなかった。

ホームに出て待っている間、発着を知らせるアナウンスに耳を傾けたり、定刻通りに発着する車両や線路を眺めていると、今更ながら、JRってすごいシステムだと感じた。

ひとしきりJRに思いを馳せた後は作業の如く、荷物を抱え淡々と切符に印字されている指定席に乗り込み、到着まで睡魔に任せていれば良いと思っていたのだけれど、途中の駅から乗車し、隣に座った女性と終点まで話が弾み、最後の最後まで楽しい旅だった。

自分の何気ない行動や発言が後に意味を成すことが体感でき、人生を凝縮したような?何とも忘れられない旅だった。素敵な2023年の〆な出来事。

2024年はどんな年にしようかな。

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