私のノート

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最近の記事

[映画] 言の葉の庭/新海誠

すずめの戸締まりが公開中ということで、新海誠さんの映画を見返す回の第2弾として、言の葉の庭を視聴。色々賛否両論はあれど、自分はすごく美しい映画だなと思った。 言の葉の庭は君の名は。を映画館で見た直後に一回見ているので、5, 6年ぶりくらいに見たが、見返してみると内容は全然覚えていなかった。まぁ、言の葉の庭は、君の名は。ほど劇的な展開があるわけではないので、当時の自分にはあまり刺さらなかったのだろうなと思っている。 でも、そんな感じだったからかすごく新鮮な気持ちで見れたし、

    • [映画] 君の名は。/新海誠

      すずめの戸締まりが公開されるということで、映画館で見たぶりに君の名は。をアマプラで見てみたのだが改めて面白いなと思ってしまった。 絵はきれいだし、音楽もそれぞれの場面に合っているから、映画への没入感がすごすぎる。特に流星群のシーンはその絵のきれいさと音楽の壮大さにため息が漏れてしまうレベルには見惚れてしまう。 それに加えて、ストーリーがわかりやすくシンプルに面白いというのもすごく良いところ。 突然男女が入れ替わりお互いの人生を生きていくという導入から、お互いの人生を生き

      • [本格ミステリ] 孤島の来訪者/方丈貴恵・感想

        やはり、竜泉家の一族シリーズは特殊設定の使い方が非常に上手い。時空旅行者の砂時計のときも思ったが。 今回の特殊設定は人ならざるもだったが、やはり犯人が特殊設定を持っていることによって知っているトリックでも、特殊設定を一枚噛ませる事によって、全然違うものに見えるので気がつかなくなる。しかし、種明かしされるとそれ知ってるとなるので、上手くやられた感があって非常に面白い。 それと、竜泉家の一族シリーズの特殊設定は良い感じに非現実性があるところもすごい好き。前回のタイムスリップと

        • [本格ミステリ] 兇人邸の殺人/今村昌弘

          今回はミステリとしてももちろん面白かったのだが、ホームズ(比留子さん)とワトソン(葉村くん)という相棒の物語としても非常に面白かった。 前作は探偵としての剣崎比留子にフォーカスを当てた作品だったが、今作は剣崎比留子と葉村譲の二人の関係にフォーカスが当たっており、前作とはまた違った探偵小説としての面白みを感じた。 特にラストシーンは、今までの剣崎比留子シリーズの中でも屈指のお気に入りなシーンになっているので、是非、二人の関係にフォーカスを当てて読みながらこのシーンを体感して

        [映画] 言の葉の庭/新海誠

          [本格ミステリ] 魔眼の匣の殺人/今村昌弘

          予言 × クローズドサークルという状況だからこそ起こる本格ミステリが描かれていて、前作とはまた違った特殊設定の使い方に恐怖を覚える。 今作は二作目ということもあって、比留子さんの探偵としての在り方や探偵像がより深く描かれていて、剣崎比留子という探偵をより好きになれる作品になっていると思いました。 特に最後の推理を披露するパートは「ホワイダニット」に重きを置く探偵としての剣崎比留子と、事件を引き寄せるという呪いの体質をもつ個人としての剣崎比留子の両面が描かれていて、個人的に

          [本格ミステリ] 魔眼の匣の殺人/今村昌弘

          [本格ミステリ] 屍人荘の殺人/今村昌弘

          やっぱりこれが特殊ミステリの原点にして、最高峰の作品! 特殊設定という飛び道具を余すことなく、本格推理に絡めて来るという手腕に何回読んでも絶句する。 最初ののんびりとした日常の推理パートからの、急転直下の展開。特殊設定を用いて作り出す、クローズドサークルとタイムリミット。刻一刻とタイムリミットが迫る中で、次々と起こる殺人事件。 物語が進みだしてからはノンストップで進むので、本格ミステリファンでなくても楽しめる作品でありつつ、本格ミステリファンだからこそ楽しめる要素が詰まっ

          [本格ミステリ] 屍人荘の殺人/今村昌弘

          [本格ミステリ・感想] invertⅡ 覗き窓の死角/相沢沙呼

          本格ミステリの探偵役としての城塚翡翠の魅力が爆発している! 一作目のmediumから二作目のinvertでガラッと作風を変えたので、三作目もまた作風を変えてくるのかなと思っていたが、二作目を踏襲した、倒叙ミステリになっていて、ひとまず嬉しかった。 生者の言伝の方は、普通の人では見逃してしまうような日常の風景から、違和感を感じ取り、仮説を組み立てて、真実を暴いていくという流れは翡翠の真骨頂がでているような作品だと思う。探偵の城塚翡翠が存分に現れていて面白かったです。 また

          [本格ミステリ・感想] invertⅡ 覗き窓の死角/相沢沙呼