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【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」⑩ ~道央経済入門・日高編~

北海道経済入門とは?

この連載では、小樽商科大学4年生(休学中)の神門崇晶(カンドタカアキ)が北海道経済についての「今さら聞けない」 という部分を探っていきます。例えば、北海道の経済の大きさはどれくらいなのか?それを構成する北海道の主要産業は何か?など北海道経済の基本的な部分を理解していくことをインフォグラフィックを通して試みるプロジェクトです。

神門崇晶(かんどたかあき):小樽商科大学4年生(休学中)。
札幌北高校を卒業し1年間の浪人生活を経て、小樽商科大学に2019年に入学。同年11月に「カレーパンドラ小樽商大店」をオーナーと共にオープン。コロナ禍により同店を休業し、2020年にYoutubeチャンネル「おたる再興戦略室」を開設。これをきっかけに、2021年4月から「札幌解体新書」の学級委員長を務める。

導入

第8回「道央経済入門〜後志編〜」から、③「北海道産業地図」と④「北海道の経済状況」をベースに、道央地域の経済について振興局別に詳しく見ています。前回は、⑨「道央経済入門〜胆振編〜」として、苫小牧・室蘭という2つの「国際拠点港湾」を擁する胆振総合振興局を見ていきました。

胆振地域は、自動車部品製造業や、製紙・パルプ業を中心として、第二次産業が盛んな地域です。室蘭と苫小牧はまさに表裏一体の関係です。戦後に苫小牧港が整備されるまでは室蘭港が港湾都市として機能し、人口も増大し経済も活発でした。

しかし、苫小牧西港の開港(1963年)、東港の開港(1980年)の開港後は、室蘭港に代わって、苫小牧港が港湾都市として徐々に機能していきます。それによって、苫小牧市の人口は室蘭市とは対照的に増加し続け、高齢化率も比較的低め(29.4%)です。

この2都市の栄枯盛衰はまさに、「産業・経済・都市」の関係を見るにふさわしい例だったと思います。

さて、今回は日本有数の馬産地である、日高振興局を見ていきます。
なぜ日本有数の馬産地になったのか?馬産と経済の関係性とは?
それでは、見ていきましょう!

◯本日のインフォグラフィック


◯日高ってどんな地域?

引用:筆者作成

そもそも、「日高」とはどういった地域なのでしょうか?
日高地域の「今さら聞けない」基本的な部分をまずは見ていきましょう。

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